ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

きらら浜自然観察公園の〝子どもレンジャー〟

2024年04月21日 | 俳句

 本当は今日は、桜紀行の続きを…と思っていたのですが、ちょっと先に書いておきたいことがありますので、それはまた次にします。よろしくね。 

 実は、令和6年度〝きらら俳句教室〟の第1回目が昨日あったんです。昨年度より2名増えての13名でのスタート。それにお世話して下さるレンジャーさんも交替して今年度はHさん。彼女は以前この教室が始まった令和2年に入会して2年ほど一緒に俳句を作りましたので、とても心強いです。

 考えてみればこの〝きらら俳句教室〟も今年で4年目に。何だかあっと言う間でした。毎年公園の同じような所を吟行しているのですが、季節季節で、またその時々で全く同じということがありませんし、だから同じような句にも出会ったことがないです。それだからいいのかも知れませんけどね。

 さて、その俳句教室のことは今回は置いといて、今日は「きらら浜自然観察公園の〝子どもレンジャー〟」のことを書きます。それはレンジャーのHさんが担当している5・6年生の〝子どもレンジャークラブ〟の今日のイベントに俳句教室をやってほしいと頼まれたからなんです。

 今日の活動目標は、「季節のうつりかわりなど小さな変化に気付く」ということで、公園を見て回って気付いたことを俳句に詠もうというものでした。

 参加者は宇部や山口からの子どもたち23名です…〝俳句作ったことある?〟と聞くと殆どが〝ハ~イ!〟と。〝じゃあどうやって作るのかしら〟と言うと、〝五七五で…〟〝季語がいる…〟と答えてくれます。以前子ども夢教室での3、4年生はたくさんやりましたが、やっぱり5、6年生は違いますね。

 黒板に〝斑〟と書いて読める人と言うと〝まだら〟と。じゃあ〝斑猫〟と書いたらなんと…みんな首を傾げています。私がまだ俳句を始めたばかりの頃、この読み方や意味が分からずに〝まだらねこ〟と読んでヘンなの?と思った話をして、その読みを〝はんみょう〟…と言った途端、何人かの男の子たちが〝知ってる!〟と手を上げてくれました。〝とってもキレイな虫で、近づくと前の方へ飛んで…〟と説明する必要が無いくらい。さすがは〝子どもレンジャー〟だとビックリしました。幼い頃から自然に親しみいろんな生き物への洞察の眼を持った子どもたちがどんどん増えていけば、そしてこのような子らが成長して大人になったらきっと自然を大切にしてくれるのではと思うと、未来も明るくなって平和な日本になりそうで…と頼もしくなりました。

 10時から外へ出ていろんな物を見ながら…昨日も同じコースを歩きましたが、子どもたちが関心を持って見るのと大人たちとは全然違いますね。草や花よりも虫などの生き物が好きで、中にはカニを見つけて捕まえる子も居ました。

 私が出る前に…秋に実がなる〝グミの花〟と秋に花が咲いてもう〝グミの実〟になっているものが、今日は両方見られるのよと話したので、子どもたちはそれを一生懸命探していました。そして、やっと見つけると…みんなで取り合いこです。食べる子もいて…まだ酸っぱいんですけどね。

 11時前教室へ戻ってきて、早速俳句作り…できたらそれを短冊に書いて黒板に貼ります。それをみんなでいいと思う句を2句選びました。

 その結果、次の〈ダイサギのくちばし青し夏が来た〉〈ぐみの実はグミの味からほどとおい〉〈タンポポは太陽みたいにあざやかだ〉〈ウグイスのきれいな声はあそこから〉の4句が最高点になりました。

 どの句も今日のテーマの〝季節のうつりかわりに気付いて〟素直に感じたことを詠んでくれていますよね。他の句もそれぞれのいいところを鑑賞して、最後に私が〝みんな才能アリ!〟と言ったら大喜び!拍手で無事12時に終了しました。帰るときに子どもたちから〝楽しかった!〟とか〝ありがとうございます!〟と言ってもらい…とても気持ちよかったです。こちらこそありがとうございました。

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桜紀行 その1「三春の滝桜」

2024年04月19日 | 日記

 今年はあっと言う間に桜前線が通過していきました。散々気を持たせていたかと思うと、突然暑くなって一気に開花でしたね。その挙げ句に今度は強風が吹き荒れてあっと言う間に散ってしまいました。まるでその時の私の〝こころ〟のように…

 皆様、ご無沙汰致しました。前回のブログからナント2週間以上も…、こんなに間が空いたのは始めてのことです!しかし、そんなブログにもかかわらず毎日閲覧して下さっている方々がいらっしゃったのをみると、本当に感謝、感謝です。

