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●《「ひどい環境から解放されて良かったね」とねぎらわれ》ても、帰国しても《ひどい環境》が待っている

2018年10月27日 00時00分10秒 | Weblog


リテラの記事【安田純平さんに高須克弥らネトウヨたちがまた自己責任論バッシング! 人質バッシングのルーツは安倍首相】(https://lite-ra.com/2018/10/post-4334.html)。

 《今回の解放・帰国の知らせは喜ばしい限りだ。だが、その一方で、懸念されていたことが現実化してしまった。またも「自己責任論」がここぞとばかりに吹き出しているからだ》。

   『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)
   『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)
   『●「自己責任」を叫ばれた人の立場

   『●「自己責任」バッシングと
     映画『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件・・・そして』
   『●「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか。
                     伝えようとした人が現場にいたからです」

     《イラクでは2004年4月にボランティア活動家の高遠菜穂子さんら
      3人と、取材中だったフリージャーナリストの安田純平さんら2人が
      相次いで誘拐された事件が起きている。高遠さんらを誘拐した
      犯人グループは自衛隊のイラクからの撤退を要求した。政府は
      応じなかったが、5人とも4月中に解放された》
     《2012年、シリアで内戦を取材中に銃撃戦に巻き込まれて
      亡くなったジャーナリストの山本美香さん(当時45)のパートナー。
      後藤さんと面識はないが、撮影した映像を見たことがある。
      紛争の最前線から一歩引いたところで、市民、特に子どもたちが
      置かれた状況を淡々と取材する姿勢が伝わってきた。
      「強い意志を持って、何かを伝えようという気概に敬服する」》
     《独立系通信社ジャパンプレスの代表を務め、山本さんを失った後も
      アフガニスタンなどの取材を続けている。「なんであんな危険な場所に
      行くのか」と問われる。今回の事件でもインターネット上などでは
      自己責任論が飛び交う。「ではなぜ読者や視聴者はシリアが
      危険だと知っているのか。伝えようとした人が現場にいたからです」》
     《危険な思いをしても戦地に行くのはなぜか。原点はアフガニスタンでの
      体験だという。「血も涙もない集団」と報じられていた反政府勢力
      タリバーンだったが、支配下の街は平穏だった。「イスラム国」でも、
      宗教指導者は温厚な人柄で「空腹ではないか」などと気遣ってくれた。
      「ネットで得た情報ではなく、
      自分で話をして、身を置かないとわからない」という》

 前回に引き続き、『綿井健陽逆視逆考PRESS』(https://watai.blog.so-net.ne.jp/)より二つのつぶやき:

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
https://watai.blog.so-net.ne.jp/2018-10-26
https://twitter.com/wataitakeharu/status/1055320910519918592

WATAI Takeharu 綿井健陽
@wataitakeharu

安田純平さんの拘束当時の映像が初めて出たのが2016年3月でした。当時これからどうなるだろうか、解放されるために何をすべきだろうか、そして解放された時のことを思って書いた原稿です(写真参照/2016年3月・共同通信から全国の加盟紙に配信)。しばし休んで、また取材現場に戻ってきてほしい。
13:51 - 2018年10月25日
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
https://watai.blog.so-net.ne.jp/2018-10-26
https://twitter.com/wataitakeharu/status/1055329109444718593

WATAI Takeharu 綿井健陽
@wataitakeharu

安田純平さんの解放直後の言葉で印象的なのは、シリアでの拘束期間を「3年半」ではなく、「40カ月」と表現したこと。気の遠くなるような日々を、一日一日、一カ月一カ月、解放される日を待ち望みながら過ごして数えた「40カ月」ではなかったか…。いつか直接聞いてみたい
14:24 - 2018年10月25日
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 日刊スポーツの記事【ダルビッシュ「旅行じゃない」自己責任論に反論】(https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201810260000264.html)によると、《カブスのダルビッシュ有投手(32)が、シリアの過激派組織による拘束から解放されたジャーナリスト安田純平さんに対する「自己責任論」に反論した…「人間が助かったわけでそれに安堵するのって変でしょうか? 後悔とか反省って自分でするもので、他人が強要するものではないと思うんですよね」と反論…「…でも行くってことは誰かがいかないと歴史は繰り返されると理解しているからではないでしょうか?」と私見を述べた》。

 日刊ゲンダイの記事【安田純平さん解放 安倍政権は手柄どころか寝耳に水だった】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240368)によると、《安倍首相は「世界各国の指導者、友人たち、協力いただいたすべての関係者に、日本国民を代表して感謝申し上げたい」と官邸主導をアピール。菅官房長官も「官邸を司令塔とする『国際テロ情報収集ユニット』を中心にトルコやカタールなど関係国に働きかけた結果だ」と自画自賛したが、どうもマユツバなのだ。現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏はこう言う。「2015年1月にシリアでIS(イスラム国)に殺害されたジャーナリストの後藤健二さんのケースでは、安倍政権はよりによってISと敵対するヨルダン政府に交渉を託した。それが事態をこじれさせた印象はぬぐえません。今回は安田さんを拘束したとみられる旧ヌスラ戦線を支援するカタールとトルコに仲介役を託したのが奏功したと言われていますが、これまでの経緯や現地情勢を考えれば当然の判断です」》…《安田氏と交流のあるジャーナリストの志葉玲氏も言う。「安田さんの消息は15年6月に途絶えましたが、最初の動画が公開された16年3月までに解放された可能性があった。安田さんの安否を案じた民間の支援者がトルコ入りし、過激派組織に近いトルコやシリアの関係者の協力を得ながら情報をかき集め、外務省にたびたび報告していたのです。その過程でトルコのエルドアン大統領に近い組織が安田さんを拘束した組織に影響力を持つことが分かり、外務省にトルコ系組織を通じた解放交渉を提案したのですが、働きかけた形跡はない。外務省が全く動かなかったとは思いませんが、支援者の情報を吸い上げるばかりで、安倍政権の本気度は正直言って疑わしいものでした」》。

 前日ブログ同様、まずは、(政界地獄耳)《自己責任などと声高に言わずに出掛けていくのは、使命感からだ。…安田純平の解放を心から喜びたい》に全く同感。

 そして改めて、またしても今回…「自己責任論」。安田純平さんは、折角、「地獄」のような「40カ月」から解放されて、無事帰国しても、つぎは、言葉の「暴力」「嫌がらせ」が待っているニッポン。一体どんな国なのだろうか。《ひどい環境から解放されて良かったねとねぎらわれ》ても、国内での《ひどい環境》が待っている。
 《フリーのジャーナリストは命を懸けてやっている》…《国内の大手メディアが報じない戦場やテロリスト組織の実態をあきらかにするために、つまり国民の知る権利を守るために身体を張ってシリアへ渡った》というのに、褒められ、称賛されこそすれ、悪罵を投げつけられる理由がどこに在るのか。

 【ジャーナリスト安田純平さん帰国 「虐待状況だった」】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018102501001371.html)によると、《「拘束後は虐待としか言いようがない状況だった。暴力を受けた」「可能な限り何があったか説明したい」と話した。安田さんは「武装勢力の機嫌が悪いと、缶詰を出しても缶切りは渡されなかった」とも述べた》。
 また、同紙の記事【安田さん帰国 衣食住、自由なく】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018102602000128.html)によると、《「暴力や嫌がらせを受け、拘束中は虐待としか言いようがない状況だった」。…「生活を取り巻く全ての環境が、拘束した彼ら次第でひどくなった」と安田さん。「機嫌が良いとチキンのグリルやラムのサンドイッチを渡されたが、半年以上も水浴びをさせてもらえなかったり、缶詰をもらっても缶切りをもらえなかったりした」と打ち明けた。同乗した外国人の男性から、日本語でひどい環境から解放されて良かったねとねぎらわれると、笑顔で「サンキュー」と答えていた。…「殺されるかもしれない」と感じた「独房」の日々を振り返った。「地獄だった」「今日も帰されないと考えるだけで日々、だんだんと自分をコントロールできなくなってくる」。前かがみの姿勢で、「監禁されている独房の中にいるという状況が当たり前の生活のように感じ始め、非常につらかった」と言葉を選びながら語った。拘束中は「足を伸ばして寝てはいけない。範囲が一・五メートルだけ。それが二十四時間」という状態が八カ月ほど続いたこともあったという》。

   『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了
    「帯より、「世界中から集められる、貧しい派遣労働者たち! 
     自ら出稼ぎ労働者となり、単独潜入取材した記録!
     民営化の果て、その現場とは?」
       ファルージャ 日本人人質拘束事件

   『●「18歳選挙権」にさえ無関心?: 
       血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?
   『●安田純平さんの安否が大変に心配: 
     官邸は一体何をしているのか? 後藤健二さんの対応と同じ過ち・・・
   『●[声明が撤回されました]「国境なき記者団」が
       安田純平さんについての記事・声明を公開……
   『●安田純平さんの無事な解放を祈る… 
     「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか」?
    「過去に「拘束」された経験があるから何だというのでしょうか? 
     優れたジャーナリストが細心の注意を払っても、拉致される現地の
     酷い状況、その証左だ。松沢呉一さんに言わせれば、「こういう人たちに
     「自業自得」なんて言葉を投げつけるのなら、命がけでビデオを回し、
     写真を撮り、記事を書いている人たちに失礼だから、二度とニュースや
     雑誌を見なさんな」だ」

   『●自己責任であり、「公共の迷惑」なのか?: 
      青木理さん「「知る権利」を保障し、「公共の利益」である」
   『●異常過ぎる非情な自己責任論者達… 
      安田純平さんの「罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したこと」?
    《だが、日本はどうだろう。既報の通り、04年の人質事件で自己責任論
     ふりかざした急先鋒は当時の自民党幹事長、安倍晋三氏である》
    「非情な「自己責任」論者アベ様、そしてその取り巻き達、支持者達
     《自分もまた人質の見殺しに加担していること》に気付けない、
     あまりの非情さ。《冷酷な社会》《残酷な国》。本当に自己責任であり、
     「公共の迷惑」なのか? 青木理さんは「「知る権利」を保障し、
     「公共の利益」である」と仰っている。どちらが常識なの? 
     「日本の“お上”意識」はマトモなの?」

   『●「自己責任などと声高に言わずに出掛けていくのは、
        使命感からだ。…安田純平の解放を心から喜びたい」

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https://lite-ra.com/2018/10/post-4334.html

