Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「憎悪の連鎖」にこれ以上加担する「愚」を絶対にやってはいけない ~平和憲法を対抗手段に~

2015年02月04日 00時00分36秒 | Weblog


日本ビジュアル・ジャーナリスト協会JVJA)の声明 『後藤健二さんら人質殺害を受けての緊急声明』(http://www.jvja.net/JVJA_IS_Statement.htm)。
asahi.comの記事【「憎悪の連鎖になってはならない」 後藤さんの母】(http://www.asahi.com/articles/ASH212R1KH21UTIL00G.html?iref=comtop_list_nat_n01)。

 「なぜこのような事件が起き、そして繰り返されるのか、「報復」は憎しみと対立を煽るばかりです。暴力による負の連鎖を断ち切るために、原因を追求し、私たちは賢明な平和的手段で解決することを訴えます・・・・・・日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)」。
 アベ様がケンカを売った代償、火に油を注いだ代償はあまりに大きすぎる・・・・・・いまアベ様の「無責任な言動・行動」の責任を問うべき時。一方、ブログ主は、JVJAこの声明をはっきりと支持します。

   『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)
   『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)
     「しかし、彼女ら (郡山さんと今井さん) の予想は全く裏切られ、
      「自己責任」とばか騒ぎし、醜悪なバッシングの嵐。解放後、
      「生まれ故郷に帰るのに「覚悟」が必要」(p.141) な国って、
      いったい何?? 解放後の「新たな不安と恐怖」(p.147) は、
      拘束時以上だったのではないだろうか・・・。」

   ●イラク人女性:
      「自衛隊を派遣した日本にも、(この事態を引き起こした)責任がある」

   『●「自己責任」バッシングと映画
        『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件・・・そして』

   『●「赤紙」の来る時代・・・綿井健陽さんの
         「“平和”のありがたさをしみじみとかみしめたくなる映画」

   『●「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか。
                    伝えようとした人が現場にいたからです」

   『●「死の商人」外交: アベ様がケンカを売った代償、
               火に油を注いだ代償はあまりに大きすぎる

   『●憎悪の連鎖を怖れる: イラク侵略と人質事件と自己責任バッシングと
   『●邦人人質事件は最悪の結末:
       アベ様は、「ケンカを売り」「火に油を注」いだ責任について言及せず


 asahi.comの記事【安倍首相「罪償わせるため連携」 「後藤さん殺害」映像】(http://www.asahi.com/articles/ASH21536FH21UTFK00X.html?iref=comtop_list_int_n03)によると、「安倍首相は・・・・・・「ご家族のご心痛を思うと言葉もない。誠に痛恨の極みだ。日本がテロに屈することは決してない」と述べている。アベ様は自分がしでかした「無責任さ」の自覚もないし、さらには、後藤さんのご家族の気持ちも全く理解できていない

 東京新聞の社説【日本人人質殺害映像 絶対に許せぬ蛮行だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015020202000145.html)では、「◆空爆支援の否定は当然・・・・・・菅義偉官房長官は記者会見で、米国主導の有志国連合が「イスラム国」に行っている空爆に、資金や人的な協力をする可能性を「全くないと否定した。当然だ。その言葉を違えてはならない」。また、コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015020202000144.html)でも、「▼テロに直面したその分岐点からどう進むべきか。その分岐点でしゃがみ込んでしまいたい。ひるみはしない非難し、軽蔑する。されど、憎悪ましてや暴力の風圧にバランスを崩してはなるまい。ただ、鎮魂の歌を口にせよ抗議の花をテロリストに突きつけよ▼<私は敵に腹を立てた。怒りをなおも育てた。やがてそれは林檎(りんご)の実をなした>ウィリアム・ブレーク。テロには屈しないが憎悪の「毒樹」も育てまい」、とある。
 「憎悪の連鎖」に加担する「」を絶対にやってはいけないし、アベ様をこれ以上暴走させて「憎悪の連鎖」を繋げてはいけない。我々は「平和憲法」で対抗を!!

 そのためには、「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」を理解しなかった自公政権支持者や「眠り猫」の皆さんも、いい加減に目覚めていただかないと。今さらではあるが、彼/彼女達が「支持」したアベ様や自公政権が引き起こしたこの最悪の事態を「考えるべき」で、騙されることの責任」「考えないことの罪」から覚醒すべき時

   『●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 
                       2014年12月衆院選に是非行こう!

