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国際芸術祭あいち2022 総評

尾西エリア・塩田千春作品
 
 
2010年から3年ごとに開催されたあいちトリエンナーレが前回の「表現の不自由展」が契機となってか、今回から名称を変え「国際芸術祭あいち」となりました。負のイメージを払拭したい思いがあるかと思うのですが、僕はあいちトリエンナーレで良いと思ってます。
 
あいちトリエンナーレは、過去には芸術監督(総合プロジューサー)として芸術分野での監督が2010年、13年、16年と担ってきました。19年にジャーナリストの津田大介氏が監督になり良くも悪くも、あいちトリエンナーレを世間に広めました。しかしながら、表現の不自由展ひとつに矛先が向けられ、他の展示に目が向けられなかったことは個人的には残念でした。
 
そして今回の国際芸術祭あいち2022は、芸術監督に森美術館館長の片岡真実氏を迎えたことで、現代美術のイベントして美術ファンは注目したのではないでしょうか。僕は氏の起用が全般的は功を奏していたと感じています。また、荒川修作や河原温、塩田千春や奈良美智など日本を代表する新旧のアーチストが顔を揃えたことだけも、氏らしい演出を感じます。
 
また、愛知県美術館を核に一宮、尾西エリアと有松絞で有名な有松地区、製陶業と中部国際空港を構える常滑市の各エリアの展示の地域の特色を生かした展示となっており個性の際立つものでした。2025年の開催は、今回をモデルとして新たな歴史を刻んでほしいと思いますし、新しいエリアでの開催による地域一体となったイベントになってほしいと思います。アートが持つ社会的な貢献と意義を期待します。
 

愛知県美術館・ローマン・オンダックの作品


愛知県美術館・荒川修作作品

一宮エリア・奈良美智作品


 

有松エリアより




常滑エリアより


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