アブリコのCinema散策

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オーロラの彼方へ 2000年 アメリカ

2006-03-12 | ドラマ
この映画や、’85の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観ると、安易に過去は変えるものではないのだなぁ、と思ってしまう。
もちろん、変えることは出来ない。
だから、「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていただろう」なんて言えるんだし(笑)

30年前に殉職した父と、無線機で交信する息子。
オーロラの出現する夜に起きた不思議な出来事。
この瞬間は、ちょっと感動モノである。
’89の『フィールド・オブ・ドリームス』に似た感触。
1969年と1999年の同時刻が、並行して進行していくのが面白い。

30年後の息子の警告によって助けられた父は、その時点から、大変な苦労をさせられる。
1999年現在に起きている未解決事件(息子は刑事だ)の捜査を手伝わされるのである。
本当は天国でゆっくりと楽しんで(?)いたはずが、刑事でもない彼が奔走することになってしまうのだ。
もうお父さん大変です!

たった一つの過去を塗りかえただけで、連鎖的に変化していってしまう様は怖い。
だから過去は変えてはいけないのである。
いや、だからこそ変えられないんだけど。

終盤は、感動よりも驚きのほうが強かったかな。

大切な人をもし亡くしていたら、これほど夢のようなエンディングはないでしょう。