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フジイ・フランソワ展(終了) 一宮市三岸節子記念美術館

先日の3月4日最終日のフジイ・フランソワ展を一宮市三岸節子記念美術館にて鑑賞しました。

 フジイ・フランソワは、名古屋在住の日本画家。伊藤若冲や四条円山派の影響を受け、モチーフの中に、言葉遊びや滑稽や洒落を効かした日本画の中に現代絵画の感覚を併せ持つアーチストです。こうした作風の有名な女流画家としては、福田美蘭や松井冬子が挙がられますが、僕も実際には、2008年に豊田市美術館で個展が開催されたものの、本展の存在を知らなければ巡り合わなかった画家ですが、来館された人たちも、一様に彼女の作風に親しみと絵画の楽しさを感じられたようです。

63点に及ぶ彼女の個展は、美術館ならではの展示で、擬人化された道具、和菓子に包まれた虫や動物に、骸骨を模した白牡丹、鹿の角から伸び広がる桜、江戸絵画の巨匠たちの名品に着想を得た作品など、日本画の伝統を踏まえつつ、ルイボスティーやエンジンオイルなどを画材として用いるなど、若冲や芦雪、蕭白など奇想の系譜を現代につなげ現代に昇華してるように感じました。

本展は、終了しましたが、今後も注目したい画家の一人となりました。

※Oギャラリーeyes(大阪)にて、2017年1月に開催されたフジイフランソワの展覧会風景


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