65オヤジのスタイルブック

第9回円空大賞展 岐阜県美術館

先日第9回円空大賞展を鑑賞してきました。円空大賞展は、岐阜県が郷土の偉人である仏師円空にちなみ、ジャンルを超えて内外の芸術家を顕彰し、二年ごとに大賞、円空賞を選出するものです。

今回の大賞には、ブラジルのエンリケ・オリベイラが選ばれ、美術館滞在中に制作された「道半ば」が、パイプオルガンのあるエントランスホールに展示されています。はぎ取られたベニヤの板の皮を張り合せた巨大なオブジェは、巨大な岩が支えあう岸壁のようにも、また天を貫く巨木が大地に根を張る姿のようにも、人工的なものが、自然界に生存する生命体のように感じます。

円空賞を受賞した作家は以下の通りで、どの作品も、流浪の仏師で修験僧あった円空の精神を現代に映す個性的な作品でした。

どの作品も写真撮影可能で期間中は様々なイベントが企画され、貴重な円空仏も展示されていますので、アーティストによる円空スプリッツを体現してみてください。

庄司達による白色布と木材によるナビゲーションアーチ作品

日本画家・佐藤昌宏は、仏教思想をベースに、幽玄的な心象風景を表現。

木彫作家の土屋仁応は、木材と新素材を組みわせ、細密な技法の中に斬新な発想が幻想的な世界を織りなす。

生涯を通じて12万体もの木彫りの仏像を作ったと言われる円空の旅を描いたような、宮本勉の紙や木材を用いたオブジェ作品

会場内には、10体の貴重な円空仏が展示され、過去と現在が同居するような感覚を覚える。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事