人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

本当に法に守られるためには

2006-01-28 13:26:54 | 法律
世界各国には法律があるから守られている気になります。
でも法律があっても、守ってもらえないケースが多いのです。

まず、警察比例の原則というものがありますが、男が見知らぬ男を殴って逃げた場合、殴った奴は当然犯罪者です。傷害罪、少なくても暴行罪。でも警察も検察官は捜したりしてくれません。そこまでするほどのことではないと判断されてしまうからです。当然現行犯だったらなんとかしてくれますが。

また、訴訟にはお金と時間がかかります。お金があっても、時間がない人なんて日本の数割を占めるのではないでしょうか。よって余程のことでないと実質的には守られないのです。

また、わからないことだらけの世界なので、怖いし、逆に訴えられたらどうしようなどと心配してしまいます。

更に、このようなことを理解してくれる優しい弁護士は見つけ難いでしょう。そもそも、弁護士は「頭がいい」人のはずなのでなんとなく接し難いし、被害者はバカにされるかも、と思ってしまいます。

更に、実は被害者なのに、相手の弁護士の方が腕利きで、テクニカルな要素で負けてしまうかもしれません。

実は訴えれるのに、勝訴できるのに、被害者がそれに気付かない場合もあります。被害者が被害に気付かないこともあります。

勝訴しても、執行できない場合もあります。

執行できても、弁護士費用の方が高いかもしれません!

少なくても民事訴訟ではこのようなハードルをすべてクリアしなければならない。大変ですね。なんとかならないものでしょうか・・・。

ひとつできることは、法律と、訴訟制度と、警察権の範囲などを学び、情報武装しておくこと。もうひとつは、家でコタツに入って無農薬のみかんを食べて外出しないこと。さあ究極の選択です!