安田純平さんに高須克弥らネトウヨたちがまた自己責任論バッシング! 人質バッシングのルーツは安倍首相
2018.10.25

     (安田氏の著書『囚われのイラク』)

 2015年6月にシリアで行方不明となり、イスラム過激派組織「シャーム解放委員会」(旧ヌスラ戦線)に拘束されていたとみられるジャーナリストの安田純平氏が解放され、本日、成田空港に到着した。

 今年7月には、黒づくめの人物から銃を突きつけられた状態で「いますぐ助けてください」と安田氏がオレンジ色の囚人服姿で訴える動画が公開されるなど一刻も早い救出が待たれていたが、今回の解放・帰国の知らせは喜ばしい限りだ。

 だが、その一方で、懸念されていたことが現実化してしまった。またも「自己責任論」がここぞとばかりに吹き出しているからだ。

 たとえば、高須クリニックの高須克弥院長は、24日にこう投稿した。

   〈この人には敬意ははらえません。兵士ではない。
    兵士ならば敵に媚びる捕虜だ。
    出でくるときは定番の作法を守ってほしい。
    まず『恥ずかしながら・・・』と謝りなさい〉(原文ママ)

 さらに、ネット上では、安田氏の解放に安堵したり祝福するのではなく、安田氏に怒りを露わにしたり、糾弾するようなコメントが殺到。

   〈ムカムカする。実に腹立たしい。この三年半、掛かった費用を公開してほしい〉
   〈あなたを助けるためにかかった諸々の費用はすべて負担してくださいね〉
   〈無精ヒゲ剃らずに捕虜生活大変でしたアピールか? 帰国しなくて結構ですけど?〉
   〈行くなと言われている場所に自己責任で行った結果でしょ?〉
   〈次に誘拐されに行くのは何カ月後ですか?〉

 Twitterやまとめサイトのコメント欄などに溢れる〈どの面下げて帰ってくるつもりか〉〈国に迷惑をかけるな〉という非難の声……。なかでも、Yahoo!ニュースのコメント欄はほとんどが自己責任論で埋まるという異常な事態となっている。

 しかも、今年7月に公開された動画のなかで、黒ずくめの人物に銃を突きつけられた安田氏が「私はウマルです。韓国人です」と語っていたことから、〈韓国籍のウマルだっけか? やっぱチョンだから助けたってわけ?〉〈日本に帰ってくるなよ、韓国に行くか自害しろやwww〉などという卑劣なコメントも数多く投稿されている。帰国の途についた安田氏がメディアの取材に対して語ったことによると、犯行グループから「自分の本名や日本人であることは言うな」「韓国人だと言え」と要求されていたためだったというが、ネット上では安田氏解放のニュースに託けたヘイトコメントが垂れ流されている状態だ。

 そもそも、安田氏が拘束されている最中から、ネット上では安田氏の自己責任だとがなり立てる声が多く寄せられていた。とくに、安田氏が拘束前の2015年4月にツイートした〈戦場に勝手に行ったのだから自己責任、と言うからにはパスポート没収とか家族や職場に嫌がらせしたりとかで行かせないようにする日本政府を「自己責任なのだから口や手を出すな」と徹底批判しないといかん〉という投稿をあげ、「本人が口も手も出すなって言ってたんだから自己責任でしょ」とあげつらう者が続出しているのだ。

 一体、どこをどう読んだら、そんな話になるのか。この安田氏の投稿は、“ジャーナリストに自己責任を押し付ける政府にはジャーナリストに足枷をはめる権利はない政府による報道規制を非難しているのであって、政府が安田氏を助けなくていい理由になどまったくならない。しかしこの国では、あたかも「国の命令に逆らう者を救出する必要などないと考える人が恐ろしく多いのである。

 当たり前すぎる話だが、自国民の生命保護は、ほかでもない国家の責務だ。それがたとえ犯罪者であったとしても、政府は法の範囲内において人命を救うために最大限の努力をする義務があり、国民はそれを国家に要求する権利がある。むしろ、「危険地帯に勝手に行ったのだから自分の責任で何とかしろなどという大合唱が起こる先進国などどこにもない


■海外メディアは、日本の人質“自己責任”バッシングを「異常」と批判

 実際、人質事件が起こると日本に沸き返る「自己責任論」を、海外のメディアは日本の異常な状況”だと見ている。

 たとえば、2004年に発生したイラクでの邦人3名の人質事件の際、日本では自己責任論が噴出。とくに現地でボランティア活動を行っていた高遠菜穂子さんが解放後、「今後も活動を続けたい」と語ったことに対し、当時の小泉純一郎首相は寝食忘れて救出に尽くしたのに、よくもそんなことが言えるなと激昂した

 しかし、海外の反応はこれとまったく違った。アメリカのパウエル国務長官が「イラクの人々のために、危険を冒して現地入りをする市民がいることを、日本は誇りに思うべきだ」と発言したことは有名だが、フランスの高級紙ル・モンドも、〈外国まで人助けに行こうとする世代が日本に育っていることを示した〉と高遠さんらの活動を評価。逆に、日本に広がっていた人質への自己責任論については、〈人道的価値観に駆り立てられた若者たちが、死刑制度や厳しい難民認定など(国際社会で)決して良くない日本のイメージを高めたことを誇るべきなのに、政治家や保守系メディアは逆にこきおろしている〉と強く批判している。さらに、〈社会秩序を乱した者は後悔の念を示さなければならないのが日本の習慣〉と、その特異性をも伝えていた。

 アメリカのニューヨーク・タイムズも同様だ。〈イラクで人質になった日本の若い民間人は、黄色いリボンではなく非難に満ちた、国をあげての冷たい視線のもと、今週、故国に戻った〉と日本国内の異常さを表現し、帰国後も自己責任だと人質を追い詰める日本政府の態度を凶暴な反応を示した〉と非難。〈(人質である)彼らの罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したことだと皮肉を込めて論及している。

 また、イスラム国(IS)に後藤健二さんと湯川遥菜さんが拘束されたときも、イギリスのロイターは〈日本では、イスラム国人質事件の被害者を攻撃する者がいる〉という見出しの記事を掲載。〈日本政府の対応と同胞である日本市民たちの態度は、西欧諸国のスタンダードな対応とはまったくちがうものだった〉と日本における人質への冷酷な受け止め方を紹介。アメリカのワシントン・ポストも、2004年の邦人人質事件で起こった自己責任論に再び言及している。

 もちろん、海外でも、保守系政治家が自国の人質に対して自己責任をぶつことがないわけではない。たとえばフランスでは2009年にジャーナリスト2名がテロ組織に拘束され、当時のサルコジ大統領は2人のことを「無謀」と非難。しかし、市民はこうした政府の姿勢に反発し、2人の救出を求める署名活動やコンサートが企画されるなど、国に対して積極的な対応を求めた。こうした世論がフランス政府を後押しし、結果、2名のジャーナリストは無事、解放されるにいたったのだ。


■自己責任バッシングのルーツは安倍首相だった!

 だが、日本はどうだろう。2004年の人質事件で自己責任論をふりかざした急先鋒は当時の自民党幹事長、安倍晋三氏である。とくに、人質が解放された翌日の会見では、「山の遭難では救出費用を遭難者に請求することもある」と発言、政府に救出費用の請求を検討させる姿勢さえ見せたほどだった。この安倍氏をはじめとする政治家たちの新自由主義的な自己責任の大合唱が国民に浸透し、いまではすっかり根付いてしまったのである。

 しかし、過去何度も繰り返されてきたこうした自己責任論に対し、今回は早くからそれを牽制する意見も出ていた。たとえば、24日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)では、玉川徹氏が「自己責任論というのは、僕は否定しておきたいたいな、釘を刺しておきたいなと、ほんとうに今回、とくに思います」と述べ、こうつづけた。

   「そもそも論から言うと、ジャーナリストは何のためにいるんだ。
    それは民主主義を守るためにいるんですよ
   「民主主義を守ってるってどういうことかっていうとね、民主主義だ
    といっても国なり企業なりで権力をもっている人たちは、自分たちの
    都合のいいようにやって隠したいんですよ。でも、隠されているものを
    暴かない限り、私たちは正確なジャッジができないんです、国民は。
    正確なジャッジをするためには情報がいるんですよ。その情報を
    とってくる人たちが絶対に必要なんですね。それをやっているんです、
    ジャーナリストっていう人たちは。僕なんかはできていないです、
    そういう意味では。フリーのジャーナリストは命を懸けてやっているんですね
    いちばん危ないところにこうやって行かれているんですよ、安田さんは。
    そういう人を守らないでどうするんだと

 安田氏はイラク軍基地訓練施設に労働者として潜入して戦争ビジネスの実態をレポートした『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(集英社新書)を発表したり、シリア内戦の緊迫した凄まじい日常に肉薄する現地取材を伝えてきた、貴重なジャーナリストだ。しかも、安田氏は自分勝手でもわがままを通した人でもまったくない。国内の大手メディアが報じない戦場やテロリスト組織の実態をあきらかにするために、つまり国民の知る権利を守るために身体を張ってシリアへ渡ったのだ

 こうした民主主義を支える仕事ぶりに敬意を払うどころか、みんなで同調して石を投げつけるなんと冷酷な国だろうかと溜息が出るが、これは遠い国で拘束された人だけの問題などではない。「国が助ける必要はないなどという意見が、さも当然のようにまかり通る国になった結果、いまや保育園に入れないと現状の不備を訴えただけでも「子どもをつくった人の自己責任」と跳ね返す者が現れるような、冷淡な社会になってしまっているということを、よく考えるべきだろう。

(編集部)
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●「自己責任などと声高に言わずに出掛けていくのは、使命感からだ。…安田純平の解放を心から喜びたい」

2018年10月26日 00時00分26秒 | Weblog


沖縄タイムスの田嶋正雄さんのコラム【[大弦小弦]「自己責任」という言葉をよく耳にするようになった…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/334982)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/フリー記者と企業ジャーナリスト】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201810250000216.html)。
東洋新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018102502000151.html)。

 《考え方の違いで人命を選別する風潮の強まりに疑問を感じる…ジャーナリストとして今回の貴重な体験を伝えてほしい。(田嶋正雄)》。
 《自己責任などと声高に言わずに出掛けていくのは使命感からだ。…安田純平解放を心から喜びたい》。
 《井伏鱒二の『山椒魚(さんしょううお)』…▼事件に関してジャーナリストとはいえ、行くなと言われた危険な地域へ赴き、悪者に拘束されたのは自分の責任だろうという意見があることは承知している▼理解できぬわけではない。が、その声はやはり、あの山椒魚に「あきらめなさい」とただ背を向けるに等しかろう》。

