映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回もNetflixの2019年の韓国映画のカルトミステリー作品「サバハ」です。
今回の作品は新興宗教の不正を捜査することを仕事にしているイ・ジョンジェが演じる野心的な牧師が主人公で、ある新興宗教教団を捜査する中で、同じ年に生まれた少女の謎の死に遭遇します。そこには、教団の裏の秘密が関係していると言うカルトミステリーです。
冒頭は、ある村の双子の出生のおぞましい過去からスタート。そこから霊媒師にとじ込められた悪魔のような子供と彼女に足の一部を食われたもう一人の少女と、僕にとっては直視できない怖いシーンの連続、その後に主人公の牧師の現在へと変わり、ほっと胸を撫でおろしたのものの、そこから新興教団の洗浄と称する行動が始まり、牧師とスタッフの青年、友人の僧侶によって謎が徐々に解き明かされ、洗浄相手との教団の実行者、そして牧師も加わって壮絶な戦いへと突き進んでいきます。
仏教の経典をうまく絡めながら教団の企みが明らかになっていくところも実に上手く出来ていて、すべてに辻褄が合う展開で面白かったですが、証明できない点があるとすれば教祖と少女の存在でしょう。そこは、観て確認してほしいです。しかし、ありえない存在があって、この作品の完結があることも確かです。
そこが宗教的なものがバックボーンにあるから成立するといっても言い過ぎではないと思います。そこが、怖がりの僕が最後まで観ることができた要因でもあります。
かつてのエキソシストやオーメンが好きな人なら楽しめる映画です。