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20170221 大人の社会科見学 vol.30@大西宇宙飛行士国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会

2017-02-25 | 大人の社会科見学
今週火曜日(2017/02/21)は、
大西宇宙飛行士 国際宇宙ステーション(ISS)
長期滞在ミッション報告会に行ってきました。
場所は、前回の油井宇宙飛行士のミッション報告会と同じ
TOKYO DOME CITY HALL。
これまた前回と同じく、平日夜の開催だったので、
まとめるのに今日までかかってしまいました。

さて、今回の報告会の正式タイトルは、以下
大西宇宙飛行士
国際宇宙ステーション(ISS)
長期滞在ミッション報告会
~「きぼう」利用で未来を拓く115日間の軌跡~

さて、当日のスケジュールですが、
以下のとおりです。







時間内容
19:00~19:05オープニング
(開会挨拶)奥村直樹 JAXA理事長
(来賓挨拶)田野瀬太道 文部科学大臣政務官
19:05~19:25― 第一部 ―

大西宇宙飛行士によるミッション報告

(出演者)
・大西卓哉(JAXA 宇宙飛行士)

【内容】
大西宇宙飛行士がISSで実際に行った活動の様子を、写真や映像を交えながら講演
19:25~20:05― 第二部 ―
大西宇宙飛行士×中野きぼうフライトディレクタ インタビュー

(出演者)
・大西卓哉(JAXA 宇宙飛行士)
・中野優理香(JAXA きぼうフライトディレクタ)
・インタビュアー:松田理奈(アナウンサー)

【内容】
司会者が大西宇宙飛行士と中野きぼうフライトディレクタにインタビューを行いながら、ミッションを紹介。大西宇宙飛行士のこれまでの歩みやISSでの活動、地上でミッションを支えたフライトディレクタとの連携など、ここでしか聞けないミッション中のエピソードや裏話など。
20:05~20:15休憩
20:15~20:55― 第三部 ―
「きぼう」の意義・成果の価値がもたらす世界

(出演者)
・大西卓哉(JAXA 宇宙飛行士)
・白川正輝(JAXA 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター)
・高橋智(筑波大学 医学医療系教授)
・モデレータ:室山哲也(NHK解説委員)

【内容】
大西飛行士のミッションを通して「きぼう」で行われたミッションや実験が、宇宙のため、地球のためにどのような意義・価値があるのかをテーマにトークを展開し、「きぼう」の成果最大化に関する取組みや将来に向けた活動について紹介。
20:55~21:00クロージング
(閉会挨拶)浜崎敬 JAXA理事・有人宇宙技術部門長

と言う感じです。(イベントHPより)

前回、油井宇宙飛行士の時は、
TOKYO DOME CITY HALLのチケット売り場で、
参加者の確認を行うという手順でしたが、
今回は、素直に中に入ってからの、
参加者の確認と言う手順。
どっちが良いんですかね?

その参加者確認のテーブルの横には、
これらの展示物。
大西宇宙飛行士のパネル


ロシアの船内宇宙服


ソユーズ宇宙船


そして、ソユーズ宇宙ロケット


19時の開演に対して、ちょっと早めに着いたので、
あとはおとなしく、開演まで待機です。
そして、開演。

前回の話ばかりで恐縮ですが、
前回の油井宇宙飛行士の時、
油井宇宙飛行士が、バルコニーから降りてきて、
開場の通路を歩いて演壇に向かったので、
今回もそんな演出がありそうと予測して、
なるべく中央通路に近いところの座席を確保していました。
その読みはピタリと的中!
大西宇宙飛行士が、バルコニーから降りてきて、
中央通路をハイタッチしながら、登場!

何事も、経験(?)ですね。
※なんか、違う(苦笑)

まずは、主催者の奥村JAXA理事長の挨拶から始まります。


そして、田野文部科学大臣政務官の来賓挨拶。

奥村理事長は、特になにも持たず挨拶していましたが、
田野政務官は、予め書いた原稿を見ながらの挨拶でした。

こちらは、今回の司会のフリーアナウンサーの藤井祥子さん

2014年の、若田宇宙飛行士のミッション報告会の時は、
テレビ東京の狩野恵里アナウンサーだったんですが、
前回からフリーアナウンサーになっています。

さて、主催者、来賓の挨拶が終了して、
第一部のミッション報告開始です。

大西宇宙飛行士ご本人がおっしゃっていましたが、
これまでは、油井宇宙飛行士、金井宇宙飛行士、
そして、大西宇宙飛行士と、新人宇宙飛行士3人揃っての
登場が多かった訳ですが、今回は、ソロと言う事で
緊張しています(笑)

ここでは、ISSで行った、様々な実験についての、
非常に駆け足の報告。
そんな実験ですが、世界初という成果もあった様です。

この話は、第二部、第三部でも、関連してきます。

第一部はあっと言う間に終わって、第二部へ。

第二部の司会は、フリーアナウンサーの松田理奈さん

早速、参加者の大西宇宙飛行士、そして、
きぼうのフライトディレクターを務めた、
中野優理香さんの登場です。



第二部では、大西宇宙飛行士がISSで行った活動について、
中野さんは、その大西宇宙飛行士の活動をどう地上から
支えたかなどについて、トーク。


大西宇宙飛行士は、ミッションを成功させる秘訣事について、
失敗を隠さない信頼関係と言っていました。
それは、前職のパイロットの頃からの習慣だそうです。
パイロットの訓練の時は、訓練生は何組かに分かれて訓練するそうなんですが、
何かの訓練内容で、例えば大西さん居る組が失敗して、
そして続いて行う他の組も、同じ失敗をした時、
怒られるのは、「何で、失敗の経験を、次の組に
伝えて、失敗しないようにしないんだ」と、
先に失敗していた大西さんの組なんだそうです。
そう言う教育を受けてきたので、宇宙飛行士になっても、
失敗を隠さないんだそうです。
また、宇宙飛行士は地味な仕事で、
宇宙飛行士になって7年?経つが、
宇宙に行っていたのは115日だけとも言っていました(笑)

そんな大西宇宙飛行士のトークに対して、
中野さんは、たしかに大西宇宙飛行士は、
言わなくても良いような事まで、言ってきていたと
言っていました。

第二部の最後の方になって、次にやってみたいことと言う話に。
それに対して、大西宇宙飛行士は、
『また宇宙に行きたい。フライトディレクターもやってみたい。
また、自分を成長させてくれたのは苦手なこと。
それを一生懸命やると、糧になる。
パイロットの経験は活きている』とも言っていました。

それに対して、中野さんは、
『フライトディレクターの仕事は、
思っていたのと違い泥臭い事が多い。
まずは、いまのミッションをこなす。
そしていつかは、宇宙に行ってみたい。
常に行動力を大事にしてほしい。
宇宙飛行士もかっこいいが、管制官も素晴らしい。』
と言う事でした。



そんな、互いに今の仕事を交換するような発言に、
後ろのスクリーンには、こんな映像。

ありそうですね。

終わりかけの時、
上記の『世界初という成果』に関連した話で、
これは、ネズミを一匹づつ飼育塔に入れて
飼育したと言う事なんですが、
これの時の苦労話が出てきてしまい、
第二部終了が、ちょっと押してしまいました。
話自体は、最初、地球から連れて行ったネズミを
きぼうの実験装置に入れるときに予定を2時間オーバー。
実験終了後、逆に、きぼうの実験装置から出して、
地球帰還のための入れ物にネズミを入れる必要が
あるんですが、同じように時間オーバーしたらマズイ!
ということになったそうなんですが、地球に居る中野さんと
宇宙に居る大西宇宙飛行士が協力し、
手順をキッチリと検討した結果、帰還時の作業は、
むしろ予定よりも早く終わったという結構いい話。
最後じゃなくて、メインのときにすべきだったかなと。

第二部が押した事によって休憩時間が少し短縮。
第三部の始まりも、20:15から、20:17の開始に変更。

休憩時間が終わり、第三部開幕。

まずは、大西宇宙飛行士の登場


大西宇宙飛行士につづいて、JAXAの白川さん


筑波大学の高橋教授


最後に、モデレーターのNHKの室山解説委員




トークテーマは、
“「きぼう」の意義・成果の価値がもたらす世界”

昨年の油井宇宙飛行士の時も
“「きぼう」の進化、成果最大化へ向けて”と言う事で、
宇宙開発に、巨額投資をしているけど、
それって意味があるのか?と言う話をしていましたが、
今年も、言いたいことは同じ。

  • いままで投資してきたが、これからは成果の刈り取り時期
  • 宇宙で無いと出来ないことがある
  • きぼうが切り開く未来。きぼうは非常にユニークな実験環境。いままでに蓄積があっての、いまの成果。これからドンドンきぼうが活性化。
  • 人間は探求心が原動力。種として生きていくため、探求心が無くならないようにするべき。宇宙は、その一つ。

概ねこんな感じです。

そして、大きな柱としてこの3つ


最初の“健康医療”の話ですが、ここで、
上記に出た大西宇宙飛行士の『世界初という成果』
が関連してきます。

まずは、問題提示

どんどん、高齢化が進行していくと言う話です。

これは、その問題解決の為の実験の様子

この写真のネズミが、大西宇宙飛行士の『世界初という成果』

これが、実験で明らかになったこと。

つまり、宇宙にいると、骨がスカスカに成るということ。
骨粗鬆症ですね。
地球で居るときに、この状態を作り出すのは難しいけど、
宇宙だと、簡単に作り出せるので、効率的な実験ができるそうです。