 この間が忙しかったという理由だけならいつものこと。どうってことないんですが、実を言うと強烈な精神的ダメージを受けて書けなかったんです。長い人生のうちには心が打ちのめされることって何度かはありますよね。が、今回は今までにないほどのダメージを受けてしまいました。ここにその詳しい内容は書けませんが、何十年も信じて付き合ってきた人に裏切られるという…まあ、考えてみればそれも昔からの〝仇も情けも我が身から〟ということかもと反省しています。しかし、それが見抜けなかったという自分にも腹が立って落ち込んでしまったのです。ちょっと大袈裟だったかしら。でもそれぐらいのパンチを、それもダブルで受けたんですから…やはり私には耐えられないことでした。だからこんな気持ちでは到底筆を執る気にもならず、全てが空しくって…哀しい!(; ;)…

 しかし、毎日こんな気持ちで鬱々と過ごしてもいいことは何ひとつありませんし、また、報告すると約束した記事を待っていて下さる方がいるのだと思えば…と気を取り直して重い腰を上げました。くどくどと泣き言など言って…ゴメンナサイ!

 それでは、先日行って来た〝上信越・南東北(福島・新潟・長野)ぐる~り3県7つの桜名所めぐり4日間〟の桜紀行を報告しますね。写真も沢山ありますし、長くなりますのでちょっとずつ分けて書きますから読んで下さい。

 先ず初日(4月7日)は、ANAの始発便で山口宇部空港から羽田へ。10時第1ターミナルに集合、一路バスで「三春の滝桜」へ。

 以前退職したら主人がキャンピングカーを買って、二人で全国の桜を観て回ろうという遠大な願いを持っていたんですが、いつの間にかその夢もどこかへ…。更に義母たちがこちらへ来てからは、旅行といっても一緒に近場のところへ行くだけでした。それが昨年102歳の義母を見送って、それなら念願の桜を今年は観に行こうという計画を立てたのでした。もちろん車で観て回る元気はもうありませんので、どこかのツアーを探してのことでした。最初は今年の桜は開花が早いという予想でしたので7日ではもう遅いかしらと思いつつ、7ヶ所も巡るんだから運が良ければどこかは満開かもと期待を膨らませながらの申込でした。ところが、ガイドさんの話では4月に入ってからの意外な寒さでこの滝桜はまだ咲いていないかもと…。

 東京では満開の桜とスカイツリーを横に観ながら高速を走って行きましたが、福島県の三春に近づくに従い、道々のシダレザクラは殆どが開花前…。ところが、この日が20度を超すというナントも暑い日でしたので、もしかしたらと思ったら…まさに今日開花宣言が出たという…ヤッター!です。もちろん2、3分咲きでしたがそれでも大感激でした。

 東京はやや曇り空、でも三春に近づくに従って快晴でしたよ。バンザイ!

 この「三春の滝桜」は、福島県の三春町に樹齢1000年を超える桜の巨樹で、三春ダム湖の東岸にあり、エドヒガン系のベニシダレザクラ(紅枝垂桜)です。岐阜県の根尾谷薄墨桜、山梨県の山高神代桜とともに、日本三大桜の一つとされています。樹高13.5m、根回り11.3mの巨木には、四方に伸びた太い枝から薄紅色の小さな花が無数に咲き、その様子が滝が流れ落ちるかのように見えることから滝桜と呼ばれたといわれています。大正11年10月12日に、桜の木としては初めて国の天然記念物に指定された名木です。皇居宮殿の正殿松の間を杉戸絵「櫻」(橋本明治画伯)や、赤坂サカス赤坂Bizタワー壁画「四季樹木図」(千住博画伯)が、滝桜をモデルに描かれたことでも知られています。令和4年(2022)10月12日には国の天然記念物に指定されてから100年目を迎えました。

 それでは三春の「滝桜」をどうぞ…まだこの程度でもやはり迫力がありました。ぐるりと一周して色々な角度から写真を撮ってもどれもみな格好がいい!さすがは日本三大桜のひとつです。もしこれが満開だったらと思うと…でもこれぐらいで満開を想像して観るというのもまたいいかも。1時間ほどそこにいて最後に振り返って見ると、その間に最初より少しピンクが濃くなっているような…。するとこの2、3日後に行った人はきっと満開が観られたでしょうね。羨ましい!

 帰り道に満開の時の写真が売っていました。

 それでは、この続きをお楽しみに…

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今日はいづこも〝花の雨〟ですかね!

2024年04月03日 | 俳句

 今朝起きると天気予報通り…小雨ではなく結構降っていました。それに、ゴミ出しに行くと、今度は傘が吹き飛ばされるくらいの強風ですよ。

 一昨日、昨日と俳句教室へ行きましたが、やっと開き始めた桜を見ながら、この調子ならもう2、3日もしたら満開になるかも…などとウキウキしてたんですが。

 こちらではまだ2、3分ぐらいですからまだいいのですが、これが満開の所だとするといっぺんにダメになるかも知れませんね。桜の一番の見ごろをいい天気で目にするのはなかなか難しいこと!

