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DVD・しんがり~山一証券 最後の聖戦~

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はWOWOWドラマから「しんがり~山一証券 最後の聖戦~」です

毎回、魅力的なバラエティー豊かに魅力的なドラマを作っているWOWOW連続ドラマW。今回は、企業ドラマで、バブル崩壊後に巨額の帳簿外の債務を抱えて廃業に追いやられた山一證券が舞台です。最近テレビの謝罪特集で、号泣会見をした社長でも有名な事件でした。

その山一證券で、多くの社員が沈没した船から抜け出し、役員さえも逃げ出した会社にとどまり、廃業にいたる簿外債務の真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たちの奮闘を描いた社会派ドラマです。

原作は、読売新聞社社員で、巨人軍の元オーナーで渡邉社主に反旗を翻した「清武の乱」で有名な清武英利氏の原作「しんがり 山一證券最後の12人」監督は、沈まぬ太陽や石榴坂の仇討の若松節朗に相棒シリーズの脚本家・戸田山雅司。かの顔ぶれでもドラマの期待が高る上に、江口洋介が、正義感あふれる業務管理部の本部長を務めています。

また、業務管理部、通称ギョウカンの顔ぶれも、萩原聖人、林遣都、佐藤B作、矢島健一の中堅、若手、ベテランの個性派が顔を揃えています。また、紅一点の秘書役に相棒シリーズの甲斐亨の恋人役の真飛聖が演じ、地味で男くさいドラマの清涼剤役となっていて、個人的にも魅力的でした。

前述の号泣社長会見のインパクトの強さから、野澤正平社長ばかりがクローズアップされてきましたが、彼の元で、死期を迎えるだけの会社に誇りを持ち、社員として顧客や社会に対して誠意を尽くしぬいた人々の姿が心打つドラマでした。

ラストの記者会見は、涙なしでは観れない、静かな感動シーンです。会社とは誰のためにあるのか、また社会と会社の関係性を再確認することができる格好の材料だと思います。

山一証券廃業にいたるニュース。


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