65オヤジのスタイルブック

映画・スポットライト 世紀のスクープ

本年度アカデミーで、作品賞、脚本賞の2冠に輝いた社会派作品「スポットライト 世紀のスクープ」を観賞

 

並み居るライバルを押しのけて作品賞のオスカーを獲得した本作。アメリカのボストングローブ新聞が暴いたカトリック教会のスキャンダルを基に映画化された作品です。

ボストンで、長年にわたり隠蔽されてきた、神父の幼児による性的虐待を描き、カトリック教会挙げての隠蔽の事実が世界中に広がった一大スキャンダルへと発展した事件です。

ボストングローブに新しく赴任してきた編集長が早々に打ち出したのは、カトリック教会の神父による性的虐待事件の掘り下げ。極秘調査により特集記事(スポットライト)を4人の記者が、街のタブーとされるカトリック教会の闇に迫っていきます。

取材の中で明らかになる神父による性的虐待。検事や弁護士による隠蔽工作にひるむことなく記者たちは、被害者の取材に加え加害者の取材と徹底調査を進めます。

被害者に寄り添うように取材を続ける記者たちの姿に感動。そこに、あの9・11が起こることで中断を余儀なくされながらも、ひとつひとつの証拠をつぶしながら確証へとつなげていく姿に時間を忘れるほどのめり込みました。

最近の週刊誌によるスキャンダル報道とは異なる、事件の真相に迫る内容は、本来メディアがあるべき姿を厳然と示していて、ラストの鳴りやまぬ電話が権力との戦いに打ち勝った正義の者たちへの称賛の拍手に感じれました。


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