 テレビではあちらこちら満開の桜が映し出されています。が、今日は西日本から東日本にかけて全国的に雨のようですもの。これぞ〝花の雨〟でしょうか。

  手を引いてやる母は亡し花の雨   大木あまり

 確かに去年は義母の手を引いて花見をしましたのに…身に沁みますね。〝花の雨〟だからこそ余計に。あのふっくらとした手の温かさがまだ残っています。

 ところで、一昨日の兼題が〝四月馬鹿〟でしたが、面白い句が出ていました。〈腑に落ちぬことも飲み込み四月馬鹿〉という句。採った人は〝世の中には納得できないことがたくさんあるが、それを飲み込んでガマンするしかない…四月馬鹿ならいいが…〟という気持がよく解ると。〝これは作者のこと?なら何か手がかりになる具象が欲しいわね〟と言うと、作者が〝実はこれは大谷翔平のことを詠みました〟ですって!それは想像できなかったわと、みんなで大笑い。おまけに同じ作者のもう一句は〈とぼけても褒められてをり万愚節〉。〝今度は翔平の奥さんの真美子さんのこと…〟と。ホントにあの事件は青天の霹靂だったでしょうから、これがまさに〝四月馬鹿〟のニュースだったとしたらよかったのにね。

 今年になってからは余りいい話題がなくて…この一年が思いやられます。政治にしても経済にしても、このどんよりとした重い空気を吹き飛ばすような明るいニュースはないのでしょうか。そういえばパリ・オリンピックの開催までもう4ヶ月を切りましたよ。以前のように心がちっとも躍らないのはなぜでしょう?そりゃあ前回は東京での自国開催でしたから当然でしょうが、それ以外の時でも胸をワクワクさせて楽しみに待っていたんですけどね。皆さんはいかがですか?

 話が変わりますが、ネットを見ていたら次のような言葉が目に留まりました。〝自分が買ったワンピースの値段で、子どもが売られていた現実。(その値段はナント一万円ですって!)日本の大学生が設立した「かものはしプロジェクト」とは?〟

 このようなことが後進国で起っているということは今まで知らなかった訳ではありません。この「かものはしプロジェクト」という名もどこかで見かけたことがあるような気がします。今回詳しく読んでみて…次のような思いで応援をしてみようかと。その時のメッセージですので、読んでみて下さい。

「だまされて売られる子どもを守りたい。」かものはしプロジェクトの応援をはじめました。

私の大学時代の友人が生涯を掛けて、カンボジアの小学校設立のプロジェクトに携わり支援していましたが、昨年末亡くなりました。
私もカンボジアには観光で行きましたが、貧富の差が目に付きました。また、子どもたちの物売りが観光客に商いする姿を見ては、戦後の日本を見る思いでした。ましてや女の子が性商売の奴隷にされて売られるというのも、嘗ての封建時代の日本です。常に貧しいが故に…そういう環境に生れてきたが故に理不尽な生き方を強制的に…いや暴力的にさせられるという…そんな社会が許せません。しかし、それをしているのも同じ人間であると言うことにも腹が立ちます。弱い人たちを虐げて甘い汁を吸っている人間たちにも腹が立ちます。でも何も出来ない自分が悔しくもあります。そういう現実に立ち向かって闘っている若い人たちを少しでも応援したいという気持です。
子どもが売られる問題については、こちらから知ることができるので、よければ読んでみてください!
http://bit.ly/2wpnIwe

 関心のある方は是非読んであげて下さい。以前もユニセフや赤十字、東南アジアの子どもたちの学業を支援するという寄付をしてきましたが、ホントに本当に微々たるものです。でも、何かせずにはおられないという…そんな気持です。でも、またそんな善意の人々を騙す人もいるという…コワい世の中でもありますから、気をつけましょう。いや、気をつけますね。

 写真は、「かものはしプロジェクト」からです。

      

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『早苗のあゆみⅡ』が出来ました!エエッ、〝四月馬鹿〟?

