人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

小嶋社長・証人喚問・メディア・政治家

2006-01-18 13:33:39 | 出来事
久々にテレビでニュースを見ました。おなじみの姉歯・ヒューザー関連で小嶋社長の証人喚問をやっていました。

なんなんですか、政治家の態度は。弁護士と相談する度に不満の声をあげる。そしてなんだんですか、メディアの態度は。沈黙を有罪の証拠とみなしているような報道。

これでは適正手続とはいえません。確かに、小嶋社長は悪い人なのかもしれません。(私にはわかりません。メディアに洗脳されている部分があると思うので、自分の判断すら信じられません。)しかし、こんなときにこそ国家として人権保障や適正手続きに徹することができるか否かが試されるはずです。

そうでなければ国民は、万一間違えて逮捕されたら、間違えて有罪とされてしまうという懸念を抱いてしまいます。それでは、憲法31条の適正手続きどころか、我が国の真髄ともいえる13条すらも蔑ろにされてしまいます。(もちろん、今回は政治家やメディアで、司法府はしっかりやっていると思います。ご安心ください。)

アメリカでも裁判がニュースになることはありますが、そのときに陪審員はテレビを見ることを禁じられます。それだけメディアなどの影響力は強いものです。この影響力を認識し、逆の立場からも考える力を身に付けることは、自己防衛のひとつにもなるのだと思います。是非実践してみてください。

(注:別に小嶋社長が正しいと言っているわけではありません。この国がおかしいと言っているわけでもありません。ひとつの視点を提供しているだけですので、ご理解ください。)