65オヤジのスタイルブック

DVD遺体 ~明日への十日間~

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ今回は、東日本大震災でのルポタージュを基にした作品「遺体 ~明日への十日間~」です。

 

2011年3月11日の大震災以降、様々な視点で震災をテーマにした作品が生まれました。今回の作品は、震災を生き延びた人と亡くなった人の間にある人間の尊厳をテーマにした唯一の作品と言えます。

学校の体育館に、次々に運び入れられる遺体。悲しみの感情さえも失うほどに黙々と搬送作業をする人々。おびただしい遺体に言葉を失いなす術のない状況で、西田敏行演じる相葉の遺体と真摯に向き合う姿を通して、作業に携わる人々や遺体に対面する家族が次第に生きる力を生んでいく10日間を淡々と描いています。

生と死が静かに向かい合う場である遺体安置所を通して、人々の誠意と人間の尊厳を再認識した作品となりました。こうした作品が僕も含め、観た人の記憶の奥に残り未来の経験の中で再び思い起こされることが大切に思います。

今日は、広島原爆の日です。震災から3年半近くを経過し、震災によりもたらされた原発事故の二次被害の糸口は、未だ解決にいたっていません。自然の脅威により多くの人命が奪われ、二次被害により故郷を奪われた事実を知るとき、自然と人類の調和ある社会を真剣に模索する必要があると考えます。


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