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65オヤジのスタイルブック

横尾忠則 肖像図鑑展に

ブルータスCASAの、いま行くべき美術館はどこだ?にも選ばれた横尾忠則現代美術館。横尾忠則氏の美術館はm、瀬戸内豊島と神戸にあり、神戸の横尾忠則美術館は、かつては、兵庫県立美術館の西館でした。就職、新婚時には、この施設の近くで暮らしていたそうで、神戸の震災を機に、兵庫県立美術館が新設され、当施設は、横尾作品300点を収蔵する横尾忠則現代美術館として新たに生まれ変わりました。

僕にとって、ポップアートに興味を始めた頃に、日本のイラストレーターにも関心があり、横尾忠則は重要なアイコンの一人でした。そんな彼が、1080年に画家宣言したと時、かつてのイラストレーション作品に感銘をしていた僕は、横尾さんはどこに向かうのか不安を抱え、画家横尾忠則には、しばらく興味が失せていました。30年の歳月を迎え、神戸に行く機会が増えたことで、横尾忠則ともう一度対峙してみようと思いました。

未だ、画家作品には、好き嫌いが多いのですが、今回の「横尾忠則・肖像図鑑」は、嫌悪感なく鑑賞できました。俳優、作家、ミュージシャンなど、時代、時代で彩られる人物像。さらに、肖像画を描きながら、プライベートでも交流を重ねています。

横尾忠則は、三宅一生のコレクションのための招待状から壇一雄のエッセイの挿絵、瀬戸内寂聴との挿絵などの仕事があり、その中でも、瀬戸内寂聴との交流により生まれた、日本経済新聞社の連載「奇縁まんだら」の挿絵原画は、今回の肖像画図鑑の主要作品をなしています。それは、寂聴と横尾の関係により新たなコラボレーションにより、横尾忠則の画業の重要なアイティムとして存在しているように思います。

最も共感を得たのは、192点に及ぶ日本近大文学者の肖像。寂聴との出会いにより、横尾の肖像画は過去にさかのぼって寂聴の体を通じて過去にタイムスリップして現代の姿に投影しているかのようでした。


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