65オヤジのスタイルブック

非上場という選択

IT企業やベンチャー企業は、会社の目標に上場を掲げる場合が多い。
以前商工会議所の講演で、ある焼肉店が焼肉屋で初の上場を目指すと言われていた。その焼肉店は上場を果たした。

上場の目的は、株を公開して投資家から資金を調達できるし、信用があがって知名度も増す。反面、経営を外部にさらし、多様な考えをもった株主と対峙しなければならず、利益優先に陥り経営理念を損なうこともある。

少し前に読んだ日経のコラムにアパレル大手のワールドが株式非公開企業になるとの話題があった。
また株式公開企業は勝ち組、非公開は負け組という単純な図式ではないとあった。
ちなみに非公開企業の中には日本ではサントリーや竹中工務店。外国ではリーバイスストラウス。ハーレーダビッドソン(現在は公開)などの有名、優良企業が少なくないそうだ。

あのホリエモンの会社は株主のためにあるとの発言は公開企業にとっては当然のことではあるが、非公開企業は、むしろ社員のため、さらに地域社会のためとの理念を持つ会社もある。また、非公開によって顧客満足をはかれることもある。

直接的に顧客とかかわる企業の非公開は、むしろ利益優先の投資家から守る手段として適切な判断に思える。特に美を追求する企業はこの点は大きいと思う。

今やベンチャー花盛り、若い起業家の活躍はめざましい。彼らは、上場による株式公開で資金を得て成功を勝ち取ろうとする。その成功の証がセレブな嗜好となっているように思える。
一方で、最近のカフェやインテリアショップなどの小さなお店を開業する若者も増えている。
豊かさの違いはあれど、美という点では後者の方がより豊かで個性的で知的だと僕は感じる。

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