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日々の日記など

ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「次世代へのメッセージ」知の創造が世界を変える

2019-09-28 | イベント
ラグビーワールドカップで、
日本対アイルランド戦があるのの土曜日。
東京大学安田講堂で行われる
“ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム”に参戦してきました。

このフォーラムは、事前申し込み制。
申し込んだ当選者には、こんなハガキがやってきます。


開場は13:00の予定だったんですが、
15分くらい前に行くと、なんとなく入場が開始。
なんだかなぁ(笑)

で、これが、かの!安田講堂

こんな感じなんですねぇ。
意外に、小さいです。

さて、会場内の座席には、“XX高校”と言う表示があります。
そうだよねぇ。
「次世代へのメッセージ」と言うお題目なんだから、
もはや引退の方が近いと言う世代、
あるいは、既に引退している世代に話をしても意味無いよね(苦笑)
と言う事で、高校生も参加するフォーラムの様です。
当然、高校生の席は前の方、
話を聞いても意味がない世代は後ろの方と言う配置でした。

13:30になって、フォーラム開始。
主催者の話によれば、1988年から行われているフォーラムだとか。
実は私は、今回初めて聞いたんですけどね。

フォーラム式次第は、こんな感じ。

まずは、名古屋大学の天野先生からの講演です。
天野先生は、まだ還暦にもなっていなくて、
まだまだ現役の先生なのですが、
やっぱりノーベル賞を受賞すると考え方が変わるんですかね?
半導体技術を用いて、ゼロエミッションを目指そうと言うのが、
いまの研究の様でした。
そう言う考え方もあるんですね。

講演では、ノーベル賞を受賞した時のエピソードも話されていて、
天野先生の恩師の赤崎先生は、(受賞の)10年くらい前から、
ずーっと候補だと言われていて、記者なんかが大学に待機していたらしく、
その際、記者から「なにか面白いコメントをお願いします」と言わるのが、
弟子だった天野先生だったそうです。
最初の数年は、いろいろと考えていたそうなんですが、
それが10年もたつと、だんだんと疲れてきたので、
大学にも、研究室にもだまって、ノーベル賞発表の日は、
海外(フランスの共同研究先)に“旅行”に行ってしまったのだそうです。
途中、飛行機の中継地でメールを見てみると「おめでとう」と言う
メールが、たくさん入っていて「あ、これがスパムメールか!」と、
天野先生は思って、ガクガクブルブルだったそうです(笑)

二人目の講演は、江崎玲於奈先生。
エサキダイオードで有名な人ですね。
いまは、横浜薬科大学の学長だそうです。
ご高齢で、94歳。
それでも、自分の足で立って、きちんと講演するところが凄い。
最初、PCの不具合で、中々画面が映し出されませんでしたが、
あれは、何だったんですかね?

江崎先生は、やっぱり天野先生ほど流暢に講演と言う訳にも行かず、
しかも、最初微妙に時間をロスしてしまったので、
10分ほど時間をオーバーして講演を終了。
いや、ぶっちゃけ、あのまま話し続けたら、誰が制止するんだろ?
と思っていたので、無事終わって良かったです(苦笑)

15分の休憩を挟んで、パネルディスカッション。
と言うか、実質的には、モデレーターからのインタビューですね。

そして今回は、事前に休憩時間に、質問用紙を書いて係員に渡す
と言う形式で、質問コーナーがありました。
あてられたのは、高校生ばかりでしたけどね(当たり前)

一つあったのが、スウェーデンの高校生グレタさんによる
環境デモに関しての、天野先生への質問。
「どう考えますか?」見たいな質問でしたが、
いやぁ、中々難しい質問。
大人にそんなことを聞いてはいけません。
でも、天野先生はうまく答えられていて、
感情的に環境問題を語る人も居るけど、
(自分の様な)工学者・研究者は
冷静にいまの地球環境問題を事実ベースで見定め、
どうすべきかを考えるみたいなことを言っていました。

いや、なかなか面白かったです。

ザ・ニュースペーパー

2019-09-21 | イベント
今日は。日経ホールでのザ・ニュースペーパー公演に参戦

以前、一度見た事があるんですが、6年前でしたね。
その時も“お・も・て・な・し”はネタになっていましたが、
奇しくも、今年もそれがネタになるような出来事がありましたね(笑)