 後藤さんのお母様、「今はただ、悲しみの涙がこみ上げてくるばかりです。しかし、この悲しみが憎悪の連鎖になってはならないと、心から信じております」・・・・・・。今回は大変に残念な結果となってしまったし、ブログ主も、怒りに煮えたぎる・・・・・・でも、これが今後のアベ様の暴走の「きっかけ」にならないことを切に願うし、「憎悪の連鎖を怖れる」。この後藤さんのお母様の言葉やご家族の気持ちを踏みにじるようなことだけは、絶対にやってはいけない。アベ様を、このまま暴走させてはいけない。「イラク侵略と人質事件と自己責任バッシングと」・・・・・・、パレスティナ問題やイラク侵略以来の「憎悪の輪」にこれ以上の加担をしてはいけない。既にズタズタだけれども「平和憲法」を持つ日本には、日本の道がある。それはアベ様らの言う「人道援助」「後方支援」「非戦闘地域」・・・・・・とは違う道だ。

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http://www.jvja.net/JVJA_IS_Statement.htm

後藤健二さんら人質殺害を受けての緊急声明

 私たち日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)は、日本人人質事件の発覚後、2通の声明文とビデオメッセージを通じて、後藤健二さんと湯川遙菜さんの解放を関係者に求めてきました。しかし湯川さんに続き、後藤さんを殺害したとする映像が公開され、私たちは深い悲しみでいっぱいです。

 後藤さんはこれまでに世界各地で苦しむ人びとの側に立ち、事実を伝えることでジャーナリズムの役割を果たしてきました。公開された映像が事実であるならば、後藤さんが否定してきた理不尽な暴力により、命を奪われてしまったことになります。

 なぜこのような事件が起き、そして繰り返されるのか、「報復」は憎しみと対立を煽るばかりです。暴力による負の連鎖を断ち切るために、原因を追求し、私たちは賢明な平和的手段で解決することを訴えます

 今も世界各地では戦闘や空爆が続き、犠牲者は増え続けています。暴力から尊い命を守ること、それが後藤さんがジャーナリストとして命をかけて伝えたかったことではないでしょうか。後藤さんと湯川さんのご冥福を祈ると同時に、彼らの犠牲が最後となることを祈ります。

2015年2月1日
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)


※ 以下に付記するアラビア語への翻訳はカイロ大学日本語科卒業生有志の協力で実現しました。
 【↑ブログ主注: すいません勝手にコピペさせて頂いております
   (http://www.jvja.net/index%20jpg/JVJA_Statement3.jpg)】


Emergency Statement upon the Execution of Hostage Kenji Goto

We, the Japan Visual Journalist Association (JVJA), appealed to those concerned for the release of Kenji Goto and Haruna Yukawa through two statements and video messages. However, we are now filled with deep sadness following the publication of videos showing the execution of Mr Yukawa and Mr Goto.

Mr Goto stood always on the side of the people suffering around the world, and fulfilled his role as journalist to convey the facts. If the footage released is indeed real, Mr Goto's life was taken through the very wanton violence which he had disavowed.

Why did such an incident occur, and why is it repeated? “Revenge” serves only to exacerbate hatred and conflict. In order to break through the negative cycle of violence, we must examine the root causes, and call for resolution through prudent, peaceful means.

As fighting and bombing continues throughout the world, the number of victims continues to increase. Protecting precious human life from violence is what Mr Goto as a journalist wanted to convey, even at risk to his own life. While expressing condolences for Mr Goto and Mr Yukawa, we pray that they will be the last to be sacrificed.

February 1, 2015
Japan Visual Journalist Association (JVJA)
http://www.jvja.net
e-mail: office@jvja.net
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http://www.asahi.com/articles/ASH212R1KH21UTIL00G.html?iref=comtop_list_nat_n01

憎悪の連鎖になってはならない」 後藤さんの母
2015年2月2日01時23分

     (後藤健二さんの写真をなでながら語りかける母の
      石堂順子さん=1日午後5時59分、東京都内、関田航撮影)

 最悪の事態になってしまった。膠着(こうちゃく)状態が続いていた過激派組織「イスラム国」による人質事件は1日、突如暗転し、後藤健二さん(47)とみられる遺体の映像がインターネットに投稿された。残虐で、冷酷な仕打ちに、ゆかりの人たちは言葉を失った。

