映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、2013年に起こったボストンマラソン、テロ爆破事件を追った「パトリオット・デイ」予告編です。
ボストンと言えば、誰もが思いだすのはボストンマラソン、レッドソックスでしょう。
そして、今回映画の題材になったのは、ボストンマラソンでのテロによる爆破事件。ゴール付近での爆破により衝撃は海外ニュースでも話題になりました。9・11の悲劇が再びアメリカに起こったことも、日本では、その後具体的なニュースになった記憶がなく、忘れ去られたいました。
今回は、その事件の発生から犯人逮捕までの道程を克明に描いています。警官役の主演にマーク・ウォールバーグ、監督はバーニングオーシャンのピーター・バーグですが、作品としては、役者に重きを置かず、内容も時間の経過を淡々と描く記録的な作品です。しかしながら、そうした手法が、過去の事件を蘇らせる効果を持っています。
内容は、州都警察とFBIとの捜査方法をめぐる対立や市民の情報提供により浮かびあげる犯人像、さらに犯人に拉致された学生や犯人のルームメイトなど様々な事象を線でつなぎ全貌を明らかにし、犯人との壮絶な銃撃戦、そして犯人逮捕へとドキュメンタリータッチで描かれ、緊迫感を満載の作品でした。
そして、いつも思うことは、アメリカのという国がテロに屈しない姿勢を市民全体が共有していること。今回の作品でも危機に立ち向かう時のアメリカ市民の連帯と絆を感じました。そして、その連帯は一国ではなく合衆国という地域の連帯によるものだと改めて認識する作品でした。