2024年04月01日 | 俳句

 昨日は3月31日…〝三月尽〟でした。以前にも書きましたが、これは陽暦の三月の最後の日ということで、陰暦の三月最後は〝弥生尽〟。三月と書いても〝やよい〟と詠めば陰暦の三月のこと。

 結局どちらかをはっきりして詠まないと、詩情が違いますので混乱しますからね。だって、〝やよいじん〟ということなら、これは春という季節が終わるということですから〝惜春〟の情が中心になります。しかし、〝さんがつじん〟といえば、これは年度の終わり。学校では新学期がすぐで、進級やクラス替え、先生の異動なども、今から春たけなにという雰囲気でガラリと変わりますもの。役所や会社などでも退職者と新入社員などと、人事異動もありますから。その辺のところをよく見極めて季語を選んで欲しいですね。

 以前この季語で詠んだ人に聞いてみると、字数がちょうど良かったからとか〝やよい〟と言った方がかっこいいからという。内容がそぐわないものだったら却って違和感が生じて、その句をダメにしてしまいます。俳句を始められる方が、古語が魅力的だと思われるのは嬉しいことですが…。

 確かに俳句は短詩型文学ですので文語(古語)が似合います…が、使い慣れない分十分に意味を吟味して使ってほしいものです。生半可な耳学問でよく聞くからなどと安易に使用しないこと。後で〝これ、歳時記で調べましたか?〟と聞くと、殆どいいえということが多いんです。

 特に初心者の方は、古語であろうと歳時記であろうと、言うなら今無意識に使っている言葉であっても確かめてみること。これが上達するための先ず一歩でしょうか。

 今時の季語に〝百千鳥〟と言うのがありますが、それを以前〝たくさんの千鳥〟と思って使われた方がいてビックリしました。こんなことは初心者教室ではざらにあって笑い話で済むんですが、ある程度やっておられる人には恥になりますからね。

 ところで、昨日昨年のブログが送られて来ていましたが、それを見ると…懐かしいことが…。私がフォローしています〝徒然さやか日記〟のさやかさんに初めてお目に掛かった日でした。その時(2023・3・31)の「〝ブロ縁〟と言っていいのでしょうか?」の記事を見て頂くと分かりますが、家族みんなで蟹料理を食べに行った…それもこの日をもって店仕舞いをされるという叔父様の店へ。そこでさやかさんともお会いできたんです。

 でも、その時はまだ義母が元気で…おいしいね!と言ってモリモリ食べていました。まさかその7ヶ月後に亡くなるなんて…思えばもう随分昔のことのように思えて、〝去る者日々に疎し〟なんでしょうが、淋しいですね。でもいい想い出です。また、その時に書いていましたが、「早苗」の終刊に向けての運営委員会でその日広島へも行っていたんです。

 昨日もそう、「早苗」のために広島へ行って来ました。でも違うのは、今回が最後ということ。その「早苗」のお別れ会で、やっと出来上った『早苗のあゆみⅡ』を皆さんにお披露目することができたんです。

 以前の『早苗のあゆみ』は、創刊号から700号までの約60年近くを纏めたものですから、その膨大な資料の量でそれはそれは大変でした。その時のことを思えば、今回は701号から900号までの17年足らずですから…。でも以前は若かったし、やる気満々だったからでしょうか。それ程苦にはならなくて、忙しくも却って充実した日々の中で出来上るのが楽しみな程でした。今回は年を取ったから何するのものろくて時間が掛かってしまいますし、お婆ちゃんの介護とも重なっていて、とてもしんどかったんです。おまけに今度は終刊に因んでの座談会を行い、それを編集して載せましたので、益々大変でした。なんせ一日がかりの座談会でしたからテープ起しをしてくれた人も大変だったでしょうが、そのボリュームを、30頁に纏めるという気の遠くなる作業で…でもまあ、皆さんに読んでもらって面白いと言っていただけましたから本望です。やった甲斐もあるというもの。

 私が40年近く「早苗」でお世話になり、今日まで育てていただいた、そのご恩へのお返しが少しでもできればと思ってしたことですもの。思い残すことはありません。

 ところで、今日は4月1日。俳句では〝四月馬鹿〟とか〝万愚節〟などと詠みますが、実は今日の午後からの教室の兼題がまさにこれ。他の教室でも確かこれが兼題になっていたような。さて、さて、どんな面白い句にお目にかかれるか、楽しみです。それはまた書きますね。できれば今月はUp回数を増やしたいと思っていますので、よろしく。さあ、ガンバロウ!

 

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〝年寄りの冷や水〟?それとも〝好期幸齢者〟?

2024年03月30日 | 日記

 昨日に続き今日もいいお天気で暑いくらい。車に乗ると23度を示して、エアコンからは涼しい風が吹き出てきます。この暖かさでは桜のつぼみが一気に開き始めるでしょうから、ときわ公園の桜が満開になるのも4月の初め頃でしょうか。4月5日に恒例の吟行会をときわ公園で行う予定ですので、きっと一番の見ごろになるかも。これは楽しみです。

 さて、昨日はラジオ体操の参加者で、毎年花見をしてきたんですが、その大きな桜の木が昨年伐り倒されてしまったので、今年は代わりに〝みんなの鼻でも見て体操の輪を広げよう〟ということで、〝鼻見〟親睦会を開きました。