骨だけではなく、筋肉も落ちます。

ISSに居る宇宙飛行士は、ISSに滞在している間、
1日2時間半の筋トレが義務なんですが、
それでも、大西宇宙飛行士帰還後の映像とかを見ていると
わかりますが、地球に帰ってきた時、
筋肉が落ちて、けっこう大変な状況になってしまうんですね。
ちなみに大西宇宙飛行士曰く、一番大変なのは、
車の乗り込む時の姿勢だそうです。
変な中腰で、バランスも難しい体制なので、
無重力空間で筋肉と平衡感覚が劣化してしまっているので、
かなり大変なんだそうです。
大西宇宙飛行士曰く、(宇宙長期滞在で擬似的)高齢化は、
身をもって体験したということだそうです。

高齢化が進んだ状態を研究することで、
高齢化の進行を遅くしたりする事がわかったり、
あるいは、骨粗鬆症などの病気への対応策も
判ってくるということですね。

また、
『日本は少子高齢化が進んでいるんで、
こう言う研究は日本が世界の先頭に立ってやるべき。』
と言う話もありました。

これは、話をする筑波大学の高橋教授


ついで、2つめの“手が届く宇宙開発”と言う話。
ここではこう言う話。

きぼうのエアロックは、こう言う小型人工衛星を
放出できるようになっていて、
非常に世界から喜ばれているとのこと。


また、そう言う小型人工衛星の開発・運用には、
学生も参加するので、未来の研究者の教育にも
資するということでした。


これは、話をするJAXAの白井氏


3つめのテーマ“創薬”
これは、油井宇宙飛行士のときも出た話ですね。

宇宙は重力がないので、タンパク質の結晶が、
非常に綺麗に成長するとの事。


そして、病気と薬は、鍵穴と鍵の関係と
よく言われるそうなんですが、
タンパク質の結晶が綺麗に成長するということは、
鍵穴がハッキリとするので、鍵を作りやすくなる
と言う事なんだそうです。


もっと進んだ話として、宇宙人の医学、
地球人の医学の、相互に理解が進むとか言う
話しも出てきていました。


また、生物は環境に寄って進化するので、
ニュータイプはあるかも?と言う話も出ていました。

そうそう。
モデレーターのNHK解説委員氏。

この人、予定にない質問をする、結構、酷い人です。

昨年の油井宇宙飛行士の時は、
元自衛官の油井さんを挑発する?様な
質問をしていましたが、
今回も、予定外の質問をしていました。
曰く、「ブレグジットやトランプ大統領など、
世界が揺らいでいるが、どう思うか?」と言う
宇宙開発とは、あまり関係無さそうなこと。
それに対して、他の方々は尻込み?した様でしたが、
果敢に大西宇宙飛行士が回答。
曰く、「国際共同ステーションと言う事に意味がある。
協力しあう事が大事。」と言う事を言っていました。
流石!

って言うか、宇宙飛行士の訓練にメディアトレーニングが
ありますからねぇ、訓練が活きましたね。
写真は、その予定外の質問に、それまでのにこやかな表情から、
緊張した面持ちに一変した大西宇宙飛行士。


あっと言う間に、時間がきて、
ミッション報告会は終了。
閉会挨拶は、JAXA理事の浜崎敬有人宇宙技術部門長。

この人、油井宇宙飛行士の時も、
締めの挨拶で、面白いコメントをしていましたが、
今回も、「大西宇宙飛行士はイケメンと言われているが、
昨年の油井さんの時よりも女性の参加比率が低い。
宇宙の謎が増えた。」と、一発かましていました(笑)

今回の戦利品。

これは、クリアファイル

毎回、凝った作りですね。

そしてこちらは、アンケート回答への返礼ステッカー





今年の11月頃から、金井宇宙飛行士が、
ISSでの長期滞在ミッションに出発します。
約半年の予定だそうなので、来年の年末頃に、
金井宇宙飛行士のミッション報告会がありそうですね。
その時も、逃さずに来たいと思います。

20161108 大人の社会科見学 vol.29@JAXAタウンミーティング in 森美術館

2016-11-11 | 大人の社会科見学
2016/11/08は、JAXAタウンミーティング in 森美術館。
平日だと中々記事をまとめられないので、
いまごろのUPになってしまいました。

当日は、会社を定時ぴったりに退社!
電車を乗り継いで、小雨の降る六本木ヒルズに到着です。

受付開始の18:30になって受付開始。
受講票の様なものが無かったので、
どうするのかと思っていたんですが、
口頭で名前を言うと参加者名簿と照合が行われる
と言うプロトコルでした。

今回のタウンミーティングの概要は以下の通り





名称“宇宙探査の最前線―人々を魅了し続けた宇宙の「今」に迫る―”
JAXAタウンミーティング in 森美術館
登壇者JAXA シニアフェロー/宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授 川口 淳一郎氏
森美術館 アソシエイト・キュレーター 椿 玲子氏
司会進行/コーディネーターJAXA 広報部長 庄司 義和氏


19:00の開始時間になって、まずは司会進行/コーディネーターの
JAXA広報部長の庄司氏によるタウンミーティングの趣旨説明と、
JAXA概要説明から。
まずタウンミーティングの趣旨ですが、講演とかシンポジウムと違い、
参加者と登壇者のコミュニケーションが有ると言うこと。
つまり、そのコミュニケーションを通して、JAXAが、国民の意見などを
聴取するというのが、タウンミーティングと言うことだそうです。
あとは、JAXAの組織の成り立ちとか、規模とかの説明。
そこまでは一般的に知っていたんですが、
JAXAへの寄付制度があるとは知りませんでした。
規模はそれほど大きくないですが、今まさにミッション中の『はやぶさ2』も、
その寄付金で、カメラとかの装備を充実させたようです。

庄司氏によるJAXA概要説明が終わると、いよいよタウンミーティング本番。

まずは、森美術館椿氏による話題提供から。
内容的には、だいたい以下の感じ。

  • 展覧会の解説
  • 曼陀羅は、平行宇宙論、パラレルワールドの世界観を示している?
  • 須弥山儀。インドのものと考えられ、北の高い山々に何かが居ると言う考え方?
  • キトラ古墳天文図
  • たけとり物語。日本最古の物語、且つ、SF !
  • 虚船の逸話

「10分位で」と言うコーディネーター庄司氏からの事だったんですが、
出だしのうちは、だいぶゆっくりと説明していて、
どう考えても、時間が大幅オーバーの様相。
途中から、思いっきり巻きで進みました。
実は、今回のタウンミーティングは、森美術館で開催中の、
『宇宙と芸術展』の関連イベントという位置付け。
そう言う意味では、展覧会を見ておくと、このパートは楽しめたかも。
実は、見ていなかったので、微妙でした・・・。

続いてJAXA川口教授からの話題提供。
実は、川口教授の講演は何度か聞いたことがあって、
中々面白いことを知っているんですが、
今回は、タウンミーティングと言う事もあってか、
講演とは全く違う内容での話題提供でした。
「母に還る」と言うタイトルの、
生身の人間と人造人間が共存する太陽系大航海時代の世界を舞台にしたSFっぽい話。
人造人間には何とも無いが、生身の人間にとっては生死に関わる
出来事が発生したとき、果たして、生身の人間はどう言う
選択をするのか?と言うようなあらすじです。
いやぁ、中々面白い話でしたね。
きちんとまとめれば、立派なSF小説になると思います。

あとは、登壇者と会場参加者のコミュニケーションタイム。
平たく言うと、質疑応答ですね。
大体の質疑ですが、

    (1)有人宇宙飛行のリスクについて
  • 本来、人類への貢献度合い的には、宇宙船より超高速輸送機(飛行機)を推進すべき。
  • であるが、有人宇宙飛行は続く。モンゴロイドが南米大陸の先端に行ったかの如く

    (2)テラフォーミング映像の展示があった。その映像で見られたように、火星とか地球外から資源を持ってくると言う事には反対だ。
  • まず展示しているのは、NHKエデュケーショナルが作ったテラフォーミングのイメージ映像で、あたかも本当のことであるかのように作られている
  • 先程の「母に還る」の話は、地球外から資源を持ってくる事が前提。地球にある資源は地中深くにあって利用しにくい。しかし宇宙にある小天体だと表面に重金属が露頭し活用しやすい。外に資源を求める時代は必ず来る。
  • また、宇宙移住のための資材にも使える。

    (3)宇宙ステーションの中はどこの国に属するのか?
  • ISSは条約が結ばれていて決まっている。各国のモジュールに付いては、各国の法律が適用される

    (4)コウノトリで水を600リットル打ち上げると言う事について。状態はどうなっているのか?また、600リットルだと少ない気がするが?
  • 水は、パックで持っていく。
  • また、水は再生するので量は足りる。宇宙飛行士の話を聞くと出て来るが「今日のコーヒーが明日のコーヒーになって、明日のコーヒーが明後日のコーヒーなる」と言う具合にISSでは水は再生して使っている。

    (5)宇宙エレベータいつ頃実現?
  • いつ出来るかは、建材の材料がいつ出来るかによる
  • 宇宙エレベータが出来てもロケットは無くならない。宇宙エレベータの終点から、からロケットを打ち上げる様になるだろう
  • 巨大なスカイツリー見たいなものと考えると近いかもしれない