 後藤さんの母、石堂順子さん(78)は1日早朝、東京都内の自宅前に集まった報道陣に、「気が動転して言葉を選べる状態ではありません。息子は日本人を助けるためにシリアに行った。その優しさと勇気をわかってほしい」とのコメントを出した。

 午前9時40分には姿を見せ、「ご心配をおかけしたことをおわび申し上げます」と頭を下げた。憔悴(しょうすい)しきった様子で時折胸に手を当て、うつむきながら、「今はただ、悲しみの涙がこみ上げてくるばかりです。しかし、この悲しみが憎悪の連鎖になってはならないと、心から信じております」。戦争のない社会を作りたい戦争と貧困から子どもの命を救いたい、という後藤さんの思い――。「健二の遺志を私たちが引き継いでいくことを切に願っています」と語った。

・・・・・・・・・。
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●なんだ、結局、やらせ「将来原発比率意見聴取会」じゃないのか? まさに茶番劇

2012年07月17日 00時00分01秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012071602000091.html)。

 まさか、九電やらせメール事件じゃあるまいし、東京電力FUKUSIMA原発人災後のいまさら、やらせやらせもどきやらせ「状態」とは、呆れる。
 このムダ政権は、やらなくてよい無駄なことばかりやっている。消費税増税大飯原発再稼働オスプレイ配備、そして今度はTPPに踏み出そうとしているように見える。数々の「やらせ」をすべり込ませて。そして、仙台に続いて名古屋でも。どんだけの競争率なのか!? どんだけのクジ運なのか。無作為抽選どころか、作為的抽出意識的指名じゃん。昨日の東京新聞、ブログでも引用したが、「運営を請け負っているのは大手広告代理店の博報堂で、発注者の経産省資源エネルギー庁は契約額を明らかにしていない」。また、「「放射能で亡くなった人は1人もいない」などと持論を展開」したそうだ。自殺した酪農家の方の霊が浮かばれない(『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』)。

 主催者発表で17万人(警視庁7.5万人)が千代田公園を中心に集合。ムダ首相は「国民的議論を経て」というが、口だけであり、結論ありき、かつ、やらせ意見聴取会。茶番である。東京でさへ、17万人もの、これだけ多くの批判の声がある。
 ぜひ、fotgazet.comご提供のこの航空写真(http://fotgazet.com/news/000233.html)をご覧ください。また、綿井健陽さん撮影の映像はourplanetーtvに(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1395)。

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日本ビジュアル・ジャーナリスト協会@JVJA_member

【正しい報道ヘリの会 7.16】 「さよなら原発10万人集会」 空撮写真(撮影 野田雅也) 非営利であればどなたでもご利用できます。 | オンラインPDFマガジン「fotgazet(フォトガゼット)」 http://fotgazet.com/news/000233.html @JVJA_memberさんから

2012年7月16日 - 20:43
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012071602000091.html

仙台聴取会 騒然 発言者に東北電と原発推進団体幹部
2012年7月16日 朝刊

 政府は十五日、将来の原発比率について国民の意見を聴く二回目の意見聴取会を仙台市で開いた。抽選で選ばれた九人の発言者の中に、東北電力や原発推進団体の幹部二人が含まれ、「原発が不可欠など従来通りの主張を展開し、会場から批判の声が上がった。

 聴取会は、政府が提示した二〇三〇年時点の原発比率(1)0%(2)15%(3)20~25%の三案に対し、抽選で選ばれた各三人が意見を述べる形式。この日は進行側の手違いで、0%案四人、15%案二人、20~25%案三人だった。

 このうち、原発の新増設を前提とする20~25%案に対し、東北電力の岡信慎一執行役員(企画部長)は「会社の考え方をまとめて話したい」と切り出し、電力の安定供給などを理由に、原発は必要と自社の主張を述べた。

 また、原子力推進を目的に企業や商工団体などで組織する東北エネルギー懇談会の関口哲雄専務理事(元東北電力執行役員待遇)は「政府の案は再生可能エネルギーを大きく見積もりすぎだ」と、原発の積極的な活用を訴えた。

 広く国民の意見を聴くはずの会が一転、原発推進団体の会と化し参加者からは被災者をばかにしているのかなど非難の声が上がった。司会者が「お静かに」を連発するが、会場の怒りは収まらず、一時中断した。