 いつものラジオ体操を終えて、会館の二階で総勢18人が集合。注文していた花見ならぬ〝鼻見〟弁当を開いて、みんなで和気藹々と…

 その食事が一段落すると、今度は〝頭の体操〟をしましょうということで、連想ゲームが始まりました。回答者になった人がみんなから出されたヒントで答を当てるゲーム。これがなかなか高齢者には難しい。問題が「ゴジラ」や「ウサギ」などの時はよかったのですが、「恋」とか「青春」とかになると…ヒントもあやふやでなかなか正解になりません。中でも一番傑作だったのが、「青春」のヒントで、〝今の私〟とか〝幾つになっても〇〇!〟とかが出た後に、Oさんが〝胸がドキドキ〟と言うと、即座に〝心筋梗塞〟と答えたのにはみんな大笑いです。それぞれ誰もが身につまされる年齢ですからね。そんな笑いの中で更にもう一つ…と世話役のNさんが持ち出したのは小豆と容れ物と…それにお箸。そう言えばもうお分かりでしょうか?

 ほら、よくあるでしょう。脳梗塞などで不自由になって、そのリハビリにお箸で豆を抓む練習をするのがあると。それを2チームに分かれて、豆拾いリレーなんです。最初は小豆を5粒抓んで他の容器に移し次の人へ。行き着いたら今度は大豆に変えて、また同じようにリレーしていく。やってみると意外と難しいんですよ。特に小豆の方が…結局、前半後半で勝ちと負けが同じということで引き分け。それで全員が賞品を貰いました。

 というわけで、体も頭もしっかり働かせて、…最後の仕上げはボーリング。これは全員ではなく有志でしたが。私と主人は久し振りのボーリングに参加して楽しかったです。

 写真はお借りしました。ゴメンナサイ!なんせ投げるのが必死で…でも、米寿に近い人も投げるんですからね。負けてはおられませんよ。アハハッ…

6月22日はボウリングの日!ボウリングの歴史と健康メリット(季節 ...

 エエッ、結果は?ですって…ハイ、今日はその掃除のし過ぎで体がガタ、ガタなんですよッ!これでもうお分かりでしょう。これを〝年寄りの冷や水〟なんて笑わないでくださいね。

 ほら、今年米寿を迎えられた高田宏成氏の著書・『あなたになってほしい好期幸齢者、これからが本番のワクワク人生戦略』(Kindle版)ですよ。

 その本の中には〝これまでの人生は「助走」で、これからが本当の幸せを意識して行動する「本番」人生です〟と書かれているのだとか。氏はクラーク博士の名句「少年よ、大志を抱け」をもじって「好期幸齢者よ、大志を抱け」として米寿記念出版されたものなんです。著者の大志(夢)は「一燈照隅(いっとうしょうぐう)、万燈照国(まんとうしょうこく)」なんですって。もともとは半世紀以上も企業の問題解決を業としてきた経営コンサルタントなんだそうです。

 いい言葉ですね。私もこれからはこの「好期幸齢者」を使わせて貰おうっと。要するに何を始めるにしても〝思い立ったが吉日〟ですし、〝今が一番若い〟んですからね。じゃあ私もまた4月から心機一転してガンバリましょう。応援ヨロシクお願いしますね!

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宮島で10年ぶりの同窓会をしました!

2024年03月29日 | 日記

 新幹線を降りて新山口駅から外へ出ると、小さな雨粒がポツリポツリと…。こりゃあ大変と急いで駐車場へ。車に乗り一路山口宇部道路を走らせていると、次第に雨脚が強くなっていきました。

 家に着く頃にはナントものすごい土砂降り…おまけに家へ入ろうと傘を差した途端に〝グァシャ~ン、ガラガラ、ドーン!〟と雷が…。ビックリして差し掛けた傘を慌てて閉じて家へ一目散…それでずぶ濡れ。

 雨を拭いながら居間へ入ると、主人が〝雨女さん、お帰り…〟と、ニヤニヤ笑いながら言う。その嫌みな言い方に私もすかさず、〝二日間雨に降られて、いい気味と思ってるんでしょう。残念でした!傘はほんの少し差しただけ…男性群なんか殆ど差さずに歩いてたわよ。終わり頃はお日さままで出て…〟と言うと、〝うそじゃろ、ホントか?〟と信じられないという顔。

 そうなんです。この24日~25日前後にかけての天気予報は、どこをどうひっくり返しても全国的に雨、雨。雨。要するに〝菜種梅雨〟なんだと。

 だから、広島の先輩からも今回の同窓会が終わって〝晴女の神通力も効かなかったようですね〟という慰めのメールなど頂いたりして…。殆どの人が今回ばかりは雨に降られて…と思ったんでしょうね。でも、本当に不思議なくらい私たちが歩く時は雨が止んでくれて、何か乗物に乗るとその間に降るんです。こんな経験が私には何度もあるんですが、話しても信じて貰えないことが多い。しかし、行動を共にしたことのある人はみんな信じてくれますよ。今回もそれを実証しましたものね。

