遅ればせながら、勤務先でも入学前教育が実施されるようになりました。
方法は各学科の方針に従うことになりますので、一概にどうのこうのといえませんが、小生が所属する学科では、各領域(4領域)ごとに、2コマずつ講義をすることになりました。また、初年度の今年は、勤務先と「非常に近い」高校からの推薦入学者を対象にすることになりました。
そして小生の担当は今日の午前中。
あえて資料はA4一枚だけで、しかも見出しだけ。スライド資料に集中してもらうことにしました。
前半80分は、「ことばと意味」「学科における会計分野の位置付け」を柱に、「大学で学ぶこととは?」「大学で学ぶために必要なこととは?」を言外に含ませて講義を進めました。
「ことばと意味」に関しては、一般に知られている利益や会社ということばの意味を指名しながら聞きましたが、いろいろな説明が出てきてそれなりに面白かったです。最後に、ちょうど版が改まった広辞苑での表現を紹介して、その文中に書かれている別のことばを採り上げて連鎖的に辞書の意味を紹介すると、皆さん「へー」と反応。「だから知っていることばでも、辞書を引いてみる習慣を付けてね。」「はーい。」
「学科における会計分野の位置付け」については、他のユニットとの関連を中心に説明しました。「マーケティングや経営をうまく行うためには会計の考え方を知ることが重要なんだよ。」と、やや我田引水気味の紹介。(笑)
途中、15分ほどブレイクして、後半は会計に関して書かれた軽い本(もちろん「クロサギ」も含めて)を紹介した後、クイズ形式で会計的発想とはどういうことかを説明しました。ここではクイズに答えてもらいながら話を進め、「だから会計を学ぶことは重要なのさ!」と、これまた我田引水。
そして最後に宿題を一つ。宿題は、会計に関する推理小説風の本の一部を提供して、それについて感想文を書いてもらうというもの。一週間以内に添付ファイルで送ってもらうことにしました。「ワープロソフトはWordでも一太郎でもいいよ。」とはいいましたが、一太郎を使っている生徒さんはゼロ(かなしー)。「送ってきてもらった感想文にコメントを付けて送り返しますよ。」というと、「へー。」という声と「ハーイ!」という声。(笑)
講義終了前に受講のアンケートを書いていただきましたが、おおむね興味を持って聞いてくれたようで、一安心。「会計入門受けようと思いました。」という感想あり。M先生、よろしくお願いします。(ははは)
一番最初に、入学前教育について「遅ればせながら」と書きましたが、実をいえば、小生が所属する学科において、3年ぐらい前に入学前教育を実施すべき、そのための方法はかくかくしかじかと提案したことがありました。当時は、賛成する方もいましたが、ヘッドが変わったこともあってその話は頓挫しました。
その時に発想したことは、入学前教育を実施するとすれば、入学が決まった高校生が、せっかく当学科で学ぼうと思っているのだから、その思いが醒めない前に、教員が手分けをして一人一人の生徒さんにかかわるべきというものでした。メールを使ってやりとりすればコストもほぼゼロに等しいですし、「大学で学ぶこととは?」とか「大学で学ぶために必要なこととは?」などということについて、1対1でコミュニケーションをはかることができます。また、課題を提出するということも、全員同じ課題だと、どれを選定するかということで余計な議論をすることになりますが、教員一人一人が、それぞれに課題を出せば、分野に偏りはあっても、それなりに教員側の思いを伝えることができるものと考えました。e-learningシステムもそのように活用すべきとも提案しました。
今回、小生が担当することになって、ネット上でいくつかの入学前教育に関する記事や大学の取り組みを参照しましたが、小生が最初に発想したことは、あながち間違いではなかったようです。もっとも、小生が思っていることがすべてではなくて、いろいろな方法があっていいわけで、今後、さまざまな取組を知る必要があるでしょう(もっとも、入学前教育の一環として大学施設を案内するというのはいかがなものかと思いますが)。
入学前教育の効果を上げるためには、理想的には、合格が決まった直後から継続してかかわり続けることが必要でしょうから、そういった点からは、今回はわずか2日間8コマ集中方式でしたので、効果の点で疑問符が付きそうです。これは次年度以降の課題ですね。
ちなみに、「入学前教育も大学教員の仕事のうちです」とは、指導教授からは聞いておりません。(苦笑)
