http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/11/content_7762576.htm
環球(抗日)日報以上の中華民族主義新聞、国際先駆導報がつたえる日本の様子。
要約:
3月5日全人代で温首相が中国食品の安全を宣言した。翌日、日本の主婦浅見慶子さんは、本紙記者に笑顔で語った。
「どっちに問題があったのか知りませんけど、中国政府がこう責任感のあることを言ってくれれば、信頼できます。今日からスーパーで中国製の食品を見ても、怖がらなくてすみますわ」
以後、いかに日本の右翼マスコミがこの問題を煽り立てたか、新潮、文春の実名を挙げて説明。朝日新聞がいかに冷静に世論を収めたか、で締めくくっている。
一方、以前「日本最大の保守新聞」呼ばわりされた読売の記事によると、毒餃子生産元天洋食品は、ワーカー全員を解雇したとの事。
「天洋食品」加工作業の従業員ほぼ全員が退職【和文/読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080310-OYT1T00514.htm
風評被害で採算が取れずにリストラ、にしてはタイミングが早すぎますなあ。
このタイミングで、同じく読売の記者を「エージェント」、日本の外交官を「スパイ」と断定した判決が、2006年に北京で出ていたことがリーク。
北京の高級人民法院、判決で日本外交官を「スパイ」断定【和文/読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080311-OYT1T00134.htm
以下また、陰謀論に走ってしまおう。理由として、外務省の大使館員がその国に関する情報を集めるのは業務の一環であって、上の判決が国際的にまかり通るなら、筆者が今現在行っているもの「スパイ行為」になってしまう、つまり中国のやり口が陰謀そのものだからに他ならない。
1.国内向けには、中南海がいかに事態を友好的、かつ中国有利に処理しているかを報道。
2.日本の小うるさいマスコミ向けには、文革時代同様「スパイ」呼ばわりで牽制。
3.工場はなかったことにしてあとはしらんぷり。
大体このような筋書きにしたのかと思われる。
地方政府やら、質総局やら公安やらが、どうせまた勝手に動いて空中分解するのだろうが。
中南海にしてみたら、中華民族主義では抑えきれない、東トルキスタン、ウイグルの民族主義への対応の方が、国内的にも対外的にも急務だと考えているはず。
できるできないは別にして。
新疆で五輪狙ったテロ計画 独立派組織を摘発【和文/朝日】
http://www.asahi.com/international/update/0309/TKY200803090184.html
ちなみに、上記で使用した「中華民族主義」は「国粋主義」に言い換えてもよい。更に中国は多民族国家であるので、他民族を統括しようとする体制、すなわち「帝国主義」に他ならない。
数ヶ月前から、「中華民族とはなにか」と考えていたのだが、やっと結論が出た気がする。
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