65オヤジのスタイルブック

日本映画に見るネオトレンディドラマ化現象

日本映画が好調です。かつては、ハリウッド映画に押され沈滞化(ただし、興行的に)していた日本映画も、多種多様のラインナップです。

なかでも、その好調を支えているのが、恋愛小説の映画化でしょう。記憶をたどるとこの流れは、世界の中心で愛を叫ぶから、今日まで続いていて、ティーンネージの支持を集めています。

かつての人気俳優をキャスティングして一世を風靡したトレンディドラマ全盛時にこの傾向は似ているように感じます。ひょっとすると、ドラマの低視聴率の原因もそこにあるのかなと思うのです。

趣味嗜好が多様化して、その中に映画と見ると言うアイコンが加わり、2時間余りで完結して、世代の共感を得る。恋愛映画は、ドラマに変わるものに確実になっているのです。

今、一部のシネコンでは、そうした高校生をターゲットにして高校生1000円で鑑賞できるようになっています。これは、実にタイムリーで映画を愛するものとしては、喜ばしいことです。

映画ファンにとっては、日本映画のこうした傾向に大いなるマンネリを感じる人も少なくないと思います。しかしながら、今、日本の映画人口は、キャリア女性とシニアが中心ですが、そうした中でティーンの心を掴む映画戦略は、決して間違いではなく、そうした映画が入り口となって、新しい世代の映画人口が増えるのは良いことだと思います。

それは、今ヒットしている「そして父になる」や良質な作品がロングランヒットを続けている傾向につながっています。それは、かつてのトレンディドラマとは異なる何かが恋愛映画にあるのではと感じるのです。


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