 『綿井健陽逆視逆考PRESS』(https://watai.blog.so-net.ne.jp/)より二つのつぶやき:

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
https://watai.blog.so-net.ne.jp/2018-10-24
https://twitter.com/wataitakeharu/status/1054747564770177024

WATAI Takeharu 綿井健陽
@wataitakeharu

喜ぶ準備をしつつ、確実な吉報を待つ。拘束されている人たちは他にもいるでしょうから、早く解放されますように。
23:53 - 2018年10月23日
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
https://watai.blog.so-net.ne.jp/2018-10-25
https://twitter.com/wataitakeharu/status/1055163691438563328

WATAI Takeharu 綿井健陽
@wataitakeharu

この声を聞いて、喜ぶ準備から一転した。≪安田さん 「地獄だった」拘束された3年余り | NHKニュース≫   https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/k10011684721000.html
3:26 - 2018年10月25日

   安田さん 「地獄だった」拘束された3年余り | NHKニュース
   シリアの武装組織による拘束から解放されたフリージャーナリストの
   安田純平さんはトルコ南部の入管施設を出てイスタンブールに向…
   nhk.or.jp
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 綿井健陽さんの仰る通りだけれど…、まずは、安田純平さんが無事に解放されて本当に良かった。《救おうと取り組んだ人がいる》…ニッポン政府も含まれるものと良心的に解釈していますが、様々な国々の方が取り組んで下さったようだ。長期の《地獄》の拘束でしたが、《救おうと取り組んだ人》達のおかげだと思います。
 拉致からの開放に対して、自己責任論と忖度が幅を利かせる》ニッポン。すでに、SNS上で酷い言葉が投げつけられているけれども、世界でもまれではないでしょうか。《成熟した市民社会》からは程遠い哀しきニッポン。
 田嶋正雄さんの仰るように、ブログ主も、《ジャーナリストとして今回の貴重な体験を伝えてほしい》と思います。現地で何が起きているのか、起きていたのか、是非、聞いてみたい。

   『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了
    「帯より、「世界中から集められる、貧しい派遣労働者たち! 
     自ら出稼ぎ労働者となり、単独潜入取材した記録!
     民営化の果て、その現場とは?」
       ファルージャ 日本本人人質拘束事件

   『●「18歳選挙権」にさえ無関心?: 
       血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?
   『●安田純平さんの安否が大変に心配: 
     官邸は一体何をしているのか? 後藤健二さんの対応と同じ過ち・・・
   『●[声明が撤回されました]「国境なき記者団」が
       安田純平さんについての記事・声明を公開……
   『●安田純平さんの無事な解放を祈る… 
     「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか」?
   『●自己責任であり、「公共の迷惑」なのか?: 
      青木理さん「「知る権利」を保障し、「公共の利益」である」
   『●異常過ぎる非情な自己責任論者達… 
      安田純平さんの「罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したこと」?
    《だが、日本はどうだろう。既報の通り、04年の人質事件で自己責任論
     ふりかざした急先鋒は当時の自民党幹事長、安倍晋三氏である》
    「非情な「自己責任」論者アベ様、そしてその取り巻き達、支持者達
     《自分もまた人質の見殺しに加担していること》に気付けない、
     あまりの非情さ。《冷酷な社会》《残酷な国》。本当に自己責任であり、
     「公共の迷惑」なのか? 青木理さんは「「知る権利」を保障し、
     「公共の利益」である」と仰っている。どちらが常識なの? 
     「日本の“お上”意識」はマトモなの?」

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/334982

[大弦小弦]「自己責任」という言葉をよく耳にするようになった…
2018年10月25日 07:40

 「自己責任」という言葉をよく耳にするようになった。今では社会的弱者のバッシングにも使われる

▼きっかけは2004年、イラクで日本人が武装組織の人質にされた事件だと記憶している。「自業自得」と非難された人質の一人がジャーナリストの安田純平さんだった

▼3年前、内戦のシリアで消息不明になっていたが、武装勢力の拘束から解放された。戦闘地域で長期間の拘禁、処刑の恐怖にさらされた心理状態は想像もつかないが、まずは無事を喜びたい

▼本人は「自己責任で行く」と現地入りした。取材のための渡航を妨げようとする日本政府に批判的だった。それらを理由にSNSでは「助ける必要なかった」との意見も飛び交う。考え方の違いで人命を選別する風潮の強まりに疑問を感じる

▼内戦の様子がほとんど知られていなかった12年、TBS「報道特集」で放送された安田さんのリポートは政府軍が市民に発砲する実態を市民側から伝えた。誰かが伝えなければ、世界各地の戦争・紛争の実相を知ることはできない。それを支えるのが成熟した市民社会ではないだろうか

▼シリア内戦の死者は50万人を超え、国民の半数が住む家を失い、1200万人が難民か国内避難民になったといわれる。報道はまだ十分ではない。ジャーナリストとして今回の貴重な体験を伝えてほしい。(田嶋正雄
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201810250000216.html

コラム
政界地獄耳
2018年10月25日9時52分
フリー記者と企業ジャーナリスト

★シリアで戦場取材を続けていた時に拘束されたフリージャーナリスト・安田純平が、約3年ぶりに解放された。この間、一部の日本人は政府の誘導もあって、彼の安否を気遣うどころか、政府が危険だから行くなという場所にわざわざ行くのだから自己責任だと批判した。いまさらフリーの記者の覚悟を書くつもりもないが、フリー記者は取材対象に対して、常に自己責任が伴うと考えて行動する。なぜならば、企業メディアと違い、誰も守ってくれないからだ。その覚悟、自己責任で行動することを前提にしなければ、フリー記者は成り立たない。

★「終身雇用という形態で、企業の中で地位が上がっていく企業ジャーナリストは、その分バランス感覚にたけてくる。一方、フリーは会社の縛りや制約がない分、踏み込んだ取材ができる日本のジャーナリズムは、その両方がかみ合うことで力を発揮する」。2008年に亡くなったジャーナリスト・筑紫哲也の言葉だ。ところがいつの間にか、戦場取材は、組合が危険手当を要求。労務担当はリスクが大きいとして、フリーにその役割を委託したが、明確な契約は避けたがる傾向にあった。それでも現場があれば出掛けていくフリー記者たちに、いくばくかの取材費が出たとしても、安全のよろいにもならない。それでも行く自己責任などと声高に言わずに出掛けていくのは、使命感からだ

★そして、今では戦場なんかに出かけていくやつは変わり者とばかり、自己責任論と忖度(そんたく)が幅を利かせる。政府は往々に事実を隠したがる批判する者を封じ込めたいと考える。サウジアラビアの著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギがトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で殺害されたことで、世界的ニュースになっている。ジャーナリストを国家が殺害するというところまで、国家は追い詰められているのか。安田純平の解放を心から喜びたい。(K)※敬称略
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018102502000151.html

【コラム】
筆洗
2018年10月25日

 井伏鱒二の『山椒魚(さんしょううお)』はうかつにも川底の岩屋に閉じ込められてしまった山椒魚が主人公である。岩屋から出られなくなったのは自分の判断ミスのせいである▼二年間、岩屋の中で過ごしている間、自分の体の成長に気付かず、頭が出口につっかえて外に出られなくなった。「ああ神様!たった二年間ほど私がうっかりしていたのに、その罰として、この窖(あなぐら)に私を閉じ込めてしまうとは横暴であります」▼あの山椒魚には幸福な結末を予感しなかったが、三年間、テロリストによって、とらわれの身となっていた人の朗報である。フリージャーナリストの安田純平さん。解放されたとの情報が政府によって発表された。本人はもちろん、家族の喜びはいかばかりか。心配で眠れぬ夜が続いていたはずである。良かった▼事件に関してジャーナリストとはいえ、行くなと言われた危険な地域へ赴き、悪者に拘束されたのは自分の責任だろうという意見があることは承知している▼理解できぬわけではない。が、その声はやはり、あの山椒魚に「あきらめなさい」とただ背を向けるに等しかろう。言葉を借りれば命の重さに見合わぬ「横暴」の部類である。自分や家族が岩屋の山椒魚になった時、同じことが言える自信は誰にもなかろう助けを求めていた人の命が救われた救おうと取り組んだ人がいる。その事実を今はかみしめたい。
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●あのトンデモ「壊憲」草案が現実のものに…悲劇か喜劇か? アベ様信者の皆さんに「届く言葉はあるか?」

2016年02月18日 00時00分14秒 | Weblog


東京新聞の記事【自民、参院選で改憲争点化 運動方針案に原案の検討明示】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016021702000128.html)。

 《改憲について「参院選での訴えを通じ、国民的な議論と理解を深める」とし、夏の参院選で主要争点に掲げる姿勢…衆参両院の憲法審査会や各党との連携を図り、憲法改正原案の検討・作成を目指す》。

 散々「クーデター」、違憲な手法で壊憲」しといて、今さらそんなごとを言われてもネ。それに、あのトンデモ「壊憲」草案ですぜ! 「立憲主義」ではなく、アベ様・王様の「人治主義」王国化でお気に召すままに市民を縛ろうというトンデモ「壊憲」草案。
 ニッポン市民50%の「眠り猫」はそれでも眠り続けるのでしょうか? 「絶望は愚か者の結論」。

   『●「絶望は愚か者の結論」を心に、壊憲を続けるアベ様に根気強く対抗を

 一方、25%の自公支持者の皆さん。綿井健陽さんの『綿井健陽の逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2016-02-08)のブログによると、「試しに安倍晋三首相のフェイスブックページをのぞいてみたら、彼の書き込みよりも、その下に延々と連なるコメント欄の書き込みの方が興味深い。安倍晋三よりも、「安倍晋三的」多数の支持者たちの方が、よほど手強いと思う。彼らに届く言葉はあるか?」。
 アベ様の狂信的信者の皆様「に届く言葉はあるか?」…絶望的。50%の「眠り猫」の皆様方を何とか揺り起こさいないと、絶望が現実に。アベ様らは《参院選は「着実に政策を進めるための安定した政治基盤を固める選挙」と位置付け》…。来る参院選で、絶対に「ネジレ」を取り戻さねば、その先に待つのは「絶望」のみ。

