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65オヤジのスタイルブック

最後の印象派展・岐阜県美術館

印象派については、言うまでもなく誰もがしるところだと思います。今回の展覧会「最後の印象派」展は、エコール・ド・パリ、フォーヴィズム、キュビスムと言う従来の絵画とは異なる革新的な芸術の中にあって、画家彫刻家新協会・ソシエテ・ヌーヴェルと言う芸術家集団を取り上げた展覧会です。

ソシエテ・ヌーヴェルは、印象派を受け継ぎ当時のベル・エポックの空気を取り入れた、自然に忠実に詩情豊かな世界を表現する絵画として、再評価されていて僕自身も、知識のない芸術でした。

光の芸術の印象派の世界に点描技法を取り入れた斬新でしなやかな画風は、見たようでして、見たことのない世界が表現されていて、心穏やかになる世界です。

今回の展覧会のチラシやポスターになったアンリ・マルタンの「野原を行く少女」は僕の観賞のきっかけとなった作品で、広がると空と草原に少女に纏わる風花を細かな点描技法により表現され印象派の特徴である光と影を感じる優雅な大作です。

その他の作品にも印象派の影響を受けつつも、洗練さにおいては、むしろ印象派の画家たちの作品を上回っているように思いました。

美術館を囲むように配置された、ヨーロッパの雰囲気を漂わせる森の木々と芝生の公園と共に20世紀初頭のパリのエスプリを感じられる素敵な美術展にぜひ訪れてみてください。


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