    (6)宗教と宇宙は近いものと感じるが
  • 科学技術が進んでも解明しきれないと言う事で、宇宙と神は近い。川口教授の講演で心が語られたのには共感
  • スピリチュアルと言う事では、人の共感

    (7)はやぶさ2のフェイルオーバーの仕組みについて。ひとみの様な事は起きないか?
  • 問題が起きないことは絶対にない
  • 初代はやぶさでは、起きうるべき事の6割くらい起きたと思うが、まだ4割が起きていない
  • 問題の克服はできていない
  • 個人の見解だが、ひとみで起きたことは、昔であれば起きなかった。何故ならば、昔は宇宙開発の経験が少なくて何事にも慎重だったから。人材育成に付いて反省が必要
  • 広報部的見解では、ひとみの出来事は複合的要因によるもの。複雑なシステムであって、制御が難しかった。

    (8)宇宙ステーションに各国の資源争いが持ち込まれる懸念は?
  • 宇宙条約と月協定と言うものが存在している
  • 日本は、宇宙条約は批准していて、月協定は批准していない
  • 月協定には宇宙の利用について書いてある。公海のアナロジーであり、資源の利用はできる仕組みになっている。
  • 日本は、諸外国に比べると宇宙の利用という観点では出遅れている。はやぶさ後、世界には宇宙資源利用会社が沢山できたが、日本だけそう言うものはないは無い

などなど。
あっという間に終了予定の20:30になって終了。

なかなか興味深い話もありました。
講演形式でもっと話を聞きたいと思うところもありましたが、
その一方で、ただ話を聞く講演と違い、こっちから発言する機会も有るので、
事前に何か考えておいた方が良かったなとも思いました。

20160924 大人の社会科見学 vol.28@京都迎賓館見学

2016-09-28 | 大人の社会科見学
京都迎賓館見学は、土曜日(2016/09/24)の午前。

前日の金曜日(2016/09/23)に、
四条にある観光案内所に立ち寄って、
翌朝土曜日の交通状況を聞いたんですが
「土曜なんでバスは(道は)混む」との予想。
実は、京都迎賓館に行くのに一番近い交通機関はバスなので、
「バスで行きたいなぁ。地下鉄の駅から遠いしなぁ。」と
思っていたんですが、この“混む”と言う予想で、
バスで行くのは断念。
おとなしく地下鉄で行くことにしました。

でも、最寄駅から15分も歩くんですよねぇ。
京都御苑、広い。
でも、時間を気にしてジリジリするより、
時間を気にせずに行ける方が、
精神衛生的には良いかと無理に納得(笑)。

ちなみに、京都のバス、“混みます”よね。
ダイヤに遅れると言う意味でも混むし、
中に客がギッシリと言う意味でも混みます。
金曜日に京都御所を見学した後にバスに乗ったんですが、
バスは来ないし、乗ったら混んでるしで大変でした。
判ってはいたんですが、その具合を再確認。

さて土曜当日、ホテルで朝食を摂ってから出発です。
外飯にしても良かったんですが、
ホテルの料金に朝食も含まれているんで節約しました。

土曜日に決心した通り、地下鉄で京都迎賓館のある京都御苑へ。

京都御苑には、京都御所見学をした時と同じ、
乾御門から入ります。

そしてそのまま東方向に歩いていきます。
これは、金曜には通りかからなかった、
京都御苑の朔平門。

京都御所の施設案内図に寄ると、
飛香舎と言う建物に至近の門のようです。

そのまま更に東方向に進むと、猿ヶ辻です。

京都御所の鬼門にあたり、
日吉山王社の神のお使いの猿を祀っているそうです。
ここだけ、角が取れている形状になっています。

猿ヶ辻を南方向に曲がります。
そしてそのまま進み、最初の角を再び東方向に曲がると
京都迎賓館の塀が見えてきます。
塀は、京都御所の塀に似せてありますが、
明らかに現代の真新しい作りです。

そしてこれが、京都迎賓館の正門。

でも、ここはVIPのみ入れる所。
見学者の受付は更に先(南より)の西門です。

受付の西門に到着すると、時間が早すぎて、
係員不在で、門も空いて居ませんでした。

お陰で同じく早く到着した地元関西のご夫婦と
仲良くなっちゃいました。
こう言うの良いです(^^)v

時間が近くなると開門して、中から係員が登場。
人数を数え、受付の地階へ案内されます。
地階は撮影禁止なんですよねぇ。
単なる駐車場なのに。
見学の受け付け体制を見られるのを嫌がった?

荷物検査とボディチェックのX線ゲートを通った後、
料金の支払いなんですが、なんかパソコンを使って
めっちゃチェックされます。
そのチェック完了後、自動券売機で入場料を支払うんですが、
見学者の変更が、当日窓口で口頭申し出可能と言うユルさなのに、
パソコンでいったい何を確認していたんでしょう?
赤坂迎賓館は、荷物検査とボディチェック完了後は直ぐに
自動券売機で入場料支払いだったんだけどなぁ。

今回は、ガイドツアー方式なので、受付終了後、
見学開始時間になると、ガイドと共にやっと迎賓館の玄関へ。

思ったよりも普通の玄関と言ったら怒られるでしょうか?

天井は、吉野杉だそうです。


玄関の屋根の五七の桐。

京都迎賓館は、赤坂迎賓館と違い、皇室の施設であった歴史はないので、
菊の御紋はありません。

因みにこちらが、先ほど外側から確認した正門。

VIPは、ここから車列で入ってきます。
なんか、“お城”にありそうな門です。
“お城“と言っても、赤坂迎賓館の様な洋風のお城(宮殿)ではなく、
日本のお城と言う意味です。

玄関で、スリッパに履き替えます。
とは言っても、学校の様にすのこがあって、
その上で履き替えるわけでもなく、
普通に地面で履き替えです。
赤坂迎賓館の和風別館の時は、建物の中で、
建物の上に上がるときに履き替えたんですが、
ここでは単純に違う履物になったと言うだけ。
VIPの場合は、靴を履き替えるということはなく、
外履きのまま、中に入っていくそうです。
今日は雨で無かったのでいいけど、
雨天の時にこう言う形式で履き替えると、
スリッパは濡れるし、
そもそも、すのことかがないので、
靴の履き替えが出来ないと思うんだけど?

今回の京都迎賓館見学は、ガイドツアー方式だったんですが、
赤坂迎賓館と違い、写真撮影が可能です。
赤坂迎賓館も写真撮影許可すればいいのに。
もっとも、ガイドツアー方式か、自由参観方式かは、
利用者が選ぶのではなく、主催者側(内閣府側)が、
「この期間は自由参観方式。この期間はガイドツアー方式」と
決めています。

これは、正面玄関の取っ手。

京都の組紐をイメージしたデザインになっています。

そして、玄関から入った所の天井

一枚板です。

こちらは欅の床。

いまは見学用にグレーのカーペットが敷かれています。
VIPが来た時は、この木の床を外履きのまま入るそうです。

これは、床においてあった行灯。

折り紙をイメージしています。

これは、ロビー的な位置付けの聚楽の間

ロビーですが、部屋という感じではなく、
廊下の一部というイメージでした。

これは、聚楽の間に飾られていた竹工芸。

早川尚古齋作の《重ね編剣菱紋花籃》

こちらは、花籃が置かれていた不窮斎高野宗陵作の《色漆網銘板》


この京都迎賓館は、釘隠しもデザインされています。

聚楽の間の釘隠しは、千代結のデザインです。

次は夕映の間。
大臣会合などの会議や、立礼式のお茶などに使われる部屋だそうです。
東西の壁面に縦2.3m、横8.6mの織物が掛けられていて、
こちらは東側の、比叡山から月が照らす様を描いた《比叡月英》


こちらは西側の、愛宕山に夕日が沈む様を描いた《愛宕夕照》


夕映の間にあった、飾り台

螺鈿細工が施されています。
って言うか、こちらが映るほどキレイです。

そしてこの夕映の間は、東西の壁面が可動式になっていて、
部屋を三分割することができるそうです。
三分割した部屋の一つ比叡の間。

今は、真ん中を大きく広げているので、めっちゃ細長い
部屋になっていますね(笑)
この比叡の間は、自由参観方式の時は、見られないそうです。
今回のガイドツアーの特典です。

正面は庭園。


この石柱ですが、16世紀に秀吉によって造られた、
五条大橋の土台に使われていた石柱だそうです。

あとで反対側が見られますが、「天正十七年八月」と
刻み込まれているのがわかります。
その横の、横たわっている石も、
ガイドの人が由来を語っていたんですが・・・・
失念。残念。