方法は各学科の方針に従うことになりますので、一概にどうのこうのといえませんが、小生が所属する学科では、各領域(4領域)ごとに、2コマずつ講義をすることになりました。また、初年度の今年は、勤務先と「非常に近い」高校からの推薦入学者を対象にすることになりました。
そして小生の担当は今日の午前中。
あえて資料はA4一枚だけで、しかも見出しだけ。スライド資料に集中してもらうことにしました。
前半80分は、「ことばと意味」「学科における会計分野の位置付け」を柱に、「大学で学ぶこととは?」「大学で学ぶために必要なこととは?」を言外に含ませて講義を進めました。
「ことばと意味」に関しては、一般に知られている利益や会社ということばの意味を指名しながら聞きましたが、いろいろな説明が出てきてそれなりに面白かったです。最後に、ちょうど版が改まった広辞苑での表現を紹介して、その文中に書かれている別のことばを採り上げて連鎖的に辞書の意味を紹介すると、皆さん「へー」と反応。「だから知っていることばでも、辞書を引いてみる習慣を付けてね。」「はーい。」
「学科における会計分野の位置付け」については、他のユニットとの関連を中心に説明しました。「マーケティングや経営をうまく行うためには会計の考え方を知ることが重要なんだよ。」と、やや我田引水気味の紹介。(笑)
途中、15分ほどブレイクして、後半は会計に関して書かれた軽い本(もちろん「クロサギ」も含めて)を紹介した後、クイズ形式で会計的発想とはどういうことかを説明しました。ここではクイズに答えてもらいながら話を進め、「だから会計を学ぶことは重要なのさ!」と、これまた我田引水。
そして最後に宿題を一つ。宿題は、会計に関する推理小説風の本の一部を提供して、それについて感想文を書いてもらうというもの。一週間以内に添付ファイルで送ってもらうことにしました。「ワープロソフトはWordでも一太郎でもいいよ。」とはいいましたが、一太郎を使っている生徒さんはゼロ(かなしー)。「送ってきてもらった感想文にコメントを付けて送り返しますよ。」というと、「へー。」という声と「ハーイ!」という声。(笑)
講義終了前に受講のアンケートを書いていただきましたが、おおむね興味を持って聞いてくれたようで、一安心。「会計入門受けようと思いました。」という感想あり。M先生、よろしくお願いします。(ははは)
一番最初に、入学前教育について「遅ればせながら」と書きましたが、実をいえば、小生が所属する学科において、3年ぐらい前に入学前教育を実施すべき、そのための方法はかくかくしかじかと提案したことがありました。当時は、賛成する方もいましたが、ヘッドが変わったこともあってその話は頓挫しました。
その時に発想したことは、入学前教育を実施するとすれば、入学が決まった高校生が、せっかく当学科で学ぼうと思っているのだから、その思いが醒めない前に、教員が手分けをして一人一人の生徒さんにかかわるべきというものでした。メールを使ってやりとりすればコストもほぼゼロに等しいですし、「大学で学ぶこととは?」とか「大学で学ぶために必要なこととは?」などということについて、1対1でコミュニケーションをはかることができます。また、課題を提出するということも、全員同じ課題だと、どれを選定するかということで余計な議論をすることになりますが、教員一人一人が、それぞれに課題を出せば、分野に偏りはあっても、それなりに教員側の思いを伝えることができるものと考えました。e-learningシステムもそのように活用すべきとも提案しました。
今回、小生が担当することになって、ネット上でいくつかの入学前教育に関する記事や大学の取り組みを参照しましたが、小生が最初に発想したことは、あながち間違いではなかったようです。もっとも、小生が思っていることがすべてではなくて、いろいろな方法があっていいわけで、今後、さまざまな取組を知る必要があるでしょう(もっとも、入学前教育の一環として大学施設を案内するというのはいかがなものかと思いますが)。
入学前教育の効果を上げるためには、理想的には、合格が決まった直後から継続してかかわり続けることが必要でしょうから、そういった点からは、今回はわずか2日間8コマ集中方式でしたので、効果の点で疑問符が付きそうです。これは次年度以降の課題ですね。
ちなみに、「入学前教育も大学教員の仕事のうちです」とは、指導教授からは聞いておりません。(苦笑)