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風景画のはじまり コローから印象派へ 名古屋市美術館

名古屋市美術館で開催中のランス美術館コレクションによる「風景画のはじまり コローから印象派へ」を鑑賞して来ましたのでご紹介します。

バルビゾン派の画家のひとりカミーユ・コロー。新古典主義と印象派を繋いだ画家でもあり歴史画や宗教画などが全盛期の時代に市井の人々を風景画の中に取り入れた画家として、その後の印象派はの画家たちに影響を与えた画家と言われています。

今回はランス美術館の長期改装に伴い実現した美術館所蔵のコレクションによるもので、その中には今回の展覧会のポスターを飾った「イタリアのダンス」や「湖畔の木々の下のふたりの姉妹」など27点のコローコレクションの内、円熟期の作品が16点が集結しています。また、コローの師匠であるミシャロンやフランソワ・ドービニー、テオドール・ルソーなどバルビゾン派初期の風景画家の作品がずらりと並び、さらにクロード・モネの師匠であるウジューヌ・ブータンの作品に加え、ルノワール、モネ、ピサロ、シスレーなど印象派の画家たちへと続き、まさに風景画の醍醐味を味わえる展覧会になっています。

コローは、バルビゾン派の画家に数えられるのですが、実際には旅の中で描いたデッサン風景画を基に彼の想像力を基に人物を構成したもので、空と雲、山や森などが深みのある色調で描かれた世界はとても深淵な世界を感じます。今回紹介された画家たちの作品と比較しても、その奥行きのある風景に魅了されました。

会期は6月6日まで。コロナ感染対策を十分にとった美術館で密を避け芸術の世界に身を置いて観るのも良いのではと思います。非日常の中で静かな絵画世界を楽しんでみてはどうでしょうか。


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