 ところで、大学の同窓会は女性は9年ぶり。男性は10年ぶりでした。私がお世話するのももうこれが最後かもと、懐かしい広島でやったんです。いつも男性群の幹事を引き受けていたYさんが昨年亡くなられ、それで彼やその他の亡くなった同級生たちを偲び、想い出を語ろうということで企画したもの。今年は桜も例年より早いという予報で、宮島に宿を取ったのでした。でも結局来られたのは8人、男性3人と女性5人だけでした。

 久し振りですので私もいろいろ計画したんですよ。それなのに…全て当てが外れました。何度天気予報と開花予報を調べたことでしょう。最後は桜は諦めて、せめて天気だけでも…私の〝晴女〟というお加護を信じてまさに神頼みの心境でした。だって、宇部を出るときは降ってなかったんですからね。

 広島駅に12時集合。さてと見ると、…やっぱり降ってましたのでタクシーで平和公園へ。小雨の中をとにかく休憩所へ行き、そこで広島の有名な〝お好み焼〟を食べました。本当は鉄板で焼いたのを直に食べたかったのですが、なんせ昼時の混雑は酷いもので、1時間待ちは当り前。席は予約出来ないがテイクアウトならいいというので、焼いてもっらていたんです。

 なぜそんなに時間が無いのかというと、宮島へ行くひろしま世界遺産航路の船が14時出発で、以後は潮の関係で出ないというから。さて宮島まではゆっくりと45分間の船の旅。これで桜が咲いてたら最高なのに…と言いつつ、元安橋から出発して、原爆ドームや平和公園を眺めながら雨に煙った海へ。でも景色はそっちのけでお喋りに花が咲いてたら、途中から横殴りの雨になり、宮島に着いたらこれはまた大変だわと思いながら…。

 写真を撮る余裕がなくて…下の写真はお借りしました。ゴメンナサイ!

航路イメージ

map

れいら

 でも、もうこうなったらやけくそ!泣いても笑っても…と腹を括っての宮島上陸ですよ。しかし、タラップを降りる頃にはまたもや小雨。男性群は〝春雨じゃ、濡れていこうか…〟と傘も差さず。でも、本当に傘も差さなくていいぐらいの宮島だったんですよ。ほら、こんなに潮が引いて…。ところで、私たちが帰った次の日にここでフェリーが座礁してニュースになっていましたよね。ビックリです。

 完全に潮が引いて、たくさんの人が大鳥居の傍まで下りて行ってました。でも、やっぱり桜は残念ながらまだ。荷物は宿の車で運んで貰っていましたので、私たちは〝銀ブラ〟ならぬ〝宮島ブラ〟で、商店街を抜けて宿まで歩いて行きました。

 16時過ぎ宿に到着。それ以後のことは…ご想像に任せて、翌日のことを。ナント、晴れ…とまでは言えませんが、雨はすっかり上がっています。また、昨日よりは暖かい。見ると昨日大きくふくらんでいた宿の前の桜が、今朝は2,3輪開いているではありませんか。ヤッター!です。

 3枚目のは満開の頃の写真をお借りしました。ゴメンナサイ!

宮島の写真

 さて、朝食が済むとまたの再会を約し、それぞれの予定で一応宮島で解散。しかし、6人は一緒に広島駅へ行くので、そこでまたコーヒータイムでのお喋りを。

 男性群と分かれて私たち3人は、東京へ帰る友人が元大学のあった所へ行ってみたいというので、今度は懐かしい路面電車に乗って行きました。嘗ての面影を残した校門のフェニックス…これが大学のシンボルで校章にもなってました…でもこんなに伸びて高くなっています。これこそが卒業してからの年数なのよねと、感慨一入。また、四季折々に美しいメタセコイアの並木も残っていました。ここは〝森戸道路〟と言って、なぜかここを歩くと誇らしい気分に…これも変わってないわね!と、懐かしいこと。

 そう言えば、確か卒業式の日、新聞社の人にこの校門で記念写真を撮ってもらい、それが新聞に掲載されたことがあったのよ…と。でも、その時の3人娘とはメンバーが違うけど、気分は同じ。ほらやっぱり〝三人娘〟でしょう!(笑)なんちゃって、パチリ!

 今は公園になっている校内に洒落たレストランを見つけてお昼です。懐かしさの味も加わってナント美味しかったこと!外を見ればお日様までキラキラと…。

 ほら、言ったでしょう、私〝晴女〟だって。すると彼女らも〝私だって〟と。そう、なら男性群がみんな〝雨男〟だったのかもね。しかし、私たち〝晴女〟の方が多かったからこの程度で済んだのよね。…ということで、同窓会も無事終わり、メデタシ、メデタシ!でした。

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彼岸の〝お中日〟なのに…大荒れでした!

