他人になりすましたがために、踏んだり蹴ったりの日々をおくるハメになってしまったステファニー。
老判事の夫と小さな諍いを起こし、やけになった彼女が甲板で見かけたのは、今まさに海に身を投げようとしていた女性であった。
目が合った二人。
しかし、ステファニーが駆け寄るも早く、女性は黒い海の中へ・・・
そこには女性の脱いだ靴と鞄がそっと丁寧に置かれており、とっさに、ステファニーはその鞄を持ち、靴を履き替え、まるで自分が身投げしたかのように装い、その場を離れた。
鞄の中にはパスポートと日記が。
名はアルバ。
ポーランドからアルゼンチンへ、金で買われた花嫁らしかった。
ステファニーは、アルバのパスポート写真を剥がし、自身の写真を貼り付ける。
「わたしはアルバ・・・」
アルバの夫となるジーコは、いいとこのおぼっちゃま風。
ほくそ笑む“アルバ”だったが、実はこの男、娼婦館のオーナーで、娼婦たちを買いあさる組織の一員であった。
捕われの身となってしまった“アルバ”。
だが彼女のしたたかさを気に入ったジーコの友人チョーロが、皮肉にも後に、“アルバ”からステファニーへと戻らせるきっかけとなる。
ステファニーとチョーロが踊る、情熱的且つ官能的なタンゴは鳥肌もの。
特に、死がふたりを分かつラストシーンでの狂わしいダンスは、強く印象づけられた。
老判事の夫と小さな諍いを起こし、やけになった彼女が甲板で見かけたのは、今まさに海に身を投げようとしていた女性であった。
目が合った二人。
しかし、ステファニーが駆け寄るも早く、女性は黒い海の中へ・・・
そこには女性の脱いだ靴と鞄がそっと丁寧に置かれており、とっさに、ステファニーはその鞄を持ち、靴を履き替え、まるで自分が身投げしたかのように装い、その場を離れた。
鞄の中にはパスポートと日記が。
名はアルバ。
ポーランドからアルゼンチンへ、金で買われた花嫁らしかった。
ステファニーは、アルバのパスポート写真を剥がし、自身の写真を貼り付ける。
「わたしはアルバ・・・」
アルバの夫となるジーコは、いいとこのおぼっちゃま風。
ほくそ笑む“アルバ”だったが、実はこの男、娼婦館のオーナーで、娼婦たちを買いあさる組織の一員であった。
捕われの身となってしまった“アルバ”。
だが彼女のしたたかさを気に入ったジーコの友人チョーロが、皮肉にも後に、“アルバ”からステファニーへと戻らせるきっかけとなる。
ステファニーとチョーロが踊る、情熱的且つ官能的なタンゴは鳥肌もの。
特に、死がふたりを分かつラストシーンでの狂わしいダンスは、強く印象づけられた。