“ニュースペーパー”と言う劇団(?)の名称の通り、
昨日のラグビーワールドカップの話とか、
台風15号の話とか、
時事ネタはすぐに取り込んでいました。

いやぁ、面白かったです。

『紡ぐプロジェクト』記念フォーラム

2019-03-28 | イベント
今日の午後は休みを取って、よみうり大手町ホールで行われる
『紡ぐプロジェクト』記念フォーラムに行って見ました。

事前に申し込んで入場券を手に入れた入場券。

これが無いと参加できません。

開場15分ほど前に到着したところ、多少入場待ちの人が居ましたが、
まだそれほどでもありません。
でも、開場時間に近づくにつれ、どんどん行列は伸びて、
読売本社ビル3Fの吹き抜けを囲んだフロアが、一周するほどの
行列になっていました。

フォーラムに出席の方々はこちら。


まず挨拶で登場したのは、文化庁長官の宮田亮平さん。
なんか、どこかで見た事がある気がしたんですが、
東京藝術大学の前学長でした。
だからなのか、話し方に官僚っぽさがない(笑)

基調講演は、大原美術館館長の高階秀爾さん。
この人も、話が上手いですね。
東京大学名誉教授でもあるようですので、
話は慣れているのかもしれません。

休憩を挟んだあとのパネルディスカッションでは、
上記のお二人に加え、九州国立博物館館長の島谷弘幸さん。
元々は、書の研究家だそうで、東京国立博物館の元副館長でもあります。

そして、宮内庁三の丸尚蔵館主任研究官の太田彩さん。
今回のテーマが、皇室に関係して、且つ、三の丸尚蔵館の品々が、
展覧会にも出展されますからね。

話は、時に脱線しながらも、非常に勉強になる濃い内容。

伊藤若冲の『動植綵絵』修復にまつわる話があったり、
三の丸尚蔵館に収蔵されている巻物の修復で、
皇后さまが育てられたお蚕さんの絹を使ったとか、
中々面白かったです。
勉強になりました。

最後は、金工作家でもある宮田文化庁長官が作ったドラを
パネルディスカッションしたみんなで叩いて終了。

なんか、“長官”と言う硬い肩書がついていますが、
宮田さん、なかなか面白い人でした(笑)

が~まるちょば サイレントコメディ JAPAN TOUR 2018

2018-07-14 | イベント
猛暑日!

そんな土曜日は、新宿・初台の新国立劇場で行われる、
が~まるちょばの公演に行って見ました。

が~まるちょばって、あんまりテレビに出ないので、
目にする機会が少ない芸人さんです。
今回、彼らの単独公演を見て、驚きました!
いやぁ、芸達者!
一流芸人!
日本以外の海外でも人気を得るのが良く分かりますね。

基本的にパントマイムなので、
言葉は発しないのですが、動きやME(BGM)だけで、
よくあそこまで物事を表現できるな!と思います。

言葉が無いので、
正直、「え?あれって、これかなぁ?」と思う所も
無い訳では無いのですが、殆どが、何をしているかわかります。
すごい!

それでいて、笑われるでは無くて、笑わせていますからね。
いやぁ、凄いです。
見事です!

それと、が~まるちょばの公演って、
基本、観客がいじられるのもデフォルトなんですね。
そう言うお約束を知らないと楽しめないかもしれませんが、
そう言うお約束なんだ、自分も参加するんだと思って行けば、
非常に面白い公演です。


途中の休憩をはさんだ演目の最後は、
世界的にも有名なスパイのお話なのですが、
言葉なしで、良くあそこまで表現できるなと思います。
まぁ、世界的に有名なスパイのお話と言えば、なんとなく、
みんな頭にお話が浮かんだりするわけですが、それでも、
本当に見事だと思います。

それと、嫌みも無いので、子供と一緒に楽しめるのは良いですね。
実際、めっちゃファンと思われるお子さんもいました。

チャンスがあれば、また行きたいなぁ。

東京・春・音楽祭 『〈ナイトミュージアム〉コンサート ~展示空間で楽しむ多彩な音楽とトーク』

2018-03-16 | イベント
今日(3/16)から、恒例の《東京・春・音楽祭》が、
上野のエリアで開催ですが、その前日の昨日(3/15)、
“前夜祭”と言う事で、国立科学博物館で行われた、
『〈ナイトミュージアム〉コンサート』に行って来ました。

〈ナイトミュージアム〉とうたっているだけあって、
開場18:30、開演19:00、終演21:00。
開場間もない、18:30頃の科博到着です。

今回の〈ナイトミュージアム〉の開場は、
これまでもコンサートを聞いたことがある、
日本館の中央ホールでもなく、
同じく日本館の講堂でもなく、
“なぜか”地球館。
「あれ?どういうコンサートなんだろう?」と思って
行ったんですが、“コンサート”と言うよりも、
『音楽演奏を、科博の地球館内で行うイベント』でした。
通常のコンサートを期待していたので、
ちょっとガッカリでしたが、
料金に含まれていたワンドリンクチケットで、
ビールを飲んだら、すっかりご機嫌(嘘ですよ!)、
「なかなか、良いんじゃない?」と思ってしまいました。