次は、京都迎賓館最大の部屋の、藤の間。
晩餐会等に用いられるので、
そのテーブルのイメージが展示されていました。


そして壁面には、縦3.1m、横16.6mの大きな織物《麗花》

39種類の草花が織り込まれているそうです。

藤の間の天井。

釘を使わない指物です。

そして、天井の十字の重なった部分のアップがこれ

ちょっと見づらいですが、藤の間の釘隠しと

同じデザインになっています。

これは、藤の間の舞台。

舞や能、琴の演奏などが行われるそうです。

その舞台の扉に見事な細工。

截金(きりかね)と言われる、金箔を使った細工です。

そして、この藤の間でも飾り台。

反射が・・・

館内一方通行を実現すると言う事で、
バックヤードを一部歩きます。
それも、ガイドツアーならでは。

和厨房を通って、次の部屋へ

次の部屋は、56畳敷きの桐の間


藤の間が洋の晩餐室ならば、こちらは和の晩餐室と言う感じです。

桐の間の欄間にも截金が施されていて、
桐の間側と

反対側で

異なるデザインになっています。

また、桐の間の畳ですが、い草は、京都迎賓館用に栽培。
写真だとちょっと判らないかもしれませんが、
「中継ぎ表」と言う手法が使われていて、
中心の5列目で二本のい草をつなぎ合わせて居るそうです。

これは、桐の間の床の間に飾られている日本画。

菅原健彦の作で《雲水峡》
右から《深山》《水行》《雨林》と言うサブタイトルがあります。

そして、桐の間の座椅子の背もたれには五七の桐

全部で18席の座椅子があるんですが、
一つとして同じ五七の桐は無いそうです。



よく見ると、桐の葉の様子などが微妙に違っていました。

桐の間の釘隠しは、五七の桐

この部屋は、五七の桐が満載です。

これは、桐の間と和会食棟玄関の間の障子

アップ。

石垣張りと呼ばれる張り方だそうです。
継ぎ目が見えるでしょうか?
昔は大きな和紙が作れなかったので、
小さな和紙をこの様に上手く継いで張っていたそうです。

露地

天井は舟底天井、
床は(カーペットで見えませんが)信楽の土で焼いた陶板、
壁は京さび土塀

露地を抜けると、実は再び藤の間の前に。
ですが、藤の間ではなく、ここでは廊橋です。

この廊橋の天井も舟底天井です。
そして、その天井の四隅には



鈴虫


蜻蛉


蟋蟀

の透かし彫り

そして、廊橋から、さきほど夕映の間から見た
石柱の反対側が見えます。

こう言う年月が彫り込まれていました。


さて、ラストスパート(笑)
廊橋を渡って、本館(玄関)の方向へ行くと、
和舟がありました。

この庭園の池に浮かべられる小舟ですが、
初めて乗ったのは、イケメン国王と美人王妃でお馴染みの、
ブータン国王夫妻だそうです。

これで館内一周。
もう一度、出発地点の地下駐車場に戻って解散です。

簡単な土産物売り場がありましたが、もちろん現金決済オンリー。
観光客の消費をあてにするんだったら、
ここにクレジット決済を入れないとダメだよ。
赤坂迎賓館も同じ。
でも結局、現金で絵はがきとか書籍を買って散財してしまいました(苦笑)

このあとは、再び京都御苑を歩きます。

これは、前日中側から見た建春門。

中より、外からのほうが近くまで行けますね。

そうしたら、偶然、蛤御門にたどり着きました。

“蛤御門の変”の蛤御門です。
今日は、この蛤御門から京都御苑の外へ。

これは、中立売御門

中に入ると、駐車場も近いので
京都御苑のメインっぽい門になっていますね。

これで、京都迎賓館見学は終了です。

20160923 大人の社会科見学 vol.27@京都御所見学

2016-09-25 | 大人の社会科見学
土曜日(2016/09/24)に京都迎賓館見学が当選。
迎賓館見学は、土曜日の朝のスロットなので、
京都に前泊して行くことにして、
前日の金曜日(2016/09/23)は京都御所見学に参戦です。

いやぁ、台風16号がもたもたしていたんで、
一時はどうなるかと気にやんでいました。
金曜当日。東京は雨模様で、
静岡付近に来ると東京よりも雨が強かったので
一時はどうなるかと思いましたが、
京都は大丈夫でした。
降りそうな気配もありますけどね。
歩くと、ちょっと蒸します。

最寄駅から歩いて行きます。
京都御所は、京都御苑の中にあるので、
乾御門から、まずは京都御苑の中へ。


御苑の中を歩いていくと、こんな御所を囲む壁に遭遇。

第一種接近遭遇ですね(笑)
映画の『日本の一番長い日(2015)』の
皇居をイメージするシーンでの外壁が
これだった気がします。

皇后門

ここが、一番乾御門よりの御所の門ですが、
ここからは入れません。

でも、見渡す限り塀ばかり。
どんなに歩いても全然目的地には近づかない(泣)
どんだけ広いんだ。

受付の清所門はずっと先です。


やっと清所門に到着。

今日は平日だったからか、空いています。
受付で、フレンドリーな警官に荷物チェックを受けて
イザ、御所の構内へ。

参観コースが有るので、それに従って進んでいきます。

これは、宜秋門


この宜秋門の近くに、御車寄

昇殿を許された者が正式に参内する時の玄関だそうです。
中々立派ですね。
と言うことは、宜秋門から入ってくるのかな?
宜秋門も中々立派ですもんね。

御車寄の近くの諸大夫の間

正式な用向きで参内した時の控えの間だそうです。
ここの襖が、中々立派で、その人物の身分により、
使える部屋が違うそうです。
身分の高い順に「虎の間」


「鶴の間」


「桜の間」


となっています。
虎の間・鶴の間が使える人は、御車寄から参入するそうですが、
桜の間しか使えない人は、御車寄ではなく、
諸大夫の間の手前にある沓脱石から参入したそうです。
そういう事もあって、部屋が並んでいる順としては、
虎の間がより奥側で、桜の間がより手前側になっています。

一応、部屋も開いていたんですが、
ガラス越しだったので、肉眼でも見にくいし、写真も困難。
それでもなんとか撮ったのがこれらです。


ぎりぎり見えますかね?
虎の間は、上手く撮れませんでした。

そして、新御車寄へ。

この新御車寄は、大正4(1915)年、
大正天皇の即位礼が紫宸殿で行われる際に、
馬車による行幸の対応する玄関として新設。
天皇は、御所には南から出入りされるということから、
南を向いています。

これは、紫宸殿を囲む塀にあった月華門


実は、新御車寄の近くにあって、こんな位置関係


先に進むと、建礼門。

南面の正門です。

そして、その建礼門に相対しているのは承明門。


この承明門の奥に紫宸殿があります。


紫宸殿に寄ります。


もっと寄り


承明門の横から、南庭に入れます。
ここから見る紫宸殿は遮るもののないクリアビューですが、
遠景です。


高御座とかは、さすがに見せてくれないですね。
承明門脇に、展示パネルで説明がありました。
高御座


これは、高御座内部


高御座上部の大鳳と小鳳


そしてこちらは御帳台


建物の中に入らないので、建物の外観か、門の写真ばかりですね(笑)
ここから先も、それが続きます(苦笑)

紫宸殿を(遠くから)見た後は、建春門

ロープが張られていて、近くには行けなくなています。
遠くから撮りました。

これは、月華門に正対している日華門

奥に、月華門が見えています。

その日華門の横に、紫宸殿の屋根の檜皮葺き屋根の模型が展示されていました。

積層構造ですね。

これは、ポツンと建っていた春興殿

大正4(1915)年の大正天皇の即位礼に際し、
皇居から神鏡を一時的に奉安する為に
建てられたものだそうですが・・・、
ちょっと傷んでいないか?
昭和天皇の即位礼でも使用されたそうですが、
使われたのは、わずか二回?
内部は、外陣・内陣と神鏡を奉安する内内陣と言う、
構造になっているそうです。

紫宸殿は、裏手だと近づけるようです。


そこは、清涼殿の前になります。


そして、清涼殿の前にあった、こちらが漢竹

こちらが呉竹


清涼殿の前を出て、小御所方向へ。

これは、小御所前の欅橋

橋を通ることは出来ません。
だいぶ古いですからね、通ると崩れる危険性もあるのかも。

そしてこれが、小御所


ここも扉は開いていたんですが、中を見るにはやはり鏡越し。
襖の写真を撮ってみたんですが・・・




微妙な見た目ですね。

小御所の隣には御学問所


ちょっと寄ってみます。

部屋の中は見えませんでした。

そして、小御所と御学問所に挟まれた小さい庭が、蹴鞠の庭

時々ニュースで見るのは、ここでしょうか?

蹴鞠の庭から見た御池庭

右手に見える橋が、欅橋です。

更に奥に行きます。
これが、御常御殿です。

近すぎて、全景は撮れなかったです。残念。

これが、一番奥。
これより先には行けませんでした。

写真に写っているのは、御涼所だと思います。
この手前に立ち入り禁止の表示があります。

これは、御常御殿に向いている御内庭

御池庭よりもコンパクトです。

いよいよラストスパート(笑)

これは、御常御殿に連なっている剣璽の間(たぶん)


そして、剣璽の間の先にあった御三間です。


御三間の中の襖

これは、鏡越しでは無いですが、
建物の奥で、写真を撮りにくい角度でした。

これは、御三間の向かいの建物

御学問所でした。

これで、京都御所参観は終了。

広かったぁ。

残念ながら、京都御所は外観だけの見学で、
建物の中に入ることは出来ませんでしたが、
こう言う見学だったら、これまで制限していた意味がわからん。
大宮御所、仙洞御所もこう言う風に見学させればいいのに。

ちなみに客ですが、日本人も多いですが、外国人も多いです。
今日は、ドイツ人観光客が目立ちましたね。
(但し、アジア系は除く)

タクシー観光コースにも入っているようで、
タクシー観光の人もたくさんいました。

この後は、入ってきた清所門から出て終了。

少し、御苑の中を歩いてみます。

これは、宜秋門の外側になります。


御所の南西の角に位置する清水谷家の椋

清水谷という公家の屋敷のあった所にあるので、
こう呼ばれているそうです。

御所の塀に沿って歩きます。

これは、建礼門の外側

この奥に、紫宸殿が面しているんですね。

御苑のある一体は、かつては公家屋敷があったところだそうです。
もっとも、今現在は、全部雑木林と言うか、公園になっていて、
跡形もありません。

これは、凝華洞跡

江戸時代の後西天皇退位後の仙洞御所があったところだそうですが、
この通り、普通の雑木林。

ここは、九条邸の跡


ほとんど何も残っていませんが、
唯一残っていた旧九条家の遺構がこれ。


特別公開していたので、100円払って中に入ってみました。
一階

一階の奥にある茶室?

