愛煙家たちにはたまらなく、味わい深いこの映画。
奥深く、非常に歯ごたえのある作品だ。
原作者のポール・オースターは、アメリカでは相当人気のある作家だそう。
彼の小説を気に入ったウェイン・ワン監督が、直々に、本作品の脚本を彼に頼み込んだそうである。
男が惚れ抜いたってところがまた本気っぽくって、期待したくなってくる。
本作品は、その期待を裏切りません。
ブルックリンの街角で、煙草屋を営む男オーギーに、ハーヴェイ・カイテル。
凄味のある役が多かった俳優だが、この映画の彼は自然体で味があって、とにかく渋い!
オーギーは店の前で、毎日同じ時刻に、街角の写真を撮るのが日課なんだが、これがなかなか粋な趣味だ。
彼がその写真のアルバムを、店の常連である作家と煙草をくゆらせながら眺めているシーン。
これがまたいい。
「みんな同じじゃないか」
「いや、よく見てみろ。 みんなどことなく違ってるんだ。 同じものなんて一枚もない」
作家を演じたウィリアム・ハートの、静かな演技もまた格別。
なんてことはない日常を、煙草屋を中心に四方八方と話を入り組ませ、これほど上質な作品に仕上がったのは、本作品に携わった者たちの力量といえるだろう。
奥深く、非常に歯ごたえのある作品だ。
原作者のポール・オースターは、アメリカでは相当人気のある作家だそう。
彼の小説を気に入ったウェイン・ワン監督が、直々に、本作品の脚本を彼に頼み込んだそうである。
男が惚れ抜いたってところがまた本気っぽくって、期待したくなってくる。
本作品は、その期待を裏切りません。
ブルックリンの街角で、煙草屋を営む男オーギーに、ハーヴェイ・カイテル。
凄味のある役が多かった俳優だが、この映画の彼は自然体で味があって、とにかく渋い!
オーギーは店の前で、毎日同じ時刻に、街角の写真を撮るのが日課なんだが、これがなかなか粋な趣味だ。
彼がその写真のアルバムを、店の常連である作家と煙草をくゆらせながら眺めているシーン。
これがまたいい。
「みんな同じじゃないか」
「いや、よく見てみろ。 みんなどことなく違ってるんだ。 同じものなんて一枚もない」
作家を演じたウィリアム・ハートの、静かな演技もまた格別。
なんてことはない日常を、煙草屋を中心に四方八方と話を入り組ませ、これほど上質な作品に仕上がったのは、本作品に携わった者たちの力量といえるだろう。
