http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/12/content_7054153.htm
中共エリート向けのエッセイ。
中国国内の風潮は「国全体でいえば、中国と日本のGDPはほとんど変わらないだろう」とし、それに対してあなどるべきではないと解く。
日本を侮ってはならない理由:
・同等のGDPを達成するのに、日本は中国より少ない資源でそれが可能
・日本のGDPは研究開発に投資されている
・日本の資産は以前として世界有数である
・日本は世界有数の長寿国家である
・日本は依然として世界有数の清潔な国家である
これらをあげ、「日本メディアは中国経済を持ち上げ自国をボロクソにけなしているが、我々は鵜呑みにして慢心してはならない。日本の国力と、治にあって乱を忘れない島国根性は恐るべきである」と結論している。
冒頭に書いたとおり、若者に考えさせるのが目的であるので、長寿とか清潔はこの際関係ないだろうという突っ込みはおいておき、日本を持ち上げるのは理解できる。
「日本を持ち上げるのは理解できる」と書いたが、ベクトルが逆なだけで、やっていることは抗日と変わらない。しょせんは国内のダシ。経済にせよ教育にせよ、中国国内の問題は中国国内の理論展開でケリをつけてもらいたい。
個人的には、「中国のGDPが発表のとおり」だとして、理論展開しているのが根本的な問題だと思われる。
土地ころがし用のマンションを建ててGDPアップ、日本企業が逃げ出し誘致する工場のアテがなくても工業団地を作ってGDPアップ。大躍進の時分には、上に人が立てるほど密生した稲の合成写真と大量の餓死者で済んだ話が、山のような不良債権になった日には政権そのものが危うい。
若者にもそう説けば危機感を覚えるだろうに。
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