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65オヤジのスタイルブック

鯛もち人形【アートな街角】

僕は仕事でよく岐阜に足を運ぶ。
今日も岐阜城に近い掛軸の業者のところに行きついでに長良川河畔の城下町に行った。
旧い町並が情緒があり、近くには船着場もある。この付近は7月末と8月初めの土曜日に大きな花火がある。
長良川の鵜飼もこの付近で行われる。長良川に沿って運河があり、この地域は材木町と呼ばれている。
町並みの一角に蔵があり、ここを改造して喫茶店がある。この店は人形店の卸問屋が経営している。

ここから程近いところに、人形店の倉庫がある。その倉庫の屋根の前に大きな人形が鎮座している。写真の人形がそれで、名前を鯛もち人形というそうだ。
大きな鯛を抱えた童子の姿がとても愛らしく、微笑ましい。
まさにこの人形店の繁栄を見守っているようだ。

こういった人形は御所人形といい、江戸時代から京都御所を訪れ大名のためのみやげ物だったようだ。したがっておめでたいものが多い。

僕がこの人形に惹かれるのは、その飾られている場所による。
大きな屋根の下に鎮座しているところが美しい。この人形を選び、この位置に飾った主人の美意識に敬服する。気をつけないと目にしない位置にありながら、発見した時の驚きと感動を同時に味わうことができる実に美しく、楽しい光景だ。

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