 会場にいた仙台市の男性会社員(35)は「推進の考えでも、一般の人の意見を聞きたかった」と憤っていた。

 事務局によると、聴取会には百七十五人の参加応募があり、抽選で百三十人を選んだ。うち意見表明を希望したのが九十三人で、0%案が六十六人、15%案が十四人、20~25%案が十三人

 これほど差があるのに、バランスを取ろうとするため、0%を支持した人はいずれも宮城県の人だったのに対し、15%と20~25%案は東北電力関係者二人のほか、東京都の会社員二人、神奈川県の会社員一人と、いびつな発言構成となった。

 岡信、関口両氏は取材に対し、会社や組織からの依頼で応募したことを否定した

 政府代表として出席した細野豪志原発事故担当相は「抽選で選ぶので仕方ない。福島で開催するときは一般の県民の声が聞けるよう選び方を考えたい」と話した。
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AS@‏ActSludge

名古屋でも中部電社員が発言 エネ政策の意見聴取:日経 http://s.nikkei.com/OxWlQx 「発言に立った中部電の男性社員は「個人として来た」と前置きし、「放射能で亡くなった人は1人もいない」などと持論を展開した。会場からは「うそつけ」「中電の回し者か」と怒りの声が上がった」

2012年7月16日 - 20:22
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●〝とある暴力集団〟の警察お墨付きの「自由」は許されるのか?

2012年07月11日 00時00分50秒 | Weblog


CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017707.html)。別件ですが、THE JOURNALに出ていた、ニコンサロン事件についての篠田博之さんの記事(http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2012/07/post_93.html)。

   『●〝とある暴力集団〟、九電前テント村に現る
   『●「言論の暴力」の一線を超えた暴力を行使する〝とある暴力集団〟
   『●第2自民党による弱者いじめは続く ~生活保護支給引き下げ検討~

 この〝とある暴力集団〟在特会と福岡市役所や九電とはグルではないか、というのは言い過ぎであるのかもしれない。でも、警察とはどうなのでしょう? こんなミエミエの「嫌がらせ」を「許可」するのだから。あの映像に映る暴力事件を放置するのですから。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017707.html

[CML 017885] 在特会が九電本店前にテント設置

・・・・・・
2012 6 20 () 23:42:38 JST

 ・・・・・・です。
 転送・転載歓迎。

 大変なことになりました。
 福岡市の九州電力本店前で、昨年4月20日から400日以上にわたって脱原発を訴え続けてきた「原発とめよう! 九電本店前ひろば」の隣に、在特会が原発推進と日本の核武装を訴えるテントを設置するというのです!

 青柳行信さんからの緊急のメールを転載します。


(ここから)

   青柳です。6月20日。
   明日から、在特会とのひろば・テントへの新たな攻撃の火ぶたが始まります。
   本日、午後4時、 福岡中央署は 私たちが昨年4月20日から九電本店前に
  テントを二張り設置して座り込みを続けていた同じ場所を真っ二つに割り
  私たちと在特会にも明日からの道路使用許可申請を認める決定と通知を致しまし
  た。
   在特会と警察権力との一体の排除攻撃を許さない!
   明日、午前10時からのテント立ち上げに結集よろしくお願いします。

  場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1−82 

(ここまで)

 九州における脱原発の重要な拠点である「原発とめよう! 九電本店前ひろば」を、在特会が「市民運動の」やり方で潰しにかかっています。朝鮮学校や日教組事務所襲撃を行ってきた在特会がどんな手を使うかは容易に想像できます。
 テント広場への支援がますます重要になってきました。
 一人でも多く座り込みに参加することが必要です。短時間でもかまいません。
 私は明日仕事があるため参加できませんけれども、出来るだけ参加します。

・・・・・・
福岡県
E-Mail: ・・・・・・
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郵政民営化構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
私も編集委員をしています(^^;)
定期購読をお願いします!
購読料は送料込みで1年間4320円です。
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http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2012/07/post_93.html

