美術館は、日常の喧騒から一瞬でも開放感を味わえる空間です。そんな美術館が、近くにあったなら常にリフレッシュして過ごせるのではないでしょうか。僕の近くにも、そんな美術館が存在します。それがメナード美術館です。
今回の展覧会は、「きて・みて・はっけんー絵画の楽しみ 素材と技法ー」をテーマに夏休み所蔵企画展として開催されています。
おそらく、夏休みの期間に、親子で美術館を楽しんでほしいとの思いで発案されたものでしょう。所蔵作品60点を絵を描く材料(素材)と画家が作った方法(技法)の二つの観点からひとつひとつの作品について解説しています。
いつも作品の右にあるキャプション(解説)には、タイトルと作家名に加えて油絵、日本画、版画などの絵画のジャンル(種類)とキャンバス、紙、絹、などの素材の表記があります。今回の展覧会は、筆や絵具などの材料などを展示。さらにキャプションの横には、ゴッホやモネなどの巨匠の筆致を再現したり、日本画におけるキャンバスとも言うべき、紙本と絹本の素材による画面の違いなどや画家独自の技法を視覚的に展示しています。これらは、絵画の基本と制作技法を知る上でたいへん学ぶことが多い展覧会となっています。
9月23日まで開催されている展覧会。子供たちのみならず、美術館に対するイメージが大きく変わる。また美術ファンにも新たな発見をもたらす企画展です。