   『●小選挙区制は欠陥品だし、
      自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方ない

    「そして、滅茶苦茶な小選挙区制。欠陥品。・・・・・・
     「自民小選挙区支持者24.3%で222人当選(議席率75.3%) 
     自民比例区支持者16.3%で68人当選(議席率37.7%)・・・
     自民総議員比 61.1%(290人/475人) 小選挙区制の弊害が
     露呈
自民党支持者は有権者の25%に満たない)」。
     議員定数を減らす云々よりも、「一票の格差」やこの欠陥選挙
     制度を改めることの方が先だ。  『●石川真澄さんを思い出す:
     小選挙区制、そして、低投票率
』」

   『●「憲法の制定権は主権者である国民に」: 
       「連休に入れば国民の怒りも収まる」でいいの?
   『●「あの宿題を食べた犬もしっぽを巻く」アベ様の
         「「犬が宿題を食べちゃった」賞」ものの「ト」な言い訳
    「《高々25%程度の「国民」の支持で成り立っている政権》ですから、
     「眠り猫」の皆さんの御眼ざめにかかっています」

   『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?:
        自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016021702000128.html

自民、参院選で改憲争点化 運動方針案に原案の検討明示
2016年2月17日 朝刊

 自民党の二〇一六年運動方針の原案が十六日、判明した。改憲について「参院選での訴えを通じ、国民的な議論と理解を深める」とし、夏の参院選で主要争点に掲げる姿勢を打ち出した。一五年に続いて「衆参両院の憲法審査会や各党との連携を図り、憲法改正原案の検討・作成を目指す」と明示した。連立を組む公明党に加え、おおさか維新の会など改憲に前向きな野党の協力獲得が念頭にあるとみられる。

 改憲に強い意欲を示す安倍晋三首相(党総裁)の意向を反映させた格好で、参院選での改憲争点化に慎重な参院側からの反発も予想される。党内調整を経て最終案を近くまとめ、三月十三日の党大会で正式決定する。

 「新たな挑戦、躍動する日本へ」と題した原案は、改憲に関し「現行憲法の主権在民、基本的人権の尊重、平和主義の三つの基本原理は継承しつつ、改憲を目指す」と表明。改憲原案をめぐり衆参両院での三分の二の賛成、国民投票での過半数の賛成を獲得するため「改憲賛同者の拡大運動を推進する」と訴えた。

 参院選は「着実に政策を進めるための安定した政治基盤を固める選挙」と位置付けた。
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●レイシストをしばき隊 

2013年02月24日 00時00分43秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』に出ていた記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15)。

 弱い者いじめかい(会)?、こと 『う(右)』在特会などの狼藉を静かに戒めようという行動のようだ。

   『●「九電本店前ひろば」「経産省前テントひろば」の継続した抗議行動
   『●「九電本店前ひろば」: 「原発推進派」の〝とある暴力集団〟による
                                 嫌がらせ、それに乗っかる警察
   『●〝とある暴力集団〟の警察お墨付きの「自由」は許されるのか?
   『●〝とある暴力集団〟、九電前テント村に現る
   『●「言論の暴力」の一線を超えた暴力を行使する〝とある暴力集団〟

 こういう方を「レイシスト」と呼ぶのでしょう、きっと。『前田朗Blog中国を蔑視して喜ぶ日本人』(http://maeda-akira.blogspot.ch/2013/02/blog-post_21.html)にある通り、西尾幹二氏のことです。

   「日本はひたすら被害者で、とにかくすべて中国が悪いと、罵詈雑言、誹謗中傷が
    えんえんと続く。本書を読めば、一部の日本人が、いかに被害妄想を抱いて、
    ひたすら他者を貶め、攻撃し、それによって精神の安定を得ようとしているのかが
    よくわかる。うんざりする1冊だ」

こちらCMLの記事にも(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-February/022592.htmlhttp://list.jca.apc.org/public/cml/2013-February/022596.html)にも、こういう発言があります: 「中国を敵視する発言、というより在特会のメンバーと同様の汚い言葉で中国を罵っているのは、あの西尾幹二です」。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15

Twitterまとめ投稿 2013/02/15

wataitakeharu「レイシストをしばき隊」というグループが、身体を張ったユニークな活動を最近しているので注目している。17日(日)午後は、私も東京・新大久保周辺にいる予定。http://t.co/f80OgDf2  http://t.co/b9GhNZQp02/15 06:08
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●司法権力の〝執念〟: 映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』

2013年02月14日 00時00分26秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-10)で、映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(http://yakusoku-nabari.jp/introduction/http://yakusoku-nabari.jp/story/)のことを知りました。

   『●『創(2009年5月号)』
   『●高い冤罪の可能性: 名張毒ブドウ酒事件
   『●名張毒ぶどう酒事件という冤罪
   『●『冤罪File(No.10)』読了
   『●強大な氷山の一角としての冤罪発覚
   『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・

 名張毒ぶどう酒事件について、昨年5月末、第7次再審請求差戻審で名古屋高裁が再審の求めを却下している。綿井さんの言うように、正に「別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”」である。

   「名古屋高裁刑事二部(下山保男裁判長)は二十五日午前、
    弁護側が提出した新証拠は「毒物がニッカリンTではないことを
    示すほどの証明力はなく、確定判決に合理的な疑いは生じない」として、
    検察側の異議を認め奥西勝死刑囚(86)の再審を開始しない
    と決定した。いったんは再審を開始すると判断した名古屋高裁刑事
    一部の決定(二〇〇五年)を取り消した。」
    (http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052502000260.html
      (『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・』) 

 警察、検察、裁判所・・・・・・なぜここまで頑なに再審を拒むのか?

   「名張毒ぶどう酒冤罪事件の第7次再審請求差戻審で、またしても、
    名古屋高裁は開きかけた扉をあっさりと閉じてしまった。
    本当にまじめに新証拠の審査を行っているのか? 奥西勝死刑囚は
    無実の罪で囚われ、すでに86歳だそうだ。警察や裁判所の罪を
    糊塗したままで、冤罪は続いていく」

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-10

Twitterまとめ投稿 2013/02/10

wataitakeharu 
NHK放送文化研究所のシリーズ、『制作者研究』はどれも興味深い。ネット上でも全文がPDF閲覧できる。http://t.co/jbF8tvpO 個人的には、現代センター代表・吉永春子さんの登場を期待している。吉永さん、お元気だろうか?02/10 05:52

wataitakeharu 東海テレビの司法ドキュメンタリーの中でも、名張毒ぶどう酒シリーズは、どれも秀作だが、今回の『約束』(2月16日から劇場公開)はその中でも最高傑作だった。 http://t.co/75pUkmi9 恐るべし東海テレビの執念、そして、別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”!02/10 05:22

wataitakeharu 昨日(9日・土)のTBS「報道特集」で放送された死刑執行の実態。http://t.co/2yA4BR8t 巡田忠彦記者による3回目の死刑リポートは、この番組の名物シリーズ企画となりつつある。東海テレビの司法ドキュメンタリー番組・映画と同じく、僕はこれからも必ず観ると思う。02/10 05:10

wataitakeharu 先日の高円寺ドキュメンタリー祭で、森口豁さん取材の沖縄ドキュメンタリー番組を観た人は、ぜひ以下のテキスト(PDFで全文閲覧可能)も読んでほしい。http://t.co/gIuIIc3Z あのETV特集放射能汚染地図」の七沢潔ディレクターが丹念に調べた森口豁さんの足跡。02/10 04:53
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http://yakusoku-nabari.jp/introduction/

何度裏切られても、彼が信じ続ける。
裁判所が事実と良心に従って、
無実を認めてくれると。

獄中から無実を訴え続けている死刑囚がいます。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡しました。「名張毒ぶどう酒事件」です。奥西は一度は犯行を自白しますが、逮捕後、一貫して「警察に自白を強要された」と主張、1審は無罪。しかし、2審で死刑判決。昭和47年、最高裁で死刑が確定しました。戦後唯一、無罪からの逆転死刑判決です。
事件から51年――際限なく繰り返される再審請求と棄却。その間、奥西は2桁を越える囚人が処刑台に行くのを見送りました。いつ自分に訪れるか分からない処刑に怯えながら
あなたは、その恐怖を、その孤独を、その人生を、想像することができますか?


これは、冤罪ではないか。
司法は、獄中死を望んでいるのか?

事件発生当初から蓄積した圧倒的な記録と証言を再検証し、本作を作り上げたのは、『平成ジレンマ』『死刑弁護人』の齊藤潤一斎藤潤一(脚本・監督)と阿武野勝彦(プロデューサー)。これは、東海テレビ放送の名物ドキュメンタリー「司法シリーズ」を手掛ける二人が、カメラが入ることが許されない独房の死刑囚を描き出す野心作である。
そして、奥西勝を演じるのは日本映画界の至宝、仲代達矢。息子の無実を信じ続ける母・タツノ役に、樹木希林。ナレーションをつとめるのは、寺島しのぶ
そう、本作は映画とジャーナリズムが日本の司法に根底から突きつける異議申立なのだ。


半世紀近く拘置所に閉じ込められている
奥西さんの心境は測りしれません。
私がこの状況に追い込まれたらどうなるか、
そういう気持ちで演じました。
60年俳優をやってきた中で、
私にとって記念碑的な作品です。
  ――――――――――― 仲代達矢


http://yakusoku-nabari.jp/story/

独房から無実を訴え続けている死刑囚がいる。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した。逮捕された奥西は「警察に自白を強制された」と訴え、無実を主張。1審は無罪だったものの、2審は逆転死刑判決。そして昭和47年、最高裁で死刑が確定した。奥西は、死刑執行の恐怖と闘いながら、いまも再審を求め続けている

奥西の無実を信じているのが、母、タツノ。事件で村を追われ、見知らぬ町で独り暮らしを始めた。内職をして電車賃を稼ぎ、月に1度、名古屋拘置所にいる息子に会いに行く。タツノは奥西に969通の手紙を送った。「お金のあるあいだ、湯たんぽを貸してもらい、牛乳も飲みなさい」「やっていないのは、おっかあが一番知っている」「長い間の苦労は毎日、涙いっぱいですよ」再審を待ち続ける母。奥西はタツノと約束をする。“無実を晴らして、必ず帰る” しかし、その約束は果たされることなく、母は昭和63年、84歳で亡くなった。

そしてもう一人、奥西を支え続けたのが支援者の川村富左吉※(73歳)。確定死刑囚への面会は、肉親と弁護士以外許されていないが、川村は法務省に掛け合い奥西との面会を許される。川村は奥西との面会を10冊のノートに記録した。「起床7時。運動毎日50分。運動は3坪ほどの部屋で歩くばかり」「作業、朝7時40分頃から袋貼り。午後4時に終わる。報酬は月2千円」「正月の食事、鯛の塩焼き・数の子・餅・赤飯・みかん・菓子。普段は米麦6対4」「息子が突然、面会に来た。20数年ぶり。嬉しかった」「誰かの死刑が執行された。一斉放送のニュースが突然切れたのでおかしいと思った」「胃がんの手術。3分の2を切除」

事件から44年後の平成17年4月、名古屋高裁は奥西の再審開始を決定した。川村と奥西は名古屋拘置所の面会室のガラス越しに握手。「今度は晴れて、塀の外で握手をしましょう」と二人は約束した。しかし、喜びもつかの間、検察が異議申し立てをし、再審は棚上げとなった。そして、その半年後、川村は病に倒れ、この世を去る。奥西との約束を果たすことができずに…。

平成18年、奥西の再審開始決定は名古屋高裁の別の裁判官によって取り消されたが、2009年、最高裁は名古屋高裁に審理を差し戻し。平成24年、名古屋高裁は再び、再審開始決定を取り消した――。

司法は、何を望んでいるのだろうか?