一度は中止になったニコンサロン慰安婦写真展、無事最終日まで行けるのか

 ネット右翼と言われるグループの抗議行動を受けて、5月22日に主催者側が中止にしてしまった新宿ニコンサロンでの慰安婦写真展だが、6月22日、裁判所の仮処分により、再び開催が決定。6月26日から7月9日まで展示が行われている。
 6月26日の開催初日には、新宿西口駅前には右派グループの掲げる日の丸が林立。「在特会」「主権回復をめざす会」など、映画「ザ・コーヴ」上映中止事件でも抗議行動を展開したグループが会場に抗議に押し掛けた。
 混乱を理由に再び写真展が中止になるのでは、と懸念する声もあったが、警官や警備員が多数動員され、荷物の中まで開けさせるという、過剰ともいえる警備が行われたこともあり、最悪の混乱は避けられた。在特会の桜井会長らが会場に入って、写真家の安世鴻(あんせほん)さんに詰め寄るなど緊迫した場面もあったが、何とか乗り切れた。安さんは、「表現の自由を守る」という意思表示のため、初日はもちろん、その後も会場に連日姿を見せている。
 2日目以降は大きな混乱もなく、中止事件について報道で知った市民らが連日大勢、足を運んでいる。
 裁判所の決定に対してニコン側は異議申し立てを行ったが、それも却下された。ニコンに遠慮して、日本ではJVJA日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)以外は写真家団体も何の態度表明もしていないが、イギリスなど海外では写真家らが抗議声明を発するなど反響が広がっている。6月22日の裁判所の決定についても、日本の新聞は朝日・東京は大きく報道したが、読売・産経・日経などはベタ記事。慰安婦問題が何となく日本ではタブーになっている状況を反映した。 その後も海外報道機関は、この問題を活発に報道しているようだ。

http://latimesblogs.latimes.com/world_now/2012/06/comfort-women-show-goes-on-in-tokyo-despite-protests.html
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5joPb3BT8GParwQQyKqiLSBqxkjQA?docId=CNG.8ce61e811a998e6ec041f250a9f4356c.441

 日本の言論・表現をめぐる状況を映し出したこの事件、とりあえず7月9日までは写真展が開催され、会場に安さんもいるので、近くへ行かれる人は足を運んでほしい。

http://www.nikon-image.com/support/showroom/shinjuku/print.htm

 象徴的なのは、ネットで写真展を非難する騒ぎが5月19日の朝日新聞中部版をきっかけに起きてから、わずか3日でニコンが中止を決定してしまったこと。そして、仮処分の過程で明らかになった中止理由が「写真展の政治性」だったこと。つまり、抗議がくるような政治的なテーマについては、写真展を開催しないと言ってしまったようなもので、言論表現の閉塞状況がますます深刻化しそうな気配なのだ。
 この問題が悪しき方向に教訓化されないように、何が問題なのか、もっと活発な議論がなされることを期待したい。
 一連の詳しい経緯については、7月6日発売の月刊『創』8月号で報告している。


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●何がメルトダウンしたのか?

2011年03月31日 00時14分07秒 | Weblog


綿井健陽さんのWP『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25)の一部を紹介させていただきます。

 福島第一原発がメルトダウンしただけでしょうか? 何がメルトダウンしているのでしょう?
 ここに紹介されている最後の3つの標語。我々が選択してしまった原子力の「安全利用」という選択肢、被爆労働者の犠牲なくして成り立たない社会という選択肢・・・、その選択ははたして正しかったのでしょうか?

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25

メルトダウン

・・・・・・。
地震発生翌日(12日)から東北に向かって、先週にいったん東京に戻ったが、また明日(26日)から現地に向かうことになった。

恥ずかしながら私は車の運転免許を5年ほど前に失効してしまって、一人では車さえ動かすことができない身だ。一人では何もできない。今回は日本ビジュアル・ジャーナリスト協会JVJA)の皆さんに助けられた。あらためて自分の身の丈を知る。自分自身の程度を知る。そして、この地震・津波・原発被害で、あらためてこの国の身の丈を知る。特に核、放射能、原発の恐ろしさとそれに対する無知に対して。

東電の対応や説明、テレビに出てくる学者の原発・放射能解説を聞きながら、イライラしたり怒ったり苦笑したりする自分だが、「じゃあ、君は今まで本気で核や原発に反対してきたのか?何かしてきたのか?」と聞かれれば、恐らく自分も何も答えられない。東電の大々的な広告・CMや「日本の原発は安全・必要」キャンペーンは、マスメディアが全面的に協力してきた。作家・広瀬隆さんがこれまで警告し続けてきたことを、この地震が起きる前から真摯に受け止めた人はどれだけいるのだろうか。

   http://www.ourplanet-tv.org/ 

「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない、恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」(現代企画室)というタイトルの本が今から10年前に出版された。「9・11同時多発テロ」の後だった。


   http://www.jca.apc.org/gendai/onebook.php?ISBN=978-4-7738-0112-5 

今年はあれから10年などど回顧する間もなく、「3・11震災・津波・原発事故」(と勝手に命名)が起きたが、「福島の原発は地震と津波で破壊されたのではない、原発に対する無知と地方への押しつけのあまり、いま自らメルトダウンしているのだ」とでも言おうか。