こちらは二階

二階掛けられていた掛け軸

これは、二階からの眺め

先程上記で、『九条邸の跡』と記した写真を撮ったのが、
この写真に写っている橋の上です。

痛みが激しいです。
このままだと、いづれ崩れます。
この写真では判りませんが、
屋根にビニールシートが掛かっていたりします。

直せないんですかね?

これで、初日の京都御所参観は完了です。

御所参観に際して、初めて京都御苑に行きましたが、
京都の様な大都市のど真ん中に、こんなところがあるとは。
結構良いところですね。

20160917 大人の社会科見学 vol.26@迎賓館赤坂離宮 和風別館見学

2016-09-18 | 大人の社会科見学
つい二ヶ月くらい前、迎賓館本館の参観をしたばかりですが、
その時は、和風別館を見ることは出来ませんでした。
別コースなんですよねぇ。

そう言う意味では、二度手間になってしまったんですが、
“逃がした魚は大きい”と言う事で、今回、改めて、
和風別館の参観に行ってきました。

って言うか、迎賓館参観は、随時制度変更が有るようで、
最初に申込んだ頃は、確か、本館と和風別館は、
別々に申し込む必要があったと思うんですが、
いまは、和風別館に申し込めば、本館も参観できるように
なっているようです。

さらに、夏休み限定では有るようですが、本館に関しては、
事前申し込み無しで参観できるようになっているようです。
和風別館は、従前どおり、事前申し込み必須。

そう言う事情もあって、前回二ヶ月前に来たときよりも混んでいて、
事前申し込み者は優先されて、そのまま中に貼ることが出来ますが、
当日飛び込みについては、入場規制のようなことになっていました。
まぁ、仕方ないよね。

さて、和風別館を申し込めば本館も参観可能と上記に記しましたが、
本館の参観は、和風別館参観前後に行うことが出来ることになっていて、
つまり、いつ行っても良いと言う事なんですねぇ。
特に、午後の最後の和風別館参観のスロットは、和風別館の参観が
終わると閉館になってしまうので、本館の参観を行ってから、
和風別館に来ることが推奨されています。

さて、前回と同じように、申し込み時間の30分前を目途に、
迎賓館西門へ。
ここで上記に記した、入場規制に遭遇です。
こちらは、事前申し込み済みなので、その規制列を横目に、
西門へとそのまま向かいます。

和風別館参観者は、ある意味優遇されています。
専用の受付が有るし、その専用受付でレジストレーションが終われば、
長いセキュリティチェック待ちの列の横から入れてもらって、
速やかにセキュリティチェックが受けられました。
これいいなぁ~
これで、料金1500円と、500円高いだけですからねぇ。
とは言っても、和風別館参観の枠は非常に少なくて、
一回辺り20名のガイドツアー方式で、
それが一日6スロットくらいあるので、
全部で、120名/日と非常に限られた枠になっています。

料金を支払うと、五七の桐の紋の入ったバッジが渡されます。
(そのバッジの写真を撮るのを忘れちゃったんですよねぇ。)
そのバッジが、和風別館参観者の識別子になっています。

あとは、主庭の奥の集合場所に、予約時間の10分前までに
集合すれば良くて、それまでは自由時間になります。

集合時間までに集合場所に行くと、そこで再度、
参観者の確認があります。
それで最終レジストレーションと言うことですね。
ちなみに、ここで待ってる間、何人かの人が
「(和風別館は)どうやれば見られますか?」
と来ていました。
まぁそうだよね~。折角なんで、見たいよねぇ。
でも、事前申し込みが必須なんですよ。

さて和風別館も、本館同様に内部の撮影は禁止です。
なので、写真は外側ばかりであるのは、あしからず。

和風別館には、本館主庭の奥から、細い小路で繋がっています。
その途中にあるのが、この樹木。

エリザベス2世による記念植樹だそうです。

ちなみに、迎賓館にある記念植樹は、
アメリカのフォード大統領、旧ソ連のゴルバチョフ大統領(以上前回参照)と、
このエリザベス2世のものだけだそうです。
もっとあるのかと思っていましたが、場所などの関係で、
その3つだけなんだそうです。

細い小路を奥に進んでいくと、和風別館の游水亭が見えてきます。


思ったよりも、小さいです。
和風別館にあるのは、47畳敷きの主和室、
カウンター方式の即席料理室、茶室くらい。
その他、当然管理施設があって、宿泊設備もあるようですが、
基本的に行事は本館で行うので、和風別館はこの位の規模なんですね。

もうちょっと近寄っての角度違い

賓客の要望によっては、この池に面した窓を開けて、
鯉に餌やりをする事もあるそうです。
それだからなのか、今も、窓を開けると窓の下に、
鯉が寄ってくるとか来ないとか。
どっちだ!(笑)

この正面奥が、茶室になっています。


入場は、通用口?から。
これは、通用口横で生育されている盆栽。

必要に応じて、中で飾るそうです。

この後、正門へ。
狭いです。小さいです。
普通の(ちょっと豪華な)家の玄関みたいです。
日本の家を意識して作ったんですねぇ。

和風別館の床材にはスレートが使われているんですが、
そのスレートは、東京駅丸の内駅舎の屋根に使われている、
気仙沼産のスレートと同じものだけだそうです。

靴を脱いで、上にあがります。
この時はスリッパを履いたんですが、
賓客が来たときなどは、スリッパは使わず、
靴を脱いだだけの状態なんだそうです。
床暖房があるので、冬でも足が冷たくなることは無いそうです。

主和室ですが、通常はテーブルは畳の下に格納されていて、
47畳の広い畳の部屋となっていますが、
食事会などでテーブルを使うときは、
18人が座れるテーブルが電動式で畳の下から上がって来るそうです。
意外にハイテクです(笑)

カウンター方式の即席料理室ですが、言ってみれば、
寿司屋のカウンター、あるいは天ぷら屋のカウンターです。
親密な雰囲気を出したいときなど、使うようです。
また、カウンターの後ろには、普通のお店と同様、
テーブル席もあるので、随行員とかは、そっちに座ることも
あるのかな。
でも、そう言う所も、なんか寿司屋みたいでした。

茶室ですが、日本人の知る茶室とちょっと違います。
と言うのも、外国の方々は正座とか出来ないので、
お茶を点てる所は、畳敷きになっていますが、
客の方は、ベンチシートのような席になっています。
曰く、能や歌舞伎のイメージの茶室になっているそうで、
お茶を点てる所が舞台で、客の座っている所が、
観客席という見立てなんだそうです。

通用口から、迎賓館本館に繋がる小道方向。

左上の方向が本館方向の小道。
本当に小道です。

これは、小道沿いにあった何かの植物

なんですかね?

あとは、入ってきた所に戻って、和風別館参観終了です。
和風別館を一言で言えば、高級料亭ですね。
見た感じといい、使われ方といい、そう言う印象を受けました。

あとは、主庭を少し冷やかします。
これは前回見逃した、主庭横の樹木に隠れていた滝。

前回は気づきませんでした。

あとは、本館を再見。
壁やカーテンに触るなと言われているのに、
「これ、触ったらあかんのやろか?」と言いながら
カーテンに触っていたおばちゃんがいました。
見つけた係員が、飛んで行っていました。

前回回避した、休憩所を冷やかしてみます。
写真集や解説本が売っていました。
つい買ってしまって、散財です(苦笑)
その休憩所に行く所で見かけた車。

これじゃぁ、公道を走れないよね?
この構内だけで使うということなんでしょうか?

前庭を冷やかします。
前回も出店を出していた赤坂郵便局です。

係員に渡せば風景印を押して、配達してくれるそうですが、
風景印はこう言う感じだそうです。

でも、ここで絵葉書とか売っている様には見えませんでした。
売っていたのは、記念切手シートでした。
絵葉書とか売ればいいのに。
そうすれば、ここで絵葉書を買って投函するのにな。

これは、正門前に有る詰め所?

一体何に使われる設備だったのか?

屋根には尾長鶏??