                               ※川村富左吉の「吉」の字の“土”は下が長い
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●民意薄き圧勝: 原発推進してきた自民党

2012年12月22日 00時00分14秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、12月16日)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000130.html)。

 憲法改正なんて議論している場合か! 原発推進なんてしている場合か!! 「難民」「収容所」なんて、言わせるような社会や政治っておかしいでしょう!!!

 その前に、以下は 綿井健陽さんの『逆視逆考PRESSより。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/

(『選挙を前に あれだけの……にもかかわらず……』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-16
来年7月には参議院選挙があるという。そこでももし、「橋下的・石原的・安倍的な、価値観・歴史認識・言葉・感情を抱く人たち」が、彼ら3人がいる政党に投票して多数派となれば、その先に待ち構えているものは何か、その先の日本の社会は何と表現されるのか。

(『Twitterまとめ投稿 2012/12/17』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-17
wataitakeharu熱烈な支持者からすれば余計なお世話かもしれないが、この時代状況にもかかわらず、なぜに社民と共産はこんな程度の得票・議席しか、いつも得られないのでしょうか?今回も含めて、これまで20年間だいたいどちらかに投票してきた者として、毎回ガックリする事実なのです。自民大勝よりもまたガックリ12/17 01:22

(『Twitterまとめ投稿 2012/12/18』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-18
wataitakeharu昨年11月、浪江町から避難して仮設住宅に住んでいた女性は、そこを「収容所」と呼んでいた。今回いくつかの仮設住宅で聞いた言葉は「難民」。「原発に賛成か反対か?ってよく聞かれるけど、それよりもワシら難民の生活基盤をどうするのかまず考えてほしい。いつまでここで暮らさなきゃいけないんだ」12/18 06:33
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、12月16日】

2012/12/16
「私たちを抜きに福島のことを決めるな!」ーーIAEAの福島訪問に疑念と抗議の声
執筆者
: Yamaoka (2:28 pm)

 衆院総選挙で報道がほとんどかき消されているが、福島第一原発事故に伴う住民被曝問題にとって、岐路になるかもしれない事態が進んでいる。
 政府とIAEA(国際原子力機関)共催の原子力安全国際会議が、15日から福島県郡山市で始まった。玄葉光一郎外相は本会合で、IAEA調査団に福島第一原発の現場を見てもらい、廃炉に向けた調査と助言を得ていく、とその主旨を発言した。
 だが、IAEAとはそもそも「核の平和利用」、すなわち原発政策を推進する国際機関だ。天野之弥事務局長は14日、福島第一原発を視察した後、「多くの国が原発を必要と考えている」と述べ、暗に「脱原発」政策を批判した。そのIAEAが今回の国際会議を皮切りに、放射線の健康被害について過小評価し、日本の政策決定に重大な影響を与えるのではないか――こうした疑念の声が県内外で少しずつ高まっている。
 14日正午、反原発団体「原発いらない福島の女たち」が県知事に宛てて、「福島へのIAEA進出をやめさせること」「除染の限界を見極め、住民の避難に保障を」等を求める要請書を提出。その後、福島県庁に隣接する紅葉山公園で集会を開いた。
 公園と阿武隈川を挟んだ対岸には高い放射線量で知られる渡利地区があるが、公園の放射線量も、簡易測定器で計測したところでは毎時0.79マイクロシーベルトを記録した。東京と比較しても一桁違う。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000130.html

小選挙区24% 比例代表15% 自民 民意薄い圧勝
20121218日 朝刊

 戦後最低の投票率となった十六日の衆院選は、自民党が定数(四八〇)の六割を超える二百九十四議席を確保する圧勝で終わった。しかし小選挙区で自民党候補の名を書いたのは全有権者の約四分の一、比例代表に至っては15・99%だった。自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。

 衆院選の投票率は小選挙区で59・32%。戦後最低を記録した。


 一方、自民党の得票率は小選挙区が43・01%。比例代表は27・62%。ただし、これは投票した人の中での比率だ。

 全有権者に占める比率は24・67%、比例代表は15・99%となる。選挙区でも比例代表でも自民党候補や党名を書いた有権者は「少数派」だ。

 ところが、自民党が獲得した議席は小選挙区で定数の79%にあたる二百三十七議席、比例代表は、同31・67%の五十七議席だった。

 現在の衆院選挙制度は、小選挙区制と比例代表の並立制を採用している。民意を集約して二大政党制に導く小選挙区制で自民党は、有権者全体に占める得票率の三倍以上の議席を獲得。信じられないような世論との乖離(かいり)が生じた。

 民主党は、小選挙区で自民党の約半分にあたる22・81%の得票だったが小選挙区での獲得議席は自民党の一割強の二十七にとどまった。ここで両党が明暗を分けた。

 このようなずれは、十二党が乱立した今回の衆院選で、多くの候補が票を食い合ったことが最大の要因。特に、最大の争点の一つだった原発政策で「原発ゼロ」を公約する政党が小選挙区で競合し、結果として原発を容認する自民党を利した形だ。
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●正しい謝罪の仕方についての弁護士先生・橋下元大阪〝ト〟知事の行動について

2012年10月26日 00時00分30秒 | Weblog


 綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』の記事『Twitterまとめ投稿 2012/10/23』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-10-23)に:

   「暴言で辞任や更迭された政治家は多々いるが、
    ある人間を名指しで抹殺(しに行かないといけない)
    公で言った政治家は過去いるだろうか?・・・保坂正康氏は、
    政治が遊戯化していくと、暴言や失言は日常化する。
    その危険性の認識を前提に据えておかなければならないと言う。
    『政治家の言論は「現実」をつくりあげる権力をもっている』からこそ、
    橋下の“その言葉”は厳しく追及されなければならない
    週刊朝日の内容や言葉とは別問題だ・・・、「これでいく」という
    表現者の覚悟と、「これでいいか?」という書き手と編集者の間での
    議論と、どんな抗議や批判が来ても自分たちで受け止めて
    「それでも問う」という信念が無かったのではないか?チェック強化で
    死ぬ表現」

とあったのが印象に残った。


 正しい謝罪の仕方についての弁護士先生・橋下徹 元大阪〝ト〟知事の行動について、以下は、ブログ主のつぶやき。

『ケンカ屋 橋下 格好のエジキ見つけて大喜び/悪ノリ・ワイドショーは毎日批判を“実況中断”』(http://gendai.net/articles/view/syakai/139198 …)/「勝てるケンカと踏んで、カミつき、思惑通りの展開になったということだ。・・かくして「ケンカ屋」はますますツケ上がり、内心ホクソ笑んでいる」

『橋下氏、陳謝、陳謝… 「朝日新聞出版」と「朝日出版社」勘違い』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121025/plt1210251227002-n1.htm) / 「朝日新聞出版と社名が類似する「朝日出版社」を、ツイッターで「どうしようもない集団」「えげつない体質」などと批判したことについて、・・・などと、ツイッターで謝罪」

『橋下市長、「実母への週刊朝日送付は間違いでした」と謝罪』(http://gendai.net/news/view/97521 )/「「週刊朝日サイドが実母に送り付けた事実は存しませんでした」と訂正・・。実際は「実妹が購入してきたものです」といい、事実を

『「鬼畜集団」発言を陳謝 事実誤認と橋下代表』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012102301002243.html …)/「朝日新聞グループを「鬼畜集団」と非難したことについて「完全な事実誤認だ。訂正とおわびをしなければならない」と陳謝・・「ツイッターのおわびで十分だ」と記者団に述べ、直接謝罪する必要はない」

人には厳しく自らには優しく。人を口汚く罵り、自らのミスには寛容。ツイッターで謝っとるやんけ、黙っとれ!『「鬼畜集団」発言を陳謝 事実誤認と橋下代表』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012102301002243.html …)/「陳謝・・「ツイッターのおわびで十分だ」と記者団に述べ、直接謝罪する必要はない」

自分は謝り方を知っているらしい・・・その答えが「ツイッターでの謝罪」とは!? 『橋下市長「鬼畜集団」発言を陳謝』(http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20121023-1036684.html …) / 「「・・謝り方ひとつ知らない」と・・批判。・・「人間じゃない。犬猫以下だ。朝日新聞社グループは鬼畜集団だ」と強調・・」

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●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う

2012年03月11日 01時38分45秒 | Weblog


NPO法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク様の記事(http://nonukes.exblog.jp/15363070/)。末尾に、「「その日」に合わせて・・・」に関しての綿井健陽さんの記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08)も。
 引用はしませんが、ポット出版http://www.pot.co.jp/)のWPにある、「松沢呉一の黒子の部屋」の「お部屋2367/セシウム牛を食べる会」(http://www.pot.co.jp/matsukuro/20120308_082355493927832.html)は必読です。是非、読んでみてください。

 あの3・11から1年。あの時、個人的な事情もあり、こと(原発人災)の重大さに全く気付いていなかったし、ブログにも何も書いていない。2日後からようやく、それについて書き始めている。刻一刻と人災の側面が浮き彫りになり、いまに至っても、解決したと言える側面はほとんど無いといって過言ではない。メルトダウンした原子炉についても、冷温停止「状態」という言葉遊びで糊塗している。原発内部の状況はつかめていないし、知ることもできないのに。何が一体事故「収束」宣言なのか。ストレステストという計算ごっこでお茶を濁し、その〝計算された〟結果を易々と受け入れる原子力ムラお抱えの委員会。マスコミやネット、市民が騒ぎ過ぎる、不安を煽りすぎるという大御所〝ジャーナリスト〟子供にとっては20倍のリスクでは収まらないであろう年間20ミリシーベルトどころか、笑っていれば100でもオッケーと嘯く学者。市民、特に、罪なき子供達の側に立とうともしない司法。ジャーナリズムの根本としての批判精神なきマスコミ。その結果として、原子力ムラの望む原発再稼働・原発建設再開原発輸出に向けて着々と進んでいる。

