映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、年に一度だけ犯罪が許される日に家族を襲う惨劇の12時間を描いた「パージ」です。
イーサンホーク主演のバイオレンススリラー作品は、近未来のアメリカで犯罪抑止のために、年に一度だけ、殺人やすべての犯罪が許される日、パージに家族に襲い掛かる12時間を描いています。
制作は、パラノバール・アクティビティのジェイソン・ブラムとトランフォーマーのマイケル・ベイ、監督・脚本はジェイムス・モナコ。続編のパージ・アナーキーが同時リリースされ、すでにパージ3も製作決定されています。
イーサン・ホークは、パージによる防犯システムを備えた家を売る営業マンで、高級住宅街に居を構える家族の父親を演じてます。息子が助けを求める浮浪者の黒人を家に入れてしまったことで、住人たちから憎悪と殺意が向けられた、妻と娘を含む四人家族が危機に立ち向かうサバイバルアクションは、緊迫感あふれる息を吞むシーンの連続です。
完璧な防犯システムの中で、静かな12時間を過ごす予定が、住民全員を敵に回して家族を守る立ち向かう姿と繰り返される殺戮の中で、理性を取り戻していく妻の姿にこの作品の本来持つ良心と抑止と言う問題を、この作品から改めて問われているように感じました。