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●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率

2012年12月18日 00時00分49秒 | Weblog


東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012121702000176.htmlと記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012121601001826.html)。

 白紙の投票も相手・敵を利することだけれども、投票に行かないよりはましだし、敵を利する「その人の品格」も問えよう。しかし、『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』、と言ったわけだが、投票にさへ行かない「その人の品格」をどう問えばいいのか?
 今回の結果から、先の民主党政権よりも政治がさらに悪い方向に行くのは確実だ、と予想する。民主党政権のオウンゴールと言いつつ、そういった政治家や政党の「名前を書」き、彼らを勝たせてしまったのだから、先の民主党政権の「品格」を問うと当時に、投票した多数の「その人の品格」を問いたい。
 「自民党の安倍晋三総裁が首相に返り咲く。民主党が決めた二〇三〇年代に原発をゼロにする政策を見直すのか。集団的自衛権の行使容認や憲法改正論議を本格化させるのか。有権者は白紙委任したわけではない。慢心にはしっぺ返しが待っている」とコラムは云うが、安倍氏にそんな「品格」を求めても無理というもの。申し訳ないが、勝たせた人の「責任」はあまりに重い。東京電力人災の被害者の方々に顔向けできないはず。

 小選挙区制を導入してろくな事なし。小沢一郎氏を含めた当時の自民党政権が導入した最悪の制度だと思う。今回は、投票率まで低いときてる。比例代表の投票率で単純には考えられないけれども、(おそらく過去最低)3割程度の支持しかない自民党がその割合以上にバカ勝ちするこのバカバカしさ・・・・・・。(小選挙区についても同様。「自民党の小選挙区全体の得票率は43%程度だったにもかかわらず、獲得議席は二百三十七と全議席の79%を占めた」: http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/all/CK2012121702100030.html
 それにしても、石川真澄さんは本当に素晴らしい記者だったと今更ながらに思う。

   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(1/3)
   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(2/3)
   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)
   『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(2/4)
   『●『自民党の終焉』読了(2/4)

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012121702000176.html

【コラム】
筆洗
2012年12月17日

 異例の師走の総選挙になったきのう、関東地方は朝から晴れわたり、東京からも富士山が望めた。寒さが和らぎ、行楽地に誘われた人が多かったのだろうか。それとも、政治不信から一票を投じる気力を失ったのだろうか。総選挙の投票率は過去最低水準だった▼圧勝したのは三百議席に迫った自民党だった。参院で法案を否決されても、衆院で再議決できる三百二十議席を、連立を組む公明党とともに確保した▼第三極の登場という新しさはあったものの、どうにも既視感がぬぐえない。三年三カ月前の小欄ではこう書いた。<民主党の政策への支持というより、与党への不満というマグマが、大爆発した感がある>▼なんのことはない。民主党を自民党と入れ替えれば同じことだ。前回の政権交代も、今回の民主党の惨敗も、政権自らが招いた“オウンゴール”だった▼その代償は大きかった。藤村修官房長官ら現職閣僚が軒並み討ち死に。菅直人前首相も小選挙区で敗れ民主の議席は三分の一以下に激減した。振り子が極端に動く選挙制度の破壊力をあらためて見せつけた▼自民党の安倍晋三総裁が首相に返り咲く。民主党が決めた二〇三〇年代に原発をゼロにする政策を見直すのか。集団的自衛権の行使容認や憲法改正論議を本格化させるのか。有権者は白紙委任したわけではない。慢心にはしっぺ返しが待っている。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012121601001826.html

投票率59・32%で戦後最低 衆院小選挙区、10ポイント減
2012年12月17日 04時30分

 衆院選小選挙区の投票率は共同通信の集計で59・32%となり、2009年の前回衆院選(小選挙区69・28%、比例代表69・27%)を9・96ポイント下回り、衆院選で戦後最低を記録した。

 これまでの最低は1996年選挙(小選挙区59・65%、比例代表59・62%)だった。期日前投票者数も、前回から13・91%減の1203万9570人に落ち込んだ。

 都道府県別の投票率で最高は島根の65・74%、山形64・86%、山梨63・67%が続いた。最低は高知の53・89%で、青森54・20%、栃木54・71%の順。

 各都道府県選挙管理委員会の発表を独自に集計した。

(共同)
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