熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

映画 オッペンハイマー

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本日の映画レビューは、本年度アカデミー賞を席巻したクリストファー・ノーラン監督、キリアン・マーフィー主演の「オッペンハイマー」です。

身内に不幸があり、いろいろと多忙を極めていたこととテンションが上がらないまま映画館への足も遠のいてました。まだリミットいっぱいとはいかないですが徐々に上げていこうと思います。

さて今回は、原子爆弾の父で日本人にとっては広島、長崎の不幸を生み出した天才物理学者の人生を描いた映画です。前編会話劇でつながっていく長編作品ですが、彼のスキャンダラスな人生や原子爆弾開発によるマンハッタン計画の責任者になったことで起こる悲劇を様々な視点から描いています。物理学に疎い僕は彼の人柄や人生観を中心に鑑賞しました。

作品の冒頭でアインシュタインとオッペンハイマーが裏庭での会話から別れるシーンが遠巻きで描かれています。会話の内容はラストで明かされるのですが、原爆が戦争の道具として使われることを危惧したアインシュタインと実験が下手で理論に長けたオッペンハイマーがマンハッタン計画の責任者となり原爆の成功による自分では制御できない方向に進み、栄光のなかにある苦悩の中で汚名を着せられる不幸な人生が待ち受けます。

今回の作品は先に述べたように、様々な物理学が登場するので数学が苦手な人には理解しにくいところがあります。その点はたてはまさんのYouTubeでの解説がとても分かりやすかったので参考にみてください。僕自身も科学など理論的な分野は苦手なので、理知的な風貌とは逆に人間の弱さ見たいなところが魅力的で、一般的な学者像とは違うオッペンハイマーを楽しめました。

オッペンハイマの人生は第二次世界大戦により、良くも悪くも振り回された人生だと感じます。若い頃から実験が下手で理論が得意だった彼。戦争によってブラックホールに代表される宇宙物理学の研究を断念。今、量子物理学が注目され思想、哲学の分野まで関係する現在。戦争がなかったら、違う環境下に置かれていたらと彼の人生も違う輝きをもたらしのではを考えさせられる映画でした。

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