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四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

純粋培養

2002-08-18 20:27:22 | 昔の駄文
 無知は周囲との間に無用の摩擦を生む。WGIPにより戦争に対して無菌状態で育てられた、または政体のみならず国民を含んだ国家を軽蔑するよう誘導された日本人が、その無知から外国で引き起こした摩擦は数知れない。以下は、筆者が実際に見聞した恥ずかしい日本人の話である。

1.国旗
 外国の集会では、時に国旗が掲揚される場合がある。その集会に招待された中年以上の日本人は、その国の国旗掲揚時どうしたらいいか分からない、まず起立しない。起立しても神妙な顔をしてればいいものを、ポケットに手ぇ突っ込んでみたり、ひどいのになると雑談しているのもいる。自国他国のものを問わず、国旗に対して敬意を示さなければならない、とは教えられていないのだから仕方ない、とは思うが腹が立つ。

2.国歌
  同様に国歌斉唱時、その国の国民ではない以上一緒になって歌えとは言わないが、せめておとなしくしていてもらいたい。
3.他国の文化への敬意
 筆者が当時住んでいた国(キリスト教国)では、デパートでもお祈りの時間があり館内放送でお祈りの言葉が流される。買い物客、従業員共にその場で動きを止めとにかく静かにしている。うろついているのはまず日本人だと思ってよい、これは非常に目立つ。その国の文化を、尊重しようと思うか思わないかの姿勢の違いである。

4.史実誤認

 アメリカと日本が戦争していたと知らない若者がいた。当然負けたとも知らない。

5.加害者としての歴史
 アメリカと日本が戦争していた事を知っていても、アジアではかなり感謝されていると知らない若中年がけっこういる。

6.毛主席
 天安門広場で、門に掲揚されているかの毛沢東の肖像画を指して「あの人誰ですか」と筆者にたずねたお嬢さんがいた。「共匪の親玉」と教えてあげたらきょとんとしていた。

 この手の問題に関しては、憲兵が軍刀をがちゃつかせるような発言になってしまい自分でも嫌なのだが、まあ、日本人は「箱入り娘」だと思えば腹も立たないか。

 それはそうだが、アメリカに乗せられるように開戦を選択し、それに歓呼した1940年代とさしてメンタリティが変わってないように思え、暗澹たる気持ちになるのである。