訪米中の安倍総理が、大統領専用機に同乗させて
もらうという厚遇を受けて話題になってますよね。
あの「青い改造されたボーイング747」がエアフォース・ワン
だと勘違いしている人が多いです。
エアフォース・ワンとは「大統領が乗っている飛行機」という意味で、
大統領が乗っていれば、どんな飛行機でも「エアフォース・ワン」なのです。
ですから、大統領が乗っていない専用機は、「エアフォース・ワン」
というコールサインを使いません。
ただし、アメリカは保安上の理由から同じ機体を2機同時利用します。
どちらに大統領が乗っているか、わからないようにするためです。
マリーン・ワン(ヘリコプター)、ビースト(専用車)も同じです。
オバマさんが広島に来たときも、米軍基地からマリーン・ワンが
2機同時に飛び立ちましたよね。
しかし管制塔とのやりとりで、専用コールサインを使うと、どちらに
大統領が乗っているかわかってしまいますから、このときは
どちらも「エアフォース・ワン」とコールするかもしれません。
そこらへんは、くわしいサイトをググってみてください。
ちなみに、エアフォース・ワンは「空飛ぶ執務室」と呼ばれており、
ホワイトハウスと変わらなく執務できると言われています。
逆を言えば、国家機密のかたまりです。
改造費用も機体と同じくらいかかっているようです。
それだけ安倍さんが信頼されているのか、トランプさんが?なのか。
そのエアフォース・ワンもあと2~3年後に交換するという。
トランプさんが「高すぎる」とクレームをつけましたよね。
さすが、経済人。
しかし、何人もの大統領が暗殺されてきたアメリカにとって、
第一は大統領の安全でしょう、ということではないのかな。
そのための投資はしかたない、と。
日本の政府専用機は、けっこうフレキシブルな運用ができるようだ。
皇室関係者、政府関係者はもちろん、時には在留邦人の
救出などにも使われるようだ。
パイロットも、JALやANAのパイロットではない。
航空自衛隊のパイロットだ。
民間航空会社が行わない、タッチアンドゴー、急上昇などの
緊急回避訓練もしているらしいよ。
日本の政府専用機も数年後には新しくするようだ。
たしか、ボーイング777だったような気がする。
わざと最新機ではなく、ある程度運用実績のある機体を
チョイスする傾向があるようだ。
いわゆる「枯れた」ものは、不具合の発生状況などの
データーが豊富にそろっているからね。
日本政府の専用機なので、MRJがうまく軌道に乗れば、
そちらにする可能性は大きい。
なにせ、国産機だからね。
内閣総理大臣が、いつまでもアメリカの飛行機に乗るわけにはいかないでしょ?
そーゆーこと。
戦後から航空産業は軍事関連産業として規制を受けてきた。
規制が解除されても、先を走っているアメリカにはなかなか
追いつかなかった。
しかし、私は今の日本の技術からすれば、遠からず純日本産の
航空機が日本の空を飛ぶ日がくると思っている。
昭和天皇が使用されていた専用車には、運転手に伝えるための、
「はやく」「ゆっくり」などの指示ボタンがあった。
陛下とは恐れ多くて直接お話できなかったんだね。
もちろん、信号はすべて「青」。
今上陛下は、「交通法規、信号は守るように」と伝えてあるらしく、
ちゃんと赤信号で停止される。
免許更新時の高齢者講習も受講されているらしい。
もっとも、陛下が運転されるのは皇居の中だけだ。
ご自分が「外も運転したい」とおっしゃれば、周りにどれだけ迷惑がかかるか、
ちゃんとご存じなのだ。
数年前のNHKの番組で、お住まいの御所から皇居内のテニスコート
まで、皇后陛下を助手席にお乗せになって運転されるご様子が
放送された。