 小出裕章さんの云う「たかが電気のために・・・」をよく考えるべきである。この1年目の節目に再度、松下竜一さんの「暗闇の思想」を想う。

   『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ


 再々度?、しつこく、再掲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e1b263002193a77c5f47ca07c54ff5f2)。『松下竜一 未刊行著作集4/環境権の過程』より。

《「電気需要増加は必至ではないかという問いかけ・・・。・・・現在の電力に頼りきった文化生活そのものへの反省と価値転換であり、少数の被害者には目をつぶって成り立つ多数の幸福という暗黙裡の差別的発展への懐疑であり、さらに大きく根本的には、電力をとめどなく食いつぶしてやまぬ高度経済成長政策の拒否である」(p.107)。「・・・だれかの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。/じゃあチョンマゲ時代に帰れというのか、と反論が出る。必ず出る短絡的反論である。・・・今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えようというのである。・・・/・・・ただひたすらに物、物、物の生産に驀進して行き着く果てを、私は鋭くおびえているのだ。/「一体、物をそげえ造っちから、どげえすんのか」という素朴な疑問は、・・・開発を拒否する風成で、志布志で、佐賀関で漁民や住民の発する声なのだ。・・・/・・・都会思考のキャッチフレーズで喧伝されるのなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの回帰、村の暗がりをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、〈暗闇の思想〉があらねばなるまい」(pp.116-117)。
 内橋克人さんの〈浪費なき成長〉につながる〈暗闇の思想〉。》

  ブログ『ちあの散歩道』様によると(http://blog.goo.ne.jp/cheer_001/e/61113af9db921e05758daf32b04a4dc6)、松下竜一さんを偲ぶ今年6月16日の「第8回竜一忌」のゲストは小出裕章さんだそうです。すごい!!

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http://nonukes.exblog.jp/15363070/

松下竜一暗闇の思想館プレオープンします
脱原発市民による市民資料館を開設します

私たちの師であった中津の作家、松下竜一氏が亡くなって今年で8年目になります。松下竜一氏は私たちと一緒に大分の地で脱原発運動をチェルノブイリ原発事故以後、行っていました。氏は1972年に「暗闇の思想を」という文章を朝日新聞に書きました。その翌年に朝日新聞に同名の単行本を出しました。氏はなぜこの文章を書いたのかという説明を1991年に話しています。以下はその内容です。

   「暗闇の思想」という文章の中で私が書きましたことは、
   たいへん単純なことでありました。要するに「今(一九七二年時点の
   ことですが)のような、とめどない電力需要を続けていれば、
   これはもう本当に、とどまるところがないんじゃないか。
   新たな発電所を建てれば、その建てた発電所によって、
   またしても電力需要が喚起されていく。だから、もうここらで
   立ち止まるべきだ」ということを言ったに過ぎないわけですね。
   それは七〇年代、全国の色んな反開発運動、あるいは反公害運動が
   実感的にそういうことを主張していたわけです。
   皆さんもよくご存じの、非常に有名な言葉として、四日市公害の被害を
   受けた人々が、「汚れた空の下でビフテキを食べるより、きれいな空の下で
   梅干しを食べたい」と言っていましたし、あるいは、大分県の臼杵
   この近くの風成という所で、漁村のお母さんたちが目の前の湾が
   埋め立てられることに反対して、大変激しいたたかいを展開しましたけれど、
   そういう中で、風成の人たちが「もうこんなにモノ、モノ、モノを作り出して
   どうするんでしょうな」ということを私に訴えていました。要するに、
   高度経済成長の弊害面が際立って出てきたのが七〇年代の初めだったわけですね。

「暗闇の思想」資料館の資料収集にご協力をお願いいたします。

そのような思いから、私たちは当NPOに松下竜一「暗闇の思想館」を開設する準備を行っています。3月にオープンの予定ですが、そこには元慶応大学の藤田祐幸氏の慶応大学時代の資料も搬入済みです。そのほかにも自然エネルギー関係の資料や映像やグッツなども集める予定です。皆さんのご協力をお願いいたします。なお、この資料館はペレットストーブの展示室も兼ねています。写真のストーブはシモタニ製のコンコードです。ぜひ皆さんも一度お越しください。

by nonukes | 2012-02-01 20:46 |
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 一方、綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』に以下の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08)あり。前述の松沢呉一さんの記事も是非どうぞ

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08

Twitterまとめ投稿 2012/03/08

wataitakeharu「…から1年」という“メディア・カレンダー”から逃れることは、結構困難なことです。それがマスメディアでも、ミニメディアでも、ミドルメディアでも。何せ私もこれまで、「その日」に合わせて、いろんなことをしてきた身です。それで、張り切ったときあり、待ち構えたときあり。身過ぎ世過ぎです03/07 18:00

wataitakeharu「絆」「復興」「再生」「がんばろう日本」「心ひとつに」……どれも嫌な言葉です。特に今週末は従いたくございません。「不謹慎」で、「いかがわしく」て、「破たん」して、「ボロボロ」で、「ズタズタ」で、「最悪」で、「終わってる」……「が、しかし」「それでも」というものに惹かれております03/07 17:26

wataitakeharuあの日の、あの時間に合わせて、眼を閉じて、手を合わせて、頭を垂れて、涙を流して…という写真や映像とは、「違うもの」は何なのかということを考えている。今週末の3・11の日のテレビニュース映像や新聞写真が早くも眼に浮かぶので、「…じゃないもの」を探している。この選択って、間違ってる?03/07 16:54

wataitakeharuしかし……みんながみんな、今週末の日曜日の日に、何かしなければならないのだろうか?みんな同じ時間に「追悼」する必要があるのだろうか?周りからの強迫観念のようにも感じてきて、だんだん憂鬱になってきたので、逆に一人で別のことをしようかという気もしているが、それもまた「居心地の悪さ」03/07 16:35
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●光市母子殺害事件最高裁判決: 安田好弘弁護士憎しの流れの一環か?(1/2)

2012年03月08日 00時04分22秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-02-19)。シリーズの一つ。

 綿井健陽さんは、『創』誌上などで光市母子殺害事件の被告・死刑囚との係りを記事にしてこられた。

   『●『ふたたび、時事ネタ』読了
   『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)

 マスコミには無い〝逆視逆考〟視点・思考による「光市母子殺害事件」最高裁判決に関するシリーズの一部を引用。

 ハシズム大阪〝ト〟知事による安田好弘さんらへのバッシングのトンデモなさもマスコミによる〝世論(ヨロンセロン)〟操作に加担し、さらに、安田さんの不当逮捕という当時からの特捜検察のトンデモぶりをマスコミのほとんど誰も批判しなかったことも、この一連裁判の行方を大きく左右していたと思います。

   『●『冤罪ファイル(2010年10月号)』読了
   『●『A3(エー・スリー)』読了
   『●『創(2010年9・10月号)』読了
   『●『ドキュメント死刑囚』読了(1/2)
   『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
   『●『創(2009年11月号)』読了
   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(1/2)
   『●『創(2009年4月号)』(1/2)
   『●『創(2009年4月号)』(2/2)
   『●『月刊誌3冊』読了(3/5)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『テレビ救急箱』読了(2/2)
   『●『誘拐』読了(3/3)
   『●『死刑』読了

つづく

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●RKB毎日放送に木村英文あり

2011年12月01日 00時00分17秒 | Weblog


綿井健陽さんの逆視逆考PRESShttp://watai.blog.so-net.ne.jp/)で知りました(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-10-11)。

 金平茂紀さんのWPより(http://www.taji-so.com/kaeteha/?c=20110426230703)。RKB毎日放送のドキュメンタリー作家 木村栄文氏についてのお話。

 

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-10-11

 

Twitterまとめ投稿 2011/10/11 [編集]

 

wataitakeharu山形映画祭は2日半の滞在だったので、少しの映画しか観られなかった。が、やはり木村栄文さんのTVドキュメンタリーには皆さん拍手喝さい。「祭ばやしが聞こえる」の上映後、私は心の中でスタンディング・オベーションを贈った。TBS金平さんのコラム http://t.co/270Aiwqu10/10 16:10

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http://www.taji-so.com/kaeteha/?c=20110426230703

 

#9 木村栄文さんの「自由」

2011/04/26

 

RKB毎日放送のドキュメンタリー作家・木村栄文さんが亡くなったのは、あの大震災発生から12日目のことである。享年76歳。何とも署名性の強い、かつTVドキュメンタリーの掟、固定観念を確信犯的に破ってみせる作品を作り続けていた。栄文さんでなければ絶対に作れないような作品ばかりをつくっていた。僕らの世界では「RKBに木村栄文あり」と言われていた。本当にすごい人がいたものだ。けれども会って話をすると、これがなかなか笑顔が魅力的な、クネクネしたところもある曲者といった印象なのだった。その木村さんを「送る会」が福岡市内で開かれた。氏にゆかりのある人々が集って人柄、作品、思い出を語り合った。よい会だった。会場の一角でその会を見守りながら、日本のTVドキュメンタリー界のこのような傑出した人物と少しでも関わりになれたことだけでも幸いだと思った。『まっくら』『飛翔』『苦海浄土』『あいラブ優ちゃん』など好きな作品は数限りない。『まっくら』のどこがドキュメンタリーなのか? ドキュメンタリーとは、現実を忠実に切り取ったもので、それを観るものに客観的に提示する禁欲的なプロセスである、などと考えている人がいるとしよう。そういうドキュメンタリー信者は『まっくら』をみると頭がクラクラするだろう。ははは、これが真実を伝えるドキュメンタリーだよ、とニコニコしている栄文さんがその傍に立っている。