音楽演奏は、地球館内の各所に、演奏家の方々が散らばり、
1コマ15分程度の非常に短い時間での演奏を行うと言う形式。
1コマの時間が短いので、演奏できるのは2~3曲程度で、
多くても4曲くらいが限界。
そう言う演奏が、19:00~21:00の間、地球館内で散発的に
行われるので、タイムスケジュールに沿って、
聞きたい演奏を聞きに行くという感じです。

今回の音楽演奏のラインアップは、
二十絃箏の中垣雅葉さん、
クラリネットの金子平さんとピアノの鈴木慎崇さんのペア、
グラスハープの大橋エリさんとギター後藤郁夫のペア、
ヴァイオリンの枝並千花さん、
バンドネオンの仁詩さん
と言うもの、全部聞きたかったんですが、時間割的に無理orz。
聞くことが出来たのは、
グラスハープの大橋エリさんとギター後藤郁夫のペア、
ヴァイオリンの枝並千花さん、
バンドネオンの仁詩さん
だけでした。

その他の時間では、この『〈ナイトミュージアム〉コンサート』の
もう一つの売りである、研究者の方によるスペシャルトークを
聞いていました。
音楽の生演奏もそんなに聞く事は出来ませんが、
研究者の生トークも中々聞くことが出来ないので、
貴重な機会ですからね。

今回のスペシャルトークは、
国立科学博物館名誉研究員の岩科司さんによる
「〈トークテーマ〉春の夜の花語り」と
同じく国立科学博物館名誉研究員の西城恵一さんによる
「〈トークテーマ〉宇宙のハーモニー」
このスペシャルトークも時間を変えながら、それぞれ3回あるんですよね。
全部聞きたいんですが、これも時間割的に無理orz。
岩科さんと西城さんのトークを、それぞれ1回しか聞けませんでした。
西城さんは判らなかったですが、岩科さんの方は、
3回のトークで、ぞれぞれ違う内容を話されたようで、
それはそれで、面白そうでした。

当初の想像とは違う内容でしたが、
参加してみると、まぁ、アリかな。
もうちょっと、落ち着いて、トークや、
音楽を楽しめると、もっと良かったと思います。

入間航空祭2017

2017-11-03 | イベント
文化の日!

ここ二週間は、連続して台風が襲来していましたが、
三週間ぶりに、晴天!
航空祭日和!
と言う事で、航空自衛隊入間基地で行われている、
入間航空祭に行って来ました。

西武池袋線稲荷山公園駅が最寄り駅なのですが、
池袋駅で既に、混雑の雰囲気。
早めに行って、一本過ごしたので座れましたが、
池袋で、既に空き席無。
途中から、通勤電車の様な混雑具体になってしまっていました。

最寄りの、と言うか、入間基地構内の稲荷山公園駅では、
臨時の改札が設けられ、駅から直接入間基地に入れるように
なっていました。

一応、手荷物検査はありましたが、見たのか、見ていないのか、
判らない位のチラ見。
米軍基地とは違いますね。

基地構内は広いはずなのですが、既に人だかりが形成され始めています。
いやぁ・・・。

アンビュが待機していました。

この傍らには、白衣を羽織った医官もいました。
知り合い?と雑談していましたけどね。

エプロン地区に近づくに従い、自衛隊の基地とは思えないほどの混雑。
あるいは、ハロウィーンの渋谷(苦笑)?

なんとか、かんとかで、やっとエプロン地区に到着。

まずは、F-2です。

目の前は黒山の人だかりで、クリアショットは望むべくはありませんorz

F-2の隣は、F-15

こっちの方が、混んでいた?

快晴の空を見上げると、飛行展示中。
って言うか、既に、飛行展示としては、最終演目っぽいです。

C-1編隊のフライパス。

C-1がこれだけの密集隊形で飛ぶって、よく考えると凄い!

これは、その後にやって来たU-125。


そうこうしていると、C-4編隊が戻ってきました。

一応、場内何がどこから来るかアナウンスしているのですが、
良く聞こえません(苦笑)
いや聞こえているはずなんですけどね。

これは、C-4のめっちゃバンクをかけた飛行。

30度?
民間機ではありえない角度のバンクです。
アップはこちら。


そうこうしているうちに、第一空挺団のパラシュート降下。

場内に「ちょい右。コースよし。降下降下降下」とか聞こえていました。

地上での展示に戻ると、
これはさっき飛んでいるのも見たU-125


こちらはC130-H

空の迷彩仕様ですね。
小牧所属?

