ようやく、映画「そして父になる」を観賞。もうほとんどの映画ファンなら鑑賞すみだと思います。ハリウッドリメイクも決定して、是枝監督作品としては、最大かつメジャーヒットとなりました。作品の内容は、今更語ることもないと思いますから、省略します。
日常の中で、身近に起こりうる社会的的な問題を、人間の心の部分に深く入り込む印象が強い是枝作品ですが、今回の作品は、子供の取り違えと言う、今では考えられない問題を福山雅治演じるエリート会社員とリーリー・フランキー演じる貧しい小売店主の二人の父性を通して、絆と血筋の対立のなかで家族の在り様を淡々と描いた作品でした。
今回のテーマである父性を、本来的に備わっている母性と比較していくと、二人の異なる父性が環境や性格などにより、形成されていることが如実に現れているのを感じました。