会は3部構成で、吉岡忍さんの進行で進んだが、静子夫人らご家族の登壇のあと、栄文さんと作品で深い関わりのあった作家の森崎和江さんが「さんざんお世話になりまして…」と嬉しそうな表情で語っていたのが印象的だった。カメラマンの山崎裕さんは「美しくて悲しいものを撮ってくれ」と注文された思い出を語る。編集マンの粟村皓司さんは「栄文さんは賞に固執していた。彼の作品の3分の2は撮影前の調査段階で出来上がっていて、映像は素材にすぎなかった」などガンガン本質的なことを語っていた。ひとつの時代を画した、JNN九州エリアのドキュメンタリー番組枠『電撃黒潮隊』のスポンサーだった姜東さんは「作品のことはみんな忘れました。栄文さんと酒を飲むのが本当に楽しみだった」と述懐した。さらに「今のテレビで深夜流れているような番組をみていると、民放経営者たちは恥ずかしくないのか、と思う」と付け加えた。熊本放送でドキュメンタリーをつくってきた村上雅通さんは、自身が水俣病取材にはいるきっかけを栄文さんにつくってもらったエピソードを披露していた。映画監督の原一男さんも、自身の『ゆきゆきて、神軍』が栄文さんに批判された出会いから語り始めた。そして、栄文さん独特の、作者自身が撮影している現実に侵入していくというドキュメンタリー方法論上の「(原さんよりも)はるかなルール違反」についてとうとう語らずして逝ってしまった栄文さんの「美学」について語った。NHKの渡辺考さんも、敬愛する栄文さんのDNAを引き継いでいきたいと語る。みんなみんな、あのわがままで自由な栄文さんが好きだった。そう、木村栄文さんは、あくまでも「自由」を求め続けた……
会場に展示されていた当時の進行台本や宣伝チラシなどがどれも手作り感が漂っていて、熱気さえ残っているように感じられた。栄文さんとの縁で紹介された、あるいは共通の知り合いだった村上由見子さんや李水香さんの名前の入った台本があった。会場で旧知の新聞記者Sさんに会った。「今日はね、実は東京では氏家斉一郎さんの告別式なんですよ。でも、僕は迷わずこっちの方に来ましたよ」と言って微笑んでいた。こんな時代の変わり目だからこそ、こういう「仕事師」の価値がブレないことがわかると確信を抱いて「送る会」の会場をあとにした。

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●ビンラディン暗殺・私刑に喝さいを叫ぶ国民

2011年07月13日 00時41分33秒 | Weblog


綿井健陽さんのWP『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の5月4日の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-05-04)。

 もう忘れ去られたニュース。批判的な視点など、日本では皆無。
 アメリカの叫ぶ正義は唾棄すべきもの。マイケル・ムーア監督は「処刑だ」と批判し、死を祝福する風潮を強く批判したという。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-05-04

それは正義なのか? OKなのか?

あのビン・ラディンが米国大統領の命令によって、米軍の軍事作戦で殺害されたという。オバマ大統領は演説で、「ビンラディン容疑者が『数千人の無実の男女や子どもを殺害した責任を負う』」「正義はなされた」と述べたようだ。

http://www.asahi.com/international/update/0502/TKY201105020162.html?ref=reca 

喜んでいるアメリカ人に対して聞いてみたいが、この
正義が「OK」「素晴らしい」「よくやった」とすれば、では次のような正義が起きた場合はどう解釈すればいいのだろうか? 子供たちから質問されたときはどう返答すればいいだろうか?

あるアフガニスタン人が、もしくはあるイラク人が、ブッシュ元大統領自宅を急襲して殺害した場合
あるパレスチナ人が、イスラエル首相の自宅を急襲して殺害した場合

どちらの大統領も首相も、イラクやアフガンやパレスチナで、「数千人(実際にはそれ以上)の無実の男女や子どもを殺害」してきた首謀者であるから、彼らを殺害することも正義であり、これも「OK」「素晴らしい」「よくやった」とみなされるのか。

アメリカで暮らす人たちが多数殺害された場合は、国際法も何もかも無視して、米国大統領の命令でいつでもどこでも、その首謀者を殺害できるのか。そんな権限は米国だけにあって、ほかの国には無いのか。ほかの国やどこかの組織が同じようなことを行うと「テロ」となって、米国がそれをすると「軍事作戦」となるのか。

ビンラディンが殺害されたことで、「報復テロを警戒」と報じられていたが、これまですでに米国は9・11同時多発テロ事件の後に、アフガンを「報復攻撃」したではないか。大量破壊兵器の因縁を作り上げてまでイラクに侵攻したではないか。

米国だけは誰でもどこの国にでも「報復」できる権利があって、「ミサイルを撃ち込む」こともOKなのか。オバマが大統領に就任したときの演説に感動・拍手・喝采した人たちは、ビンラディンへの軍事作戦にも感動・拍手・喝采しているのだろうか

ビンラディンを殺害すればもうテロは起きないとでもいうのか。9・11同時多発テロ事件の真相も、アルカイダの内実も、これまで世界で起きてきたテロの背景も、この処刑によって知る機会を失った。そしてさらに、またどこかで、その呼び方は「テロ」か「報復」か「軍事作戦」か「聖戦」かは変わっても、正義の名の下でまた人が殺されて連鎖していくのだろう。ビン・ラディンは死んだのかもしれないが、アメリカの思想や行動が絶対正義である限り、ビン・ラディン的な思想や行動を取る人は今後も世界に現れるだろう。

そんな絶対正義には、今こそ「NO!」と言わなければならない。

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [
綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち
公式HP http://www.tongpoo-films.jp/littlebirds/
DVD発売中

月刊「創」『逆視逆考』
http://www.tsukuru.co.jp/
…………………………………………………

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関連して、「ベイエリア在住 町山智浩アメリカ日記」(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20110701)から、FOXテレビが果たした役割についての記事(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20110701)。

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http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20110701

2011-07-01  FOXニュースはいかにアメリカ国民をイラク戦争へと誘導したか

毎週金曜日夜11時半からトーキョーMXテレビで再放送中の『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』、本日と来週の二回に分けて「アウトフォックスト」を放送します。

これはアメリカで一番人気のニュース専門ケーブルTV局「FOXニュース・チャンネル」が間違った報道によって911テロの犯人はイラクであると国民に信じ込ませ、ブッシュのイラク攻撃への世論を形成していったかを検証したドキュメンタリーです。

圧巻は、911テロの犠牲者の息子がFOXニュースに生出演して「911テロとイラクは無関係だ。僕の父の死を利用して戦争をデッチあげないでほしい」と発言したところ、FOX最高の人気司会者ビル・オレイリーが「黙れ!黙れ!」と怒鳴りつけて彼をスタジオから追い出す場面です。
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●原発推進派、早くも巻き返し

2011年05月17日 01時56分53秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0516/TKY201105150418.html)。浜岡原発の〝一時的停止〟からまだ日も浅いというのに、早くも原発推進派議員、電力会社上層部の巻き返しでしょうか。飯館村住民の移住のニュースなどに接しても何も感じないのでしょうかね。進むべき方向性が真逆でしょうに。
 岡田克也氏には普天間基地問題で呆れ、記者会見オープン化では少し見直し、今回の件で何の期待も持てない政治屋であることが分かりました。

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http://www.asahi.com/politics/update/0516/TKY201105150418.html

原発運転再開「新たな基準必要」 岡田幹事長
2011年5月16日1時30分

 民主党の岡田克也幹事長は15日、建設が中断していたり、定期点検のため運転を停止したりしている原発の建設・運転を再開させる新しい安全基準作りを進める必要があるとの考えを示した。
 岡田氏は同日、東京電力福島第一原発の事故の影響で建設が中断している電源開発の大間原発(青森県大間町)を視察後、大間町長らとの意見交換会で「安全性を高めながら原発を利用しないと日本の電力は賄えない。国民が安心できる科学的な裏付けを持った基準のもとで進めたい」と強調。また、青森市内で記者団に基準作りについて「第三者の意見も聞き、政府で早く議論をした方がいい」と述べた。
 玄葉光一郎政調会長も同日のテレビ朝日の番組で「既存原発については新しい安全基準を作り、短期的には動かさざるを得ない」と語った。
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 綿井健陽さんのWP『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25)の一部に紹介されていた、福島第一原発の街に掲げられている虚しき標語を再掲(『●何がメルトダウンしたのか?』)させて頂き、岡田克也氏に捧げますます。岡田氏は、FUKUSIMAの避難住民の人々を前に、これら標語を語れるのか・・・。

  「原子力郷土の発展豊かな未来」
  
「原子力明るい未来のエネルギー」
  
「原子力正しい理解で豊かなくらし」

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●綿井健陽さんと鎌田慧さん

2011年05月03日 07時02分58秒 | Weblog


綿井健陽さんの「綿井健陽の逆視逆考PRESS」の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-04-24)から。中身は忘れてしまったけれども、鎌田慧さんのこの「ぼくが世の中に学んだこと」(岩波現代文庫)は学生の頃に読んで、書棚のどこかにしまってあるはず。綿井さんの口から鎌田さんの名前が出てくるというのは意外な感じ。

 「いまや勝手に取材するとお縄を頂戴する時代」だし、フリーの記者は記者会見にも入れてもらえないですし。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-04-24

「今日の出会いに感謝」 [編集]

共同通信から全国の加盟新聞社に配信予定(4月25日)

書評「読んでくれますか?」 新しい場所での生活と生き方に不安を感じた方へ
鎌田慧著「ぼくが世の中に学んだこと」(岩波現代文庫)
   
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/1/6031660.html

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「立入禁止」前日(4月21日午後2時)に撮影した看板。福島第一原発・正門から2キロほどの大熊町で。

3月下旬に宮城県の被災地を一緒に回った共同通信・文化部の多比良さんから、書評シリーズ「読んでくれますか?」の原稿依頼があったので、思い入れ深い本を一冊選んで福島県いわき市まで持ってきた。鎌田慧さんは日本の原発を徹底取材したルポライターだが、鎌田さんは以前に「立入禁止区域」の取材で書類送検されたことがある(後に不起訴)。91年の雲仙普賢岳取材のときだ。

ちくま文庫の方での『ぼくが世の中に学んだこと』の解説を故・灰谷健次郎さんが寄せているが、現在の原発取材状況を予言しているので少し紹介したい。鎌田さんは当時このように書いていたという。

もしも原発で事故が発生したときどうなるか、と突然のように思いたった。いったん立ち入り禁止区域に指定されたなら、なかの様子はもう報道できなくなる。それが『禁止区域』にはいろうと思った動機のひとつである。報道規制にそのまま従っていてはなにも明らかにならない、という想いがあった(後略)」

「『災害対策基本法』は、国民の生命、身体及び財産を災害から守り、公共の福祉の確保に資することを目的にしているものであって、被災状況を伝え、その対策を要望する報道を規制するものとは考えられない」

