アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

ミッドナイト・ラン ’88 アメリカ

2007-02-16 | アクション
元シカゴ警察の刑事だったジャックは、今では保釈金融会社と手を組む、金さえ手に入りゃあ何だってやると息巻く、成り下がった男であった。

仕事が終わるや否や、新たな話がジャックに舞い込む。
マフィアの金を横領した、会計士のデュークを期限内に連れて帰ること。
契約金は10万ドルだ。

しかし、そう易々と連れて来られないところが笑える。
飛行機恐怖症だというデュークのため(後でウソだと判明)、バスを乗り継ぎ、車を盗み、貨物列車に飛び乗り・・・
次から次へと、彼らに邪魔が入るのもおかしい。
ちょっと間の抜けたFBIやら、ジャックと同業者の頭のよろしくないマーヴィンだとか、これまた何だか覇気のないマフィアの連中が先回りして、ジャックたちを待ち伏せしていても、何やかやで、いつも失敗だらけ。
ジャックのすったもんだの珍(?)護送が見もの。

この映画は、忘れた頃に観直すとすごくいい。
ひねくれ者ジャックと、筋を通さずにはいられない性質(たち)のデュークとの掛け合いもいい。
突っ張っていたジャックも、いつしかこんな言葉を発するようになっていた。
「来世では、友達になれるかもな」

デュークは、ジャックの心根を知った。
ジャックは、心を入れ替えた。
だが、二人はもう会うことはない。
そして、互いに声を掛け合う。
「来世でまた会おう」