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映画 謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス

ポスター画像

オランダ、フランドルを代表する画家の代表作にスポットをあてたアートドキュメンタリ「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」を観賞

スペインプラド美術館所蔵のヒエロニムス・ボスの代表作の快楽の園、三面からなる祭壇画は、キリストの姿をかたどった神が作ったアダムとイブのエデンの園が左に配置し、中央に快楽の園が、右に地獄が描かれています。

今回の映画は、没後500年、現存する作品は25点。ブリューゲル、ルーベンス、ダリ、マグリットなど、多くの画家に影響を与えた芸術家ボス。その天才画家の傑作「快楽の園」だけにスポットをあてた異色のドキュメンタリーで、この絵画に魅了された学者、美術史家、画家、歌手など舞踏家などが、独自の感性で作品と対峙し「快楽の園」魅力に迫っています。

フランドル絵画の特徴として、一般的な風景画と違い主題となるモチーフが中心になく、絵全体にモチーフが散りばめられています。なので絵全体を目を凝らしながら宝探しのように作品を楽しめる魅力を持っています。

その最たる作品として「快楽の園」があるように思っています。通常が閉じられた扉には、天地創造時の地球が描かれ扉が明けられたときに、神により作られた人類の誕生が広がります。そこに描かれたものは、エロチックでグロテスク、はたまたユーモラスな表情を持ち、ファンタジックな夢物語がスクリーンいっぱいに広がっています。

肉眼ではおよそ全てを一つにとらえることができないボスの世界。生年不詳の謎に満ちた画家からの奇想天外なミステリーを突きつけられたような衝動と快楽を同時に体現したのは僕だけではないと思います。


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