kohは今日も元気です

思うようにブログアップが出来ませんが、俳句のこと、テレビ番組のこと等、日常をぼちぼち書いていきます。

祇園祭が始まりました

2010-07-01 16:35:09 | 京都

「祇園祭」 に入りました。

16日の宵山と、17日の山鉾巡行が有名ですが、

本日、一日 「吉符入・きっぷいり」 の行事が八坂神社で執り行われ、

祇園祭のスタートです。

        

 

「祇園祭」 は、八坂神社の祭礼です。

起源は、平安時代の疫病退散の神事から今に続いています。

     

貞観十一年(869) 都を中心に疫病が流行り、これは牛頭(ごず)天皇の祟り

であるという事から、当時の国の数66に準じ、66本の鉾を立てて、

また神輿を担いで「神泉苑」に出向き神事を行いました。

その後、保元・平治の乱、応仁の乱、第二次世界大戦の時に、中断したものの

今日まで、脈々と続いている、京都を代表するお祭りです。

    

   

1日  吉符入(きっぷいり)

2日  くじ取り式

10日 お迎え提灯

10日 神輿洗(みこしあらい)

10日~13日  鉾建て

13日  稚児社参(ちごしゃさん)

15日  斎竹建て(いみたけたて)

16日  宵山

17日  山鉾巡行

17日  神幸祭

24日  花笠巡行

24日  還幸祭

28日  神輿洗

29日  神事済奉告祭

31日  夏越祭… これにて全て終了

      

と、このように丸々、一か月に及びます。

    

祇園祭の山、鉾、にはそれぞれの言われがあります。     

    

まずは、山鉾の中のトップスター、「長刀鉾・なぎなたぼこ」 について、

     

Img_2933_2

    

鉾頭に大長刀をつけていることからこの名があります。

この長刀は刀鍛冶の三条小鍛冶宗近(こかじむねちか)が、

娘の病いの回復を願い、八坂神社に奉納したものです。

鎌倉時代に、とある人物が愛用していたところ、不思議な事が続くため八坂神社に

返納したところそれが治まったと言われています。

    

この長刀鉾だけは、稚児として十歳前後の少年が乗ります。

(生稚児・いきちご)と言います。

他の鉾には稚児として人形を乗せます。

そして、本日より様々な役目を果たし、巡行の始まりの、「斎竹(いみたけ)の

しめ縄切り」 や、「くじ改め」 の儀式はハイライトです。

        

    

鉾の前懸(まえがけ)は、18世紀のペルシャの華文緞通、

胴懸(どうがけ)は、18世紀の中国やトルコの緞通が用いられています。

これらは素晴らしいものが多く、「動く美術館」 と言われることもあります。

    

「くじ取らずの長刀鉾」 といわれ、毎年巡行の先頭を務めます。

そして、長刀の刃の正面を御所、八坂神社に決して向けないようにして     

進んでいきます。

なにしろかっこいい鉾です。

今年は雨の無い巡行を見たいなあ~。

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