歴代内閣や首相が掲げたキャッチフレーズはたくさんあるが、「人にやさしい政治」「美しい国」「いのちを守りたい」など、何もかも空虚で実態のない言葉だったことをいまの政治と政治家が表しているしかし、それを、その人たちを選んできたのは誰なのか。あるいは本気で反対したのか、拒否したのか。あのボロボロになって鉄骨がむき出しの原子炉の建屋。あれは自分だ自分が住んでいる国なんだこの国の機能のすべてがいまメルトダウンに向かっているようにも見える。その一方で、小さな一人ひとりの人間はいま新しい力と輪を築き上げているようにも見える。

3月13日に原発から約3キロほどにある双葉町周辺に行ったとき、大きな標語が掲げられたゲートを3つ見た。
それはまるでアウシュビッツ収容所の入口にある「労働は自由をもたらす」の標語のようだった。ブラック・ユーモアを通り越して、寒気を感じた。

  
「原子力郷土の発展豊かな未来」
  
「原子力明るい未来のエネルギー」
  
「原子力正しい理解で豊かなくらし」

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [
綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai 

映画「
Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.tongpoo-films.jp/littlebirds/
DVD発売中

月刊「創」『逆視逆考』
http://www.tsukuru.co.jp/
…………………………………………………

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●内部被爆がもっと語られるべき

2011年03月26日 04時22分57秒 | Weblog


OurPlanet-TVに現地報告のビデオhttp://www.ourplanet-tv.org/?q=node/912)があります。背景部分の記事をコピペさせていただきます。ビデオでは、浜岡のことがやはり出てきます。石原慎太郎都知事の失言問題や、これまでの原子力行政批判も語られています。

 50km離れた所でも、ある意味でチェルノブイリ以上の放射能汚染がすでに起きていることに戦慄を覚えます。ビデオを是非ご覧ください。
 マスコミでは、内部被爆がほとんど語られていないことが気になります。

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http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/912

【福島原発】フォトジャーナリストが緊急現地報告
         投稿者: ourplanet 投稿日時: , 03/19/2011 - 11:45

 ビジュアルジャーナリスト協会のメンバーら6人が取材チームを結成し、東北・関東大震災直後の3月13日、福島第一原子力発電所のある福島県双葉町へ取材に入った。東京に戻ったばかりのメンバーに話を聞く。

スタジオ報告:豊田直巳JVJA/フォトジャーナリスト)
         森住卓JVJA/フォトジャーナリスト)
ビデオ出演: 広河隆一DAYS JAPAN編集長/フォトジャーナリスト) 
 ビデオ撮影: 綿井健陽VJJA/ビデオジャーナリスト)

 
取材班が取材に入った13日は、3号機が冷却機能を失い、原子炉格納容器の圧力が高まっているとして、放射性物質を含んだ蒸気を外部放出した直後の時間。このため、放射線の計測器の値は非常に高く、原発から4キロ離れた双葉町役場では携帯していた3種類の計器はすべてメーターが振り切れた。最も高い値を計測できる計器は1000マイクロシーベルト。

 
放射線の粒子は非常に細かいため、体内に入りやすい。森住さんは、イラクの劣化ウラン弾被害の取材経験から、内部被曝によって、多くの子どもたちが甲状腺がんになっている事実を挙げ、その危険性を指摘する。劣化ウラン弾から検出される放射能の値は、今回、放出されている放射能にほど大きくないのだと言う。

 
また、地震の10日前までチェルノブイリ原発の被害地を取材していた豊田さんは、25年経ってもなお、30キロ圏内には人の立ち入りが禁止されている実情を語り、同じような悲劇を繰り替えないためにも、浜岡原発はすぐにも停止すべきだと主張する。

取材されたメンバーは上着類はすべて捨て。靴や車両などの除染作業もしっかりとされています。
  
【福島原発】計器メーター振り切れ、放射線計測不能
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/913
 
日本ビジュアルジャーナリスト協会
http://www.jvja.net/

DAYS JAPAN
http://www.daysjapan.net/

fotgazet
http://www.fotgazet.com/
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