人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

チームワークと目指す水準

2006-01-22 01:47:29 | 人生論・閃き
強いチームワークの前提として、メンバーが目指す水準が同じ、もしくは極めて近いということがあると思います。

たとえば友人2人で会社を設立するとして、一人が暇つぶし目的で、もう一人が東証1部上場を目的としていたら色んな相違が生じてしまうでしょう。野球のチームでも、体力づくりを目的としている人と甲子園を目指している人が混在するチームではなかなかまとまらないのではないでしょうか。

このような問題を避けるには、①強いリーダーがいること、②同じ意識を持っているメンバーが集まること、③客観的な基準などがあることのいずれかひとつは最低限必要だと思います。

通常、人の目的はひとつではなく、とても複雑に絡み合う要素の集合体であるといえます。たとえ東証1部上場を目指す人たちが集まって会社を立ち上げたとしても、それまでの睡眠時間や私生活とのバランスなどについて価値観や優先順位が異なっている場合がほとんどでしょう。これらが近ければ近いほど、強い相互関係が生まれるのではないでしょうか。

逆に、新しくチームを形成するときに、①②③の条件を検討し、いずれも当てはまらないようであればチーム編成を再検討した方がいいかもしれません。半年やって、やっぱりあわなくて、ケンカ別れして振り出しに戻るよりは、最初から慎重になった方がいいのではないかと思います。

特に起業をするときは、似たアイディアで起業をしようと思う人を見つけるのが大変なので、大枠が合っただけではダメだと思います。最初から長期的な目標、覚悟する犠牲などについて打ち合わせておくべきでしょう。契約を書くのはムダだと思っている人も多いと思いますが、紙に落とすことで自分の考えを明確化したりするという意味でも大変有意義なものだと思います。

力関係や、株の分け方についても触れ難いから触れないというケースも多いと思います。後回しにしていいことはないので、最初からはっきりしておいた方がいいでしょう。

最後に、4月からは1円起業が特例ではなく通常手続きで可能となりますが、それ以上に自分の時間とキャリアと安定性・安心感など、多方面において人生が変わります。これらは、資本金以上の「投資」と言えるでしょう。これらについての考え方も、パートナーの方々と話し合って置くことが大切だと思います。