こちらはC-1

内部の見学もできました。

と・・・、飛んでいた飛行機が戻ってきました。

こちらはU-125


そして着陸態勢に入るC-1



驚いたのが、C-1の静粛性。
思ったほど、騒音がしない気がしました。
羽田や成田だと、もっと騒々しい音がしますが、
軍用機なのに意外に静か。
これにはビックリです。

地上展示に戻ります。

CH-47です。


こちらは、埼玉県警航空隊のヘリ「みつみね」

そう言えば、入間基地があるのは埼玉県なんですね。

その、埼玉県警「みつみね」の奥にはBlue Impulse

このあと、これが飛ぶんですけどね・・・
飛ぶ前にトイレに行こうと思って基地内を移動していたんですが、
一部では動けないほどの混雑。
これは「あ、こりゃ、最後までいちゃいけない奴だ」と感じて、
Blue Impulseが飛ぶ前に撤退。
一体何しに行ったんだか(苦笑)

戦利品はこちら。


これらは、基地内でも売っていたんですが、
あまりにも長蛇の列で断念していたもの。
でもなぁこれは、退蔵品になっちゃうよね(苦笑)

幕張メッセ 『ギガ恐竜展2017』

2017-07-22 | イベント
夏休み突入?!
そんな土曜日は、幕張メッセのギガ恐竜展にGO。

「混むかなぁ」と戦々恐々だったのですが、
場所が幕張メッセと言う事で、スペースに余裕があって、
それ程の混雑には感じませんでした。

夏休みのイベントなんでね、完全に子供向けです。
博物館でもないので、雰囲気も違います。
なので、あまり落ち着いて展示を見る雰囲気ではありませんでした。
ですが、写真撮影は可だったので(ここも、イベント要素ですね)、
たくさん撮ってきました。

って言うか、ほとんど撮って来たんですが、
さすがにUPしきれないので、『日本初公開』とか『実物』を中心に
フォトチャネルを作ったので、写真はそちらで

ギガ恐竜展2017

※写真にマウスONで、写真の簡単なタイトルが出ます。








名称ギガ恐竜展2017-地球の絶対王者のなぞ-
http://giga2017.com/
会期2017年7月15日(土)~9月3日(日)
会場幕張メッセ国際展示場11ホール
当日観覧料大人(高校生以上)2200円、子供(4歳~中学生)1000円。3歳以下無料
開場時間9:30~17:00(入場は、閉場の30分前まで)
休館日会期中無休

米国大使館主催 『イーストサイド・寿司』 (East Side Sushi) 映画&監督とのトークイベント』

2017-05-22 | イベント
今日は、アメリカ大使館主催の
映画『イーストサイド・寿司』 (East Side Sushi)の上映と、
映画の監督のトークイベントがあったので、行って来ました。
調べてみると、全国で何回か開かれているようです。

主催はアメリカ大使館なんですが、
場所は、“あの”物々しい大使館ではなく、
アメリカ政府の文化施設のアメリカンセンターJapan。
こちらは、文化施設なので、
一般市民が寄り付きやすい様になっているようです。
アメリカへの留学情報などもこちらで提供しているようです。

行ってみると、入館の際、いきなりの手荷物検査!
空港に有るような、金属探知ゲートもあります。
アメリカであることを思い起こさせられます。
大使館の広報・文化交流部なので、
ひょっとして、治外法権なのかな?

映画の上映の後、トークイベントと言うスケジュールなので、
まずは『イーストサイド・寿司』の上映から。

-----あらすじ・ここから-----

カリフォルニア州オークランド。フルーツの移動販売をして生計をたてているメキシコ移民のシングルマザー、フォアナは、あるきっかけから地元の寿司レストランで働くことになります。そこで今までふれたことのない新しい文化や人々に出会います。寿司に魅了され、寿司職人になりたいという夢を持ち奮闘するフォアナ。女性でありメキシコ系アメリカ人のフォアナに寿司屋の伝統が立ちはだかります。

仕事に夢をもち、目的に向かってまい進することでフォアナ自身も、彼女を取り巻くまわりの人々も徐々に変化していきます。はたしてフィオナの夢はかなうのでしょうか!?