そして灰谷さんは最後にこう付け加えた。
「ここで愉快なことがおこる。鎌田さんの不起訴を、島原の被災者組織の代表者が、次のように述べた。
『私たち避難住民は警戒区域内の情報が欲しかった。だが行政はそれをせず、フライデーの記事を見て、初めて被害の実態を知ることができた。それを成し遂げた鎌田さんらが起訴されなかったことは当然だと思う』」

鎌田さんは別の本でもこう書いている。章の題は「大本営発表、バンザーイ」だ。
「挙げ句の果てにわたしは、立ち入り禁止区域の『無許可報道』とのことで、長崎県警から書類送検されるトバッチリを受けた。いまや勝手に取材するとお縄を頂戴する時代である(後略)」(『書くこと 生きること』日本エディタースクール出版部)

20年前の出来事から何を学ぶべきなのか。今こそ「報道の自由」と「知る権利」の出番である。ここで使わなければ、いつ使う自由と権利なのかと思う。津波被害のテレビ映像・新聞写真・雑誌掲載写真には、「これはかなわん」と何度も圧倒されたが、原発情報に関しては雑誌媒体、特に週刊現代やフライデーが毎週抜きん出ている。「様々なメディアが多種多様な報道を自由にできることは社会の根幹だとあらためて実感する。

さて私はどうしようかな。警察に捕まるのは嫌だし、できればこっそり入って、さくっと外に出てきたい。周りの人たちも警戒区域内の取材を検討中のようだが、誰が罰則規定の第1号になるだろうか。それが勲章となるか、他メディアから例によって自己責任論非難されるかも社会の尺度になりそうだ。警戒区域の罰則は「10万円以下の罰金または拘留の罰則を適用される可能性がある」というが、いま現金で手持ちが7万円ぐらいやから、その場では支払うのは無理なので、クレジットカードでもいけますかね?拘留は一泊二日の2食付きだろうか。いや素泊まりかな。警戒区域内でもし警察の人に会ったら、写真の看板のようにシュールな御礼を言ってみたいが……

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [
綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売・各地で上映中
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●ある原発労働者のつぶやき

2011年04月16日 00時15分12秒 | Weblog


綿井健陽さんのWP『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の4月9日の記事http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-04-09)を紹介させていただきます。記事中のテレビ放映は既に終わっています。

 タイトルは「10年後ガンだな」。このつぶやきに、やり切れなさを感じます。それに寄りかかり、他人の命を危険にさらして安全な生活を営んでいる自分自身に自己嫌悪。原子力発電というパンドラの箱を開けさせた人々に激しい怒りを感じる。このような悲惨な「背負うべき運命」に支えられる社会であってはならない。「この国の原子力安全行政・運営・宣伝の虚構体制でつくられた犠牲者」を生みださなければ成り立たない社会とは一体何だ。一部の地域や一部の労働者に犠牲を強いることでしか成り立たない社会はおかしい、との松下竜一さんの数十年前の指摘はやはり正しかったのだ。
 やはりボタンの掛け違えは、FUKUSIMAというあまりに過酷な結果を生んでしまった。原子力という選択は、最悪の選択だったのだ。過去に遡れずボタンを正しくかけ直せないのだから、いまは、せめて、せめて、他の原子力関係の施設を即刻停止させるだけでも、すぐに実行すべきである。

 『原発ジプシー』著者の堀江邦夫さんは今どこで、どうされているのだろう? お元気なのか? とても気になる。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-04-09

『10年後ガンだな』

今日(4月9日・土)午後5時からTBS系列「報道特集」で、地震発生2日後(3月13日)に入った福島県双葉町の映像が放送されます。

http://www.tbs.co.jp/houtoku/

日本ビジュアル・ジャーナリスト協会会員(森住卓豊田直巳、山本宗補、野田雅也、綿井健陽)と広河隆一・DAYSJAPAN編集長が取材しました。番組編成の都合で約3分の本当に短い企画ですがご覧ください(通常よりも放送開始時間が30分早くなって5時からです)。

いったん東京に戻って、3月26日からはドキュメンタリー映画の安岡卓治プロデューサー、森達也監督、松林要樹監督らと一緒に、岩手・宮城・福島を1週間回りました。4人それぞれがビデオカメラを持って撮影して、これから編集作業に入る予定です。

そのほか以下も合わせてご覧下さい。

月刊「世界」5月号(岩波書店) http://www.iwanami.co.jp/sekai/
「ジャーナリストたちは何を見たか──日本ビジュアル・ジャーナリスト協会取材記」 文・豊田直巳 (フォトジャーナリスト)

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自衛隊による放水や電源復旧作業が行われていた3月22日~4月1日の間に、福島第一原発敷地内で作業をしていたTさん(27歳)が「一時休暇」で福島県内のある避難所に戻ってきた。彼は高校卒業以来、地元の原発の中で毎日働いてきた。 以下の「アワプラネットTV」で以前に何度かインタビューをした彼だ。

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/921

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/942

普段は計器類のメンテナンス作業を担当するTさんだが、今回の作業は持ち場を超えて、高い放射線量の中で電源復旧に関わる様々な作業を行っていた。その現場で作業にあたっているのはほとんどが東電の関連・下請け会社の社員だという。 そして、彼は4月3日から再び第一原発に入っている。

その前日に会ったとき、彼はこう話していた。
「第一原発敷地内のトイレの中で誰かが同僚の人に対して、『10年後ガンだな』と言った後、誰もそれに答えなかった。こんな作業と生活があと10年ぐらい続くんじゃないか。東京あたりでの普通の生活はもう十数年送れないんじゃないかという不安はあります」

このところのテレビの原発報道では、原子炉の図面や汚染水の状況分析・解説が多く、大学教授や記者会見でいつも出てくる人たちばかりで、実際の作業を現場でする人間の姿がどんどん見えにくくなる一方だ

今回のインタビューで彼は、「自分の運命だと思って作業をやり遂げるしかない」と話していた。だが、それは彼が背負うべき運命なのだろうかこの国の原子力安全行政・運営・宣伝の虚構体制でつくられた犠牲者ではないか。

10年以上前に古本屋で買った講談社文庫「原発ジプシー」(堀江邦夫著)をいまめくってみると、以下の一節が染みわたる。
http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%82%B8%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A0%80%E6%B1%9F-%E9%82%A6%E5%A4%AB/dp/4061833545

『近代科学・技術の最先端をいくといわれている原発だが、そうはいっても実際に原発を動かしているのは人間なのだ。それも、中央操作室で計器類を監視し、スイッチを押す電力会社社員は、そのほんの一部であって、人数面からも仕事量からも、下請労働者の方が圧倒的に多い。つまり原発は、下請労働者の存在があってはじめて原発として稼働することが可能なのである。言いかえれば、現場の最前線に送りこまれ、放射能にまみれて働くことを強いられている労働者たちの存在を無視して原発を語ることはできない、ということなのだ。』

あの危機的状況の福島第一原発の敷地内で、放射線量の不安とともに運命を背負いこまされるTさんのインタビュー映像を近々放送(ないしは配信)したいと考えている。

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綿井健陽 WATAI Takeharu
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●何がメルトダウンしたのか?

2011年03月31日 00時14分07秒 | Weblog


綿井健陽さんのWP『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25)の一部を紹介させていただきます。

 福島第一原発がメルトダウンしただけでしょうか? 何がメルトダウンしているのでしょう?
 ここに紹介されている最後の3つの標語。我々が選択してしまった原子力の「安全利用」という選択肢、被爆労働者の犠牲なくして成り立たない社会という選択肢・・・、その選択ははたして正しかったのでしょうか?

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25

メルトダウン

・・・・・・。
地震発生翌日(12日)から東北に向かって、先週にいったん東京に戻ったが、また明日(26日)から現地に向かうことになった。

恥ずかしながら私は車の運転免許を5年ほど前に失効してしまって、一人では車さえ動かすことができない身だ。一人では何もできない。今回は日本ビジュアル・ジャーナリスト協会JVJA)の皆さんに助けられた。あらためて自分の身の丈を知る。自分自身の程度を知る。そして、この地震・津波・原発被害で、あらためてこの国の身の丈を知る。特に核、放射能、原発の恐ろしさとそれに対する無知に対して。

東電の対応や説明、テレビに出てくる学者の原発・放射能解説を聞きながら、イライラしたり怒ったり苦笑したりする自分だが、「じゃあ、君は今まで本気で核や原発に反対してきたのか?何かしてきたのか?」と聞かれれば、恐らく自分も何も答えられない。東電の大々的な広告・CMや「日本の原発は安全・必要」キャンペーンは、マスメディアが全面的に協力してきた。作家・広瀬隆さんがこれまで警告し続けてきたことを、この地震が起きる前から真摯に受け止めた人はどれだけいるのだろうか。

   http://www.ourplanet-tv.org/ 

「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない、恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」(現代企画室)というタイトルの本が今から10年前に出版された。「9・11同時多発テロ」の後だった。


   http://www.jca.apc.org/gendai/onebook.php?ISBN=978-4-7738-0112-5 

今年はあれから10年などど回顧する間もなく、「3・11震災・津波・原発事故」(と勝手に命名)が起きたが、「福島の原発は地震と津波で破壊されたのではない、原発に対する無知と地方への押しつけのあまり、いま自らメルトダウンしているのだ」とでも言おうか。


歴代内閣や首相が掲げたキャッチフレーズはたくさんあるが、「人にやさしい政治」「美しい国」「いのちを守りたい」など、何もかも空虚で実態のない言葉だったことをいまの政治と政治家が表しているしかし、それを、その人たちを選んできたのは誰なのか。あるいは本気で反対したのか、拒否したのか。あのボロボロになって鉄骨がむき出しの原子炉の建屋。あれは自分だ自分が住んでいる国なんだこの国の機能のすべてがいまメルトダウンに向かっているようにも見える。その一方で、小さな一人ひとりの人間はいま新しい力と輪を築き上げているようにも見える。

3月13日に原発から約3キロほどにある双葉町周辺に行ったとき、大きな標語が掲げられたゲートを3つ見た。
それはまるでアウシュビッツ収容所の入口にある「労働は自由をもたらす」の標語のようだった。ブラック・ユーモアを通り越して、寒気を感じた。

  
「原子力郷土の発展豊かな未来」
  
「原子力明るい未来のエネルギー」
  
「原子力正しい理解で豊かなくらし」

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綿井健陽 WATAI Takeharu
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