映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、漫才的、青春映画池松壮亮&菅田将暉W主演による漫才的青春映画「セトウツミ」です。
コミック原作を大森立嗣監督により実写化、人気と実力を兼ね備え個性あふれる若手俳優の池松壮亮と菅田将暉により、高校生の放課後の無駄話をオムニバス形式で展開する異色の青春映画です。
川岸にある石畳の階段に座り、たわいのない話をほぼ続けるだけですが、菅田演じる瀬戸と池松演じる内海の会話が絶妙で、へたな漫才師を上回るほどのおもしろさがあります。
僕も、親しい友人と何となくつるみ、記憶にも残らない空虚な会話を続けていた高校時代がありましたが、この作品の無駄話は実に巧妙で、知的で頭の回転がいい内海とおもしろいことだけが取り柄のような瀬戸の会話が、見事なボケとツッコミの漫才芸として見事に昇華されてます。
漫画の実写化をあまり好まない僕も、原作の奥深さに参りましたと言わざる得ません。