今年夏にアニメとしてリメイクされた作品「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」広瀬すずと菅田将暉が声優として共演、ヒットしました。アニメ作品をあまり観ない僕なんで、今回はアマゾンプライムで原作のドラマを改めて観賞しました。
スワロウテイルやラブレターなどの名作を生み、最近ではリップヴァンウインクルの花嫁でも知られる岩井俊二監督が、ドラマのオムニバスシリーズの一作を担当し、その名を知らしめることとなったのが「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」です。
25年前の作品ながら、誰もが原体験として持ってるであろう「ひと夏の恋」を二つのシチュエーションで描き、岩井ワールドのルーツとして、今なお色あせない作品です。
物語は、小学生の主人公山崎裕太演じる典道と反田孝幸演じる佑介が奥菜恵演じるなずなをめぐり、水泳勝負で告白するところから物語は進みます。勝負に勝った佑介は、なずなに花火デートに誘われますが、クラスメイトの男友達たちの「花火は丸いか、平かの」賭けのために仲間をとります。約束を破られたなずなには、実は母親の離婚でクラスメイトと別れるという事情があり、そこから、勝負に勝った典道となずなの、新しい物語が展開していきます。
小学生の頃に誰もが味わう淡い恋心とその気持ちが友達に知られまいとする虚勢をはる男子。一方で、大人びた女子の姿も家庭の事情を絡ませながら、夏休みのキラキラと輝く青春のひとコマを見事に描いていて、共感を得ているドラマです。
機会があれば、ぜひ手に取って観賞してみてください。
劇場版アニメ「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」予告編をドラマ（原作）で再構成 したものを見つけたので紹介。よくできてます。