(アメリカンセンターJAPANのイベント案内より)
https://americancenterjapan.com/event/201705225021/
-----あらすじ・ここまで-----

いや、中々面白い映画でした。
描かれているのは、
日本(寿司)とメキシコ(主人公ファナ)の文化の違い、
寿司職人と言う男性優位の場での、女性の立場
と言うお堅めなテーマ。
流行りのダイバーシティーと言うと聞こえは良いんですが、
なんか、そんな軽い話じゃ無い気がしました。
だってねぇ、その人にとっては日常ですもんね。
インデペンデンスの低予算映画と言う事ですが、
低予算であることをあまり感じさせず、
良い作品になっていたと思います。

映画のあとは、監督とのトークイベント。

監督のアンソニー・ルセロさんは、スターウォーズ、
パイレーツ・オブ・カリビアン、ハリー・ポッターなどの
ヒット作品の特殊撮影を担当したした人だそうです。
ちなみにこの映画では、Rotten Tomatoesで94%のスコアーを獲得、
サンフランシスコ・ウィークリーでは「2015年トップ10フィルム」に
選出されたそうです。

トークショーの司会は、
東京大学大学院法学政治学研究科教授の藤原帰一さん。
なんで、東京大学の教授が、こういうイベントの司会なのか?
と言う素朴な疑問は感じますが、
映画好きで、コラムとかも書いているからだそうです。

そして、特別ゲストに、サプライズで、
映画でAkiを演じていた、Yutaka Takeuchiさんも登場。
開会の時に司会の人が「今日は、サプライズがあります」
と言っていたのは、これだったんですね。

監督のコメントとしては、

  • 低予算で苦労した
  • だが、やってみて良かった
  • 食べ物と言うのは、異文化に最初に接触するものなので選んでみた

とかとか。

ちなみに竹内さんは、現場での唯一のオリジナル日本人として、
脚本の内容にコメントしたり、いろんな所作を確認したりして
いたらしいのですが、実は低予算であったと言う事に
関係しているようです。
演技以外にもすることがあって、大変だったと言っていました。

質疑応答も、少しありました。
苦労したこととして、「予算がなかった」と言う事は、
この時にも出ましたが、
今回の映画は寿司をテーマにした映画な訳ですが、
目で見る寿司の色と、ライティングした時の寿司の色が違い、
撮影に苦労したと言う事も言っていました。
この時、司会の藤原さんから、
伊丹十三監督が『たんぽぽ』を撮った時に、
曰く「演技は心配していない。心配なのは料理だ。」と
言ったエピソードを紹介していました。

そうそう。
あと、やっぱりですが、竹内さんとファナ役のディアナさんも、
何回か寿司職人を教える学校に行って練習したそうです。
学校以外でも練習したと言っていました。

映画を作るに際に気を付けたこととして
監督が言っていたのは、
「(ここでも言っていたんですが)映画は娯楽。
説教的にはしたくなかった」と言うこと。

竹内さんも、同じ様な事を言っていて、
『ラストサムライ』や『硫黄島からの手紙』などに
出演した経験から、
「脚本などに実際の日本人の所作や習慣などを
コメントすることはあるが、最終的に映画作品として、
どうするか(正確性を取るのか、演劇性を取るのか)の
ジャッジメントまではしない。映画は映画。」と
言っていました。

面白いと言うか、人によって取り方が違うなと思ったのは、
ラストの寿司チャンピオンシップのシーンでの
ファナのメイクアップの事。
確かに濃い目のメイクだとは思いましたが、
「メキシコ系の女性であることを強調しようとしたのか?」
と言う質問が出ていました。
監督の意図としては、①場面転換の意味合いを込めた、
②(ここまではあまり良い衣装を着ていなかった)ファナを
キレイにしてあげたかった、と言う事でした。
そりゃそうだ。

監督は、こう言う事も言っていました。
「ファナが、女性差別や文化の違い等の逆境に負けずに
自分のなりたいもの(寿司職人)に向かって奮闘する姿は、
実は、自分の姿でもある。」と。
監督自身も、特殊撮影のフィールドで
映像の仕事を始めたわけですが、
「実は、特殊撮影ではなく、普通の映画が撮りたかった。
この映画は、そう言う自分の姿も写していると、後から気がついた。」
と言う様な事を言っていました。

他にも色々ありましたが、まとめきれません!

最後に、ファナ役のディアナさんが、
メキシコの映画賞(アメリカで言うとエミー賞的な賞)の
新人賞を受賞したそうです。
その他にも、この映画は、監督賞とか脚本賞、
作品賞も取ったっぽいです。

映画も面白かったし、トークショーも良かったです。

-----
East Side SushiのIMDB(Internet Movie Date Base)
East Side SushiにAki役で出演していたYutaka TakeuchiさんのHP