きちんと尻尾があります。

これは正門脇の警備員BOX

中に内線が装備されていたので、
いまも使えるようです。

これで、赤坂迎賓館コンプリートかな。

20160828 大人の社会科見学 vol.25@『ANAナイトスクール@羽田空港(大人限定)』

2016-09-01 | 大人の社会科見学
8月の最終日曜日2016/08/28に羽田空港で開催された
『ANAナイトスクール@羽田空港(大人限定)』に
参加してまいりました。

使用する写真のANAよる確認が完了しましたので、
やっとUPします。
いくつかNGをもらった写真がありましたが、
まぁ、そうか。仕方なし。
その要請に基づいて、以下は作成されています。

さて、日中帯の機体工場見学には以前行ったことがあるんですが、
今回は、夜間と言う事で、申し込んでみました。
後で聞いたのですが、なんと24倍もの倍率が有ったそうで、
なんか、運を少し使ってしまいました(笑)

日中帯の機体工場見学の場合は、自力で現地に赴く必要がありますが、
今回は、特別編であるからか、国内線第2旅客ターミナルに集合です。
東京モノレールの新整備場駅から機体工場見学までは、
歩くと意外に遠いので、こう言うのは助かりますね。
それと、まぁ、夜間だと暗いから危ないという事もあるんでしょうかね?

集合時間は、18:00なのですが、せっかくなので、
早く着いて、空港内をウロウロと探訪。
国際線ターミナルを冷やかしたんですが、こんなの前からあった?

江戸東京博物館かよっ!(笑)
日曜日と言う事もあり、ちんどん屋さんも出ていたりして、
訪日観光客を喜ばせるイベントが行われていました。
でもここって、少し通路が狭いよね。歩きにくいです。
もっと通路が広いと良いんですけどね。

そんなこんなで、うだうだとしていたら集合時刻。
参加証を手渡しして受付の後に、出発です。

なんか、夜の空港って、ドキドキしますね(笑)
中々来ることが無いからですかね。

見学の場所は、日中開催の機体工場見学と同じビル。
こんなパス(?)をもらって、ビルの中へ。


ロビーに飾られている模型類は、以前とほぼ同じでした。
唯一これだけが例外。

前は、『A321導入記念の「日本の風景」塗装』があった所が、
置き換えられていました。

さて、今回の『ANAナイトスクール@羽田空港(大人限定)』の
スケジュールは、以下の感じ。










時間内容
18:00羽田空港国内線第2旅客ターミナル2階(出発ロビー階)集合
18:20~18:40バスにてANAコンポーネントメンテナスビルへ移動
18:40~18:45開会(オリエンテーション)
18:45~20:00ANA航空教室
20:00~20:10休憩
20:10~21:30ANA機体工場見学
21:30~21:45閉会
21:45~22:00バスにて羽田空港国内線第2旅客ターミナルへ移動後、解散

通常の時の機体工場見学でも使われる、
コンポーネントメンテナスビルの部屋にて
オリエンテーションの後、航空教室が始まります。

航空教室では、17950時間の飛行時間を誇る入社30年の機長、
入社4年目のCA、入社7年目の整備士の方が出てきました。

前半は、通常の業務でも密接に関連する機長とCAによる、
日頃の業務の解説。
飛行当日のタイムスケジュールに沿うような形で、
機長・CAにが、その時間帯にそれぞれ何を行うかということを
解説するような形で説明が進みます。

機長はベテランですし、後でご本人が語っていましたが、
関西人ということでサービス満点のトーク(曰く「大人限定と
言う事なので、通常の航空教室ではあまり言えないような事を
話します」)をなめらかに行うのに対し、CAさんは、
緊張していたのか、あるいは、機長のトークに圧倒されたのか、
固く固く話をする感じでした。

途中、離陸時と着陸時の実際のビデオを流しての解説もあり、
中々興味深かったです。

後半は、整備士の方による解説。
ANAの機体工場は、第一と第二の二つ合わせて、
東京ドームの3.1倍だそうです。
広い!
野球できるな(笑)

あと、もう一つ面白かったのが、アクセスパネルを開ける、
ネジの形状が、ボーイングとエアバスでは、異なるということ。
こんな感じに、ボーイングは、普通に十字ですが、
エアバスは、なにやら風車のような、少し独特の形状です。

更に言うと、ボーイングでも、ヨーロッパで作られたような部品は、
エアバスと同じネジだったりするという、何ともややこしい・・・。

「勉強すれば、整備士になれる!」見たいな事も、
ありましたが、普段の航空教室は、どちらかと言うと
子供向けと言う事でのネタだそうです。

3人の解説が、一通り終わった所で質疑応答。
そこで判ったのが、飛行機の後ろの席は揺れるということ。
冷静に考えると、当たり前なんですが、飛行機の重心は、
主翼付近にあるので、そこを中心に上下左右に動くということ。
なので、端の方の機体後部はよく揺れるそうです。
もっと言うと、後ろから前の方に向けて飛行機はしなるとか、
実は、飛行機は飛びながら、おしりを振っているとか・・・。
そりゃ、後ろは酔うよ。

あと面白かったのが、出来そうもない距離で出来そうも無いくらい
高度を下げろと言う様な、中々アグレッシブな管制をする
管制官が居るそうです。
そう言う時は、エアブレーキを効かせて高度を落とすそうなんですが、
飛行機に乗っていて、着陸する時とかにエアブレーキが開いていたら、
管制官とパイロットがバトっているそうです(笑)

この辺りで、休憩に。
この間、機長のバッグの中身や、整備士の工具箱の中身
の公開がありました。
中々見ることが出来ないですからねぇ。
機長のバッグには、航空図、マニュアル、iPad、免許証など。
整備士の工具箱には、まぁ、普通の工具ですね。
中々、興味深いです。

あとは、ナイトスクール後半の機体工場へ。

いい眺めです。
ちょうど格納庫の先を着陸していく航空機が居ました。

第一格納庫では、貨物機がドックインしていました。

貨物機と言うのも珍しいんで、面白いんですが、
ここはこれで、ほぼスルー。
第二格納庫に向かいます。

第二格納庫には、B787が入っていまいた。


ここまで機首に寄るのは、中々無いですね。


これは、横顔。


機体の番号は、ノーズギアのドアに書いてあるそうです。

それは知らんかったな。
それと、ギアを下ろしている軸と、タイヤの中心が、
少し偏心しているのが、分かるでしょうか?
こうすることにより、タイヤの直進性が増して、
高速走行の時に安定するそうです。
逆に言うと、こうしないと、滑走路を高速で走行したり出来ない
と言うことです。

えーっと、この機種はB787なんですが・・・。

あとは、申しません。

機首からのアングルがあったので、尾部からのアングル。


ところで、B787では“787”と機体に書かれているんですが、
今後は、このマーキングは無くして行く方向だそうです。


さて、第一格納庫に戻ると、スター・ウォーズ塗装の機体が
丁度格納庫に入ってきていました。
こちらサイドは、R2-D2。


違う角度。


寄ると、R2-D2にケーブルを繋いで
燃料補給しているみたいに見えますね。


反対側のサイドは、BB-8。

って言うか、BB-8見えないですけどね:-p

格納庫の開いたドアの先は、A滑走路。



この時間帯は、着陸機が多いんですね。

さて、格納庫の床にはこう言う表示がいくつもあります。

これは、ここに機体の先頭を合わせるという表示のようです。
これは、B777-300だったかな。

これは、コンポーネントメンテナスビルと格納庫間の
渡り廊下にあった模型。

なんと、尾翼はANAだけど機体には全日空(!)
今はないですよね?

航空教室が少し伸びて、工場見学の時間が
若干押し気味でしたが、面白かったです。

この後は、バスで第2ターミナルまで移動して解散。

22時ごろになると、日中はアレほど混み合っていたターミナル内も、
このとおりの状況。

人が居なくて、不思議な感じがしますね。

セキュリティもこの通り閉鎖。

出発便表示もありません。

そして、ANAチェックインカウンターもこの通り。

これも、中々面白いです。

結果的に、夜の人気のない空港ターミナルも見ることが出来て、
中々良い、ナイトスクールでした。

20160827 大人の社会科見学 vol.24@JR東日本 東京総合車両センター一般公開

2016-08-27 | 大人の社会科見学
なんか、めっちゃ雨が降りそうですが、
今日は、大井町に有るJR東日本東京総合車両センターの
一般公開に行ってみました。

まず驚いたのが、入場待ち列の長さ。
センターの入口から遠く、遠く離れた所まで一旦行って、
折り返しての入場になりました。
開場が10:00a.m.だったのですが、その間もない時間帯に行ったので、
そう言う事になったんですかね?
入口がソコに見えるのに、遠くまで歩かされるのは、
泣けました(笑)

そこまで入場者が多いため、開場間もない時間だったのに、
会場内で販売されていたプリントTシャツは、完売していました。
ものの、10~20分くらいで売り切れたようです。
どう言うプリントTシャツだったのかは知りませんが、
それもビックリ。

これが、センター正門付近にあったクハ901-1号車。

「寿命半分、重量半分、価格半分」を目指して開発された量産先行車。
このカラーリングから分かる通り、量産車は209系として、
京浜東北線で使われていましたね。

これは、普段中々見ることが出来ない、連結部分。


こちらは、ドア開閉操作体験の模様。

微妙なモックアップ。

センター建屋の構内は、こんな感じです。

広いです。

これはトラバーサー。

電車の車両を横移動させるために使う設備です。

トラバーサーに繋がっている建屋内部は、こんな感じ。

沢山の検査列があります。
更にもう一つ写真。

車両の下を点検できるようになっていますね。
ここでは、車両を停車させて、車掌体験(マイク放送)が、
行われていました。


反対側を見ると、こうなっています。

これは多分、大崎駅に向かっている?
そしてこの辺りでは、車両展示が行われていました。

まぁ、普通に見る車両なので珍しくないんですけどね:-p

ヘッドマークの展示です。


これは、惜しまれつつ2015年に定期運転から引退した北斗星と
2016年に一般販売の列車としては終了したカシオペア。

カシオペアは、団体列車として継続していますが、
なんかちょっと違う気もします。

JRマークのターレー。

なるほど~

こちらは車両そのものではなく、
車両の設備類を点検する建屋の様です。


モーターのカットモデルも展示されていました。
MT73形主電動機


MT68A形主電動機


MT68形主電動機

メーカーは全部、三菱電機でした。

点検中の車両。

東海道線のグリーン車だと思いますが、台車がありません。
なんか、変な感じですね。

他の点検中の車両。

こんな風に、沢山並んで点検しています。

建屋の外を歩いていると、こんなものが!

これは、電車の屋根の上のエアコン室外機
この角度で見ることはないので、珍しいです。

品川警察署・品川消防署のコーナーもありました。
運転台に座って記念撮影していましたので、
そうじゃ無い角度から。



これは、品川消防団の車両。


警察は、パトカーじゃなくて、こんな軽自動車。

赤色灯も付いているので、一応パトカーなのかな?

これよりも興味深かったのがこちら。

資材運搬車ですかね。
車の展示だけじゃなく、テントを張って、
展示コーナーもあったので、それらを持ってきたのかな?
ちなみに、運転席には紙がはられて、
中が見えないようにされていました。

最後に。
東京総合車両センターの食堂向い付近にあった像。

近くに居たJR社員に聞いたんですが、何の像かはわからないそうです。
若い人だったからなぁ。判らないか。
このセンターには、もう一つ、この様な像があるそうです。

雨が降る前に、帰ってきました。
って言うか、車体洗浄装置通過体験とか、
体験モノは、整理券が必要なんですね。
いやぁ、そう言う事前情報をちゃんと調べていなかったので、
体験モノは、体験できませんでした(笑)

実演モノも、時間ごとに行われていますが、
これも事前情報チェックを怠ったため、
実演をミスる事数多し。
その中で、唯一、実演模様を見られたのがこれ。

台車の組み立て実演?
遠かったので、良くわかりませんでしたが(苦笑)

番外編。
これは、東京総合車両センターに隣接していた、
JR東日本健康推進センター前に止まっていた車両。

レントゲン車?
HPによれば、JR東日本社員の健康診断とか、
人間ドックとかをやる施設の様なんですが、
JR東京総合病院もあるのに、こう言う施設も有るんですね。

ちゃんと事前情報を得て、何がどう行われるのかを調べていくと、
より楽しめるかな。

20160723 大人の社会科見学 vol.23@迎賓館 赤坂離宮見学

2016-07-24 | 大人の社会科見学
世の中的には学校は休みに入った昨日(2016/07/23)、
赤坂の迎賓館見学に行ってきました。

予約は内閣府の予約ページから行います。
抽選とかではなくて、先着順なので、
予約開始時間にPCから予約情報を投入して
順番を取りました。

でも、予約が通っても意外にその予約はゆるくて、
一応予約時に当日見学する人の氏名を入れるんですが、
来れなくなった人は、まぁ、当日口頭で言うことに
違和感はないんですが、予約時と違う人が来ても、
当日口頭で申し出れば可と言う予約なんですよねぇ。
だったら、予約時に予約者全員の氏名を入れる必要は
無いと思うんですけど?

でもあれか、人数だけだと「とりあえず予約しよう」って、
予約枠だけ取って、実際には来ないという事があり得るんで、
当日変更可と言うゆるい予約だけど、予約時に予約者全員の
氏名を入れさせているのかな。

予約の時間指定も、微妙にユーザフレンドリーではありません。
集合場所への集合時間が、予約時間の30分前なので、
実質予約時間の30分前が本当の予約時間。
だったら素直に、集合時間を予約時間にすれば良いと思ったら、
不敬罪になってしまいますか?

迎賓館構内への入構時には、
荷物と身体のセキュリティチェックがあります。
レベル的には、空港のセキュリティチェックと同じ
と言う印象です。
不思議と思ったのは、荷物をX線検査する列と、
目視検査する列の二つの列が有るところ。
どっちかに統一すればいいのに。
あるいは、X線を当てられない物があるとマズイので、
X線を使わない目視検査列を残していたのかな?
よくわかりません。
それと、ペットボトル入り飲料を持っていると、
一口飲まされます。

セキュリティチェック終了後に、料金1000円を支払います。
普通の券売機で販売される、普通の感熱紙の券です。

ありがたみがない・・・(苦笑)

まずは、迎賓館内部の見学から。
中も写真が撮れればいいんですが、何故か内部は撮影禁止。
うーん、何でかな?
既に外部の人間を入れてしまっているので、
警備上の問題では無さそうな気がします。
写真を撮ることで、中で人が滞留して渋滞することを
防ぐ意味合いなんですかね?
確かにあれを撮影可にしたら、撮影する人で、
渋滞しそうな気がします。
意外に通路と部屋の入口が狭いので、
人が滞留したら困りますね。

中で見学できるのは、

  • 《彩鸞の間》表敬訪問した賓客の控えの間、晩餐会招待客が国・公賓に謁見の間、条約・協定書の調印式、国・公賓とのインタビュー等に使用

  • 《花鳥の間》国・公賓主催の公式晩餐会に使用

  • 《中央階段・2階大ホール》正面入口から続く中央階段と大ホール

  • 《朝日の間》国・公賓のサロンとして使用。表敬訪問や首脳会談が行われる

  • 《羽衣の間》雨天時の歓迎行事やレセプションや会議場として使用。また、晩餐会招待客に食前酒・食後酒を振る舞われるところでも有る


の5部屋と1階段(?)。
中を歩いていて、どこがどこだかよくわかりませんでしたが、
迎賓館に向かって正面に有る棟にある施設だけのようですね。
両翼の建屋の中には入っていないようです。
それと、国・公賓の方々が泊まる設備も見られませんでした。
見たかったな。

迎賓館内部の見学はこれにて終了で、あとは館外へ。

外側の撮影は自由なので、やっとカメラの出番(笑)。

これは、アメリカのフォード大統領と、
旧ソ連のゴルバチョフ大統領が行った記念植樹。
こちらがフォード大統領。


こちらがゴルバチョフ大統領



迎賓館の裏手には噴水があって、丁度いい撮影スポットです。

こちらが噴水単独ショット。


こちらが迎賓館単独ショット。


そうそう。
中を見学している時に気が付いたんですが、雨樋がピカピカです!

こんなところまで磨きこむんですね!

迎賓館裏側中央棟(?)のファザードを見ると皇室の菊の御紋。

赤丸のところです。
アップはこちら。

元々明治42(1909)年に東宮御所として建設されたので、
皇室の菊の御紋があるんでしょうね。
この菊の御紋は、結構至る所にありました。

正面前庭に回ります。

正面側の全景を撮ろうと思ったんですが・・・
私の持っていたカメラのレンズでは出来なかった。

もっと広角のレンズでないと撮れないですね。
前庭を出てしまうくらいギリギリまで下がったんですが。

こちらは、前庭入口の門にある照明灯。

前庭を出てしまうくらいギリギリまで下がったので、
目に入りました(笑)

少し、本館に近づきます。

本館正面


本館正面横の照明灯


本館正面には3つの入口があります。
中央






中央の入口だけ、ドアの上部に菊の御紋





は、ありません。

本館正面から少し上を見上げると西洋風のオブジェ。

でも、鳥と鳥の間には、五七の桐が入っています。
(写真赤丸部分)

それと、本館正面上部ですが、
菊の御紋が真ん中にあって(赤丸)、
左右上部に武将の像(黄色菱型)。

迎賓館は、基本的に西洋風宮殿建築なんですが、
こう言うところで、日本を表現したらしいです。

右翼の端によって、やっと全景が撮れました(苦笑)


あとは、辞去しますが、そのまま正面正門に向かうルートと
西営舎を経由するルートがあるんで、西営舎を経由する
ルートを通っていきます。

こちらは、西営舎

これは、その当時、近衛兵が詰めた営舎だそうです。
実は今でも使っているそうで、迎賓館を使用するときは、
警備要員が詰めているらしいです。

西営舎ファザードの上部のオブジェ。

ここにも五七の桐がありました。

なんか順番が逆になっていますが、
これが正面正門から迎賓館正面の方向。

賓客は、ここから入っていくわけですよね。

いやぁ、中々面白かったです。
迎賓館には和風別館があって、そちらを見学するには、
そちらの枠で予約する必要あり。
今回は、本館と前庭の枠で予約してしまったので、
和風別館の見学はできませんでした。
何れは見学しようと思いますが、枠は120人位で、
狭き門なんだよなぁ。

あともう一つ。
京都迎賓館も見学できるようになったので、
そっちも行かないとね。

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迎賓館赤坂離宮の一般公開のページ http://www8.cao.go.jp/geihinkan/koukai.html

20160316 大人の社会科見学 vol.22@油井宇宙飛行士国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会

2016-03-19 | 大人の社会科見学
今週水曜日(2016/03/16)の水曜日は、
昨年12月11日に、142日に及ぶ宇宙滞在から帰還した
油井亀美也宇宙飛行士のミッション報告会に行ってきました。