2024年03月20日 | 俳句
 今日は彼岸の〝お中日〟で、〝春分の日〟でした。昔から〝暑さ寒さも彼岸まで〟と言われているのに、ナント、ナント寒くって大荒れの天候でした。
 義母が亡くなってもうすぐ5ヶ月。元気なときはお婆ちゃんはこの日は必ず広島・本照寺の彼岸会に出かけて、お墓参りを欠かしませんでしたから、今年は代わりに主人と私がお参りに行きました。
 しかし今日は、気象庁の天気予報では西日本から東日本で明日にかけての大気の状態が非常に不安定になるとして、20日は、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうに注意を呼びかけていましたし、西日本の日本海側と東日本の山沿いでは大雪の恐れもあるとか言っていました。
 それでちょっと不安でしたが、11時からの法要に間に合うよう8時に宇部を出発。その時の宇部はナント日が差していて、これは予報が外れたのでは?と思ったほどだったんですよ。ところが、高速に入って佐波川SAに着いた頃には小雨が降り出し、それがやがて雪混じりになり、気温も6度前後と…寒いったらありゃしない!でも、向こうの方を見ると山には日が差しているところもあったりして…何という天気でしょう。何だか私たちが頭上に雪雲をどっかり乗せて、それを引き連れて走ってるみたいでした。
 普通「彼岸」というとやっと穏やかな春めいた気候になったと思って、それを句にすることが多いようですが、悪天候の方が却って類句にならずに詠みやすいのかもしれませんね。例えば次の句のように…
  あしたより降り驚かす彼岸雪    森澄雄
  彼岸中日は昨日となりしを雪が降る 細見綾子 
  彼岸荒れ帽子がとんできたりけり   百合山羽公
 とにかく寒い!広島に着くと雨は土砂降りに…そうかと思うと、法要の途中からは窓に日差しが見えたりしたのでホッとしていると、またすぐに雨が降りだし…それも何だか霙のような…
 今回はコロナでしばらく無かったお斎(とき)が出ましたので、それを頂いて外に出ると、またもや雨でした。風も強くって帽子が吹きとばされそう!まるで次から次に天気が変わって…日替わりメニューのようでした。
 実は今回は他にも用があって広島へ来たんですよ。それは、この24日から一泊で、大学の同窓会を開くための下見を兼ねて来ていたんです。
 私があれこれスケジュールを考えたものの、それほど広島に詳しくはないし、体が不自由な人もいるので、時間的に無理があるのでは…と心配になり、お彼岸で広島へ行く序でに下見をしておこうと考えたのでした。
 やっぱり下見に来て良かったです。だって広島駅は今大きく変わろうとして周りは工事中ばかり。かって知っていた広島駅はもうどこにもありませんもの。久し振りに来る人たちもきっと何が何やら分からないでしょうし、おまけに皆後期高齢者ですものね。とにかく、12時集合で14時には船で宮島へ行かなくちゃいけませんし…ねッ。
 無理のないスケジュールを立てたつもりですが、思い通りに行くかどうか心配。その上お天気が…予報では雨のち曇だと、心配だらけです。ここでは私の〝晴女〟も通用しないかもと…。まあ、下見ができたので少しは安心しましたが…それはまた次にご報告しますね。
 広島の写真は暴風雨で撮るどころではありませんでしたので、先日誕生祝に行きたいと息子が言っていた防府の「ウミコヤ38」の写真です。防府市にある道の駅「潮彩市場防府」の傍にある「牡蠣好きが集まるカキ小屋」で、全国各地から、その時期最高の牡蠣が年中集まるのだとか。11-5月までは牡蠣小屋として、6-10月までは丼屋に変身 するんだそうです。
 主人と息子は牡蠣をバリバリと、私は牡蠣に弱いので、他のものを…エビやウインナー、じゃがバターなどが美味しかったです。ゴチソウサマ!
 
 
 
 
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昨日は今年度最後の〝きらら俳句教室〟でした!