やっとまとまりました。
講演中も、シャッター音無しであれば、撮影可でしたので、
所々写真をはさみながら、UPします。
まぁ、遠目なので、ぶっちゃけ、
良く分からないかもしれませんけどね:-p

タイトルは、
油井宇宙飛行士
国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会
~チームジャパンで挑んだ142日間の軌跡~

当日のスケジュールは以下の感じ。







時間内容
19:00~19:05オープニング
(開会挨拶)奥村直樹 JAXA理事長
(来賓挨拶)豊田真由子 文部科学大臣政務官
19:05~19:25油井宇宙飛行士によるミッション報告
【内容】
油井宇宙飛行士がISSで実際に行った活動の様子を、写真や映像を交えながら講演
19:25~20:05油井飛行士のココでしか聞けない公開独占インタビュー
(出演者)
・油井亀美也(JAXA宇宙飛行士)
・インタビュアー:若林理紗(アナウンサー)
【内容】
司会者が油井宇宙飛行士にインタビューを行いながら、ミッションを紐解いていく公開独占インタビュー。油井宇宙飛行士のこれまでの歩みやISSでの活動、ここでしか聞けないミッション中のエピソードや裏話など。
20:05~20:15休憩
20:15~20:55「きぼう」の進化、成果最大化へ向けて
~期待の、その先へ~(トークセッション)
(出演者)
・油井亀美也(JAXA宇宙飛行士)
・山上武尊(JAXA有人宇宙技術部門 「きぼう」インクリメントマネージャ)
・西島和三(持田製薬株式会社 医薬開発本部フェロー)
・モデレータ:室山哲也(NHK解説委員)
【内容】
油井宇宙飛行士が「きぼう」日本実験棟に構築した新しい実験環境とは何か?油井飛行士が携わった実験に触れながら、「きぼう」の新しい成果最大化への取り組みや将来に向けての活動について紹介し、「きぼう船内利用の高度化・高頻度化による利便性の向上」、「きぼう船外利用の多様化」といった、「きぼうの進化(変化)」をテーマにトークを展開。
20:55~21:00クロージング
(閉会挨拶)浜崎敬 JAXA理事・有人宇宙技術部門長


若田宇宙飛行士のミッション報告会の時は浅草公会堂でしたが、
今回は、都心の東京ドームシティにあるTOKYO DOME CITY HALL。
これは、入口の立て看板。


そしてその立て看板の近くには、宇宙服。

今回は、ソユーズで打ち上げられたので、
ロシアの宇宙服の様です。

会場に向かう廊下には、今回の油井宇宙飛行士のミッションを飾る
様々なパネル類。
これは日本(JAXA)のものです。

第44次と第45次がまとめられていますね。

こちらは、アメリカ(NASA)の第44次のものです。


そしてこちらが、アメリカ(NASA)の第45次のものですが、

スター・ウォーズのパロディ風のポスターです。

下町から近代的な場に変わったわけですが、
場所の雰囲気にも合わせて演出も変化していました。

まずねぇ、LIVEや演劇にも使われる会場なので、
スピーカーがムダに大きいですっ!
この後開幕するとき、ここからロケット打ち上げを
イメージさせるMEが流れたんですが、低音効きすぎです(苦笑)
マジで体がちょっと不快に感じるほど振動しました。
子供の観客も居たんで心配になりましたよ。

それと、油井宇宙飛行士が会場後方から、会場通路を歩いての登場!
粋な演出とも言えるんですが、油井宇宙飛行士が通る通路沿いの人と
ハイタッチしていて、「あっち側に座れば良かった」と思っても、
後の祭り。

若田宇宙飛行士の時の司会はテレビ東京の狩野恵里アナだったんですが、
今回は、キー局の女子アナではなくフリーアナウンサーの方。
すいません、名前は失念。

そして、上記の、体に響くロケット打ち上げを思わせるMEの後、
やっと開幕。
まず、理事長は無難に挨拶していましたね。
元新日本製鉄(現新日鉄住金)副社長なので、
こう言う挨拶は慣れているということでしょうね。

二人目の挨拶の、文部科学大臣政務官は、
原稿を棒読みと言う訳ではなく、意外にキチンと挨拶していました。
若田さんの時の文部科学副大臣は棒読みで酷かったですからね(苦笑)。

そして、やっと始まった油井宇宙飛行士のミッション報告は、
ビデオを流しながら、それに油井宇宙飛行士が解説する形態で進行。

写真でわかりますかねぇ。
油井宇宙飛行士が、スクリーンに大きく写っています。
演壇の両端には宇宙服、油井宇宙飛行の左横にはH-IIBロケットが
置いてあります。
講演は次々とビデオが流れているので、中々付いて行くのが大変でしたが、
逆にリズムもあってよかったかも。

その次のセッションは、インタビューコーナー。

いろいろ話が出て、油井さんが宇宙飛行士受験のきっかけとかは、
他でも語られるような話でしたが、表面張力を利用した
宇宙用コーヒーカップの話は面白かったですね。
宇宙カレーとか言って、レトルトのカレーが販売されたりしますが、
宇宙コーヒーカップとか言って販売すれば、売れるかも?!
そうそう。
質問で「宇宙の匂いは?」と言うものが有って
「宇宙は真空なので匂いはない」と言うのが
最初の回答だったんですが、
「ただ、HTV(こうのとり)とISS(国際宇宙ステーション)を
ドッキングした時のエアロックの匂いが、金属の焦げるような
匂いがして、それが“宇宙の香り”と言えば、そう言えるかも。」
とフォロー(?)していました。
これは、宇宙に行ってISSに乗った人しか判らない話なので、
非常に興味深かったです。
匂い繋がりで、ISSの中の匂いの話もあって、
ISSは基本的には無臭だそう。
宇宙飛行士は、あまり着替えがないので臭っても良さそうなんですけど、
これは、「ISSの空気が、常に循環しているからである」と言うのが、
答えみたいです。

ただねぇ、宇宙空間の匂いの話は別にもあって、
今回出た話ではないですが、ちょっと尾籠ではありますが、おならの話。
おならは、地球では滞留があるので時間経過と共に拡散するので、
最初は酷い臭いでも、そのうち薄れていくんですが、
宇宙空間の場合、滞留がないので、おならの臭いは、
塊のままずっと存在して、たまたまそのおならの塊にぶち当たると、
とってもとっても酷いことになるのだとか(笑)
そう言う経験は、油井宇宙飛行士はしなかったんですかね。

休憩を挟んで、パネルディスカッションになります。

モデレーターのNHK解説委員が進行なんですが、途中に、
「宇宙飛行士のやりがいは?自衛官と違いますか?」等と言って
元自衛官の油井宇宙飛行士を挑発?するような事もありましたが、
宇宙飛行士は、流石キチンとメディアトレーニングされていますね。
また、それと似たような質問・出来事は何度もあったんでしょう。
油井宇宙飛行士は、「自衛官・宇宙飛行士、それぞれの仕事で、
それぞれのやりがいはある(意訳)」と回答していました。

さてさて、パネルディスカッションの中身的には
「有人宇宙開発の意義。400億のコストは見合っているのか?」
と言う感じの話になりましたが、真正面からの回答は不能だよねぇ。
何をもってして、コストに対しての給付と見るのかと言う事ですから。
でも、JAXAの有人宇宙飛行マネージャーが主張していて、
全体的な結論でもあったのが、
『日本の宇宙開発は、やっと成果を刈り取る時期に来た』と言う事。
きぼうでの実験は、その“刈り取る”と言う行為そのものですね。

それと、昨年のこうのとりによるISSへの緊急物資輸送は、
日本国内で思っている以上に、NASAの評価が高い印象でした。
確かにあれが失敗していたら、最悪ISSから一時退避でしたからね。
あと、あのミッションは、ISSでは油井宇宙飛行士、
ヒューストンでは若田宇宙飛行士、筑波ではJAXAのHTV管制チームと、
重要な全てのポジションを日本人が締めていたというのも、
日本の宇宙開発史上、とっても凄いことで、
今回のミッション報告会のサブタイトルの
“チームジャパンで挑んだ”の部分にもかかってくるわけですね。

最後の締めの挨拶をしたJAXAの浜崎理事、いい味出していました(笑)
最初、ちょっと緊張ぎみの様でしたが、徐々に緊張も解けてきて、
来場者の内訳を紹介する際「2000名の来場者の内、6割が女性。
油井宇宙飛行士自身でも“普通中年のおじさん”と言っているが、
何が女性客を引き付けるのか、宇宙には解明されていない謎が
まだまだある。」とかましていました(笑)
やるなぁ。

本当は、もっと色々展示品があったり、物販もあったりしているんですが、
開幕間近に行ったので、それらを見たり、物を買ったりする余裕はなしorz
まぁ、時間があっても、あんまり物は買わないと思いますけど、
展示品は、もっとよく見たいかな。

今年6月ごろに大西宇宙飛行士がISS第48次/第49次長期滞在搭乗員として、
来年11月ごろに金井宇宙飛行士がISS第54次/55次の長期滞在搭乗員として
飛ぶ予定なんですが、それら皆さんのミッション報告会にも行きたいな。

さて、今回の戦利品(笑)

ミッションパッチ風のステッカーと

日本の宇宙開発の歴史を物語るデザインのフォルダ