2024年03月17日 | 俳句
 今日は朝からしとしとと一日中雨。それで、少しは暖かいのかしらと思ったら昨日よりは寒くて10度前後でしたね。でも、息子の誕生祝の食事に行く約束でしたから、昼前から防府の方へ出かけたんです。
 しかし今日は、そのことは次にして、昨日の〝きらら俳句教室〟のことを書いておきましょう。
 今回が令和5年度最後の〝きらら俳句教室〟で、第12回目でした。今日に比べるととってもいい天気で太陽も燦々と、気温も昼には18度と…まるで春たけなわの陽気でした。

 いつもの如く9時30分開始。今月のメインは〝囀り〟…これは主に雄が繁殖期に出す雌への求愛や子育てのための縄張りを主張するために鳴くことですと、レンジャーのAさんの説明。その主なものには〝鶯〟〝雲雀〟〝頬白〟〝河原鶸〟など。他に今日は〝燕〟〝雉〟なども観察できるかもと。
 また、先週の土曜日(2日)、この公園の行事〝葦焼き〟を行ったので、その焼野が見られます…などと、私の説明など必要ないくらい。この一年間俳句に初めて取組んで勉強してくれた成果がしっかり出ています。実は、4月からはまた新しいレンジャーさんに変わりますので、彼にとっては今回が最後なんですよ。でも、〝勉強にもなったし、俳句が楽しかったです〟と言ってくれて、ウレシイ!



 私の話は、今日は〝お彼岸〟のこと。〝彼岸って何か知ってる人?〟と聞くとみんな首を傾げて?…そのうち誰かが〝昼と夜の長さが同じ日〟と答えてくれました。そうなんですね。〝春分の日〟と同じなんですが、実際のところ〝暑さ寒さも彼岸まで〟という言葉はみんなよく知ってるのに、本当の意味を知らずにおはぎを食べたり、お墓参りをしたりしている人が多いんですよね。
 「彼岸」は単純にいえば〝あの世〟で〝この世〟が「此岸(しがん)」。更に俳句では春分の日を「お中日」として前後3日ずつの7日間を「彼岸」ということ。それで最初の日は「彼岸の入」最後を「終い彼岸」と。また、秋の彼岸も同じなので、秋は「秋彼岸」や「後の彼岸」と詠んで区別します…などと、説明しましたが、そうすると、今日は「彼岸の入」になりますかね。
 さて、今回はうららかな吟行になりました。外に出ると…手帖を持った方々に出合い、〝あら、ちわき先生でしょ!〟と声を掛けられました。俳人協会でお会いしている俳句の方々で、今日は皆さん山口の方から大勢で吟行に来られたんですって。
 ビオトープの方へ行くと、ニホンアカガエルが産卵していて、そのお玉杓子が…余りにも小さくてやっと見つけ、いた!いた!と喜んでいると、レンジャーのAさんが下に降りて、卵塊を掬ってきてくれました。見るとうじゃうじゃと…みんなビックリ!でも、ホントに待針よりも小さな生まれたばかりの赤ちゃんもいて、今度はカワイイ!と…それが下の写真。







 Aさんの話では生まれたばかりはまだ卵塊を食べながら育つのでかたまっているのだという説明で…今回は〈卵塊を離れず蝌蚪の育ちをり〉が最高点句になりました。また、〈おたまじやくし生(あ)れしばかりの尾を振れり〉という句も出たりして…楽しかったです。
 更に、レンジャーのAさんが始めの説明で〝土筆も出ていますよ〟と言ったものだから、今度は土筆を一生懸命探したのですが見つからず。諦めて帰る最後の道で、とうとうAさんが執念で見つけ、それを〈つくしんぼやつと見つけぬ二三本〉と詠んで、その句が次高点句!でした。やっぱり一年間の修行の成果が出ていますよね。よかった!よかった!

 みんなの選句を待っている間、私が葦の会の機関紙「よしきり」を読んでいますと、〝クロツラヘラサギが来る山口湾をラムサール登録湿地とすべく…〟と、このきらら俳句教室のTさんがクロツラヘラサギの歌を作詞作曲されて披露されたという記事が載っていましたので、終わりに歌って頂きました。〝わあ、スゴイ!作曲もされるんですね〟と言うと、〝昔フォークソングしてたから…〟ですって。来年はこのきらら浜公園の悲願でもあるラムサール登録が実現出来るといいですね。更にもう一つウレシイことが…Aさんの話ではクロツラヘラサギがこの公園で小枝などを集めて営巣行動を始めているんですって。スゴいでしょう。もし、営巣して卵でも産み雛が孵ったりしたら…ウワーッ、これは日本では初めてでしょう。きっと全国ニュースになりますよね。あら、もしかしたら、これは極秘情報なのかも…だったら内緒にして…ゴメンナサイ!


 
 嘗てモモイロペリカンの〝カッタくん〟の人口孵化と飼育を初めて手がけたのも宇部市のときわ公園の白須さんでしたもの。いつも野鳥の会でご一緒した方なんですよ。全国ニュースやアニメ映画にもなりましたよね。何だか考えるだけでワクワクします。
 まあ、こういう期待をもっての令和5年度最後の締めくくりとしましょうか。皆様お疲れ様でした。
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三月になったというのに〝春の雪〟?

2024年03月02日 | 俳句

 とうとう昨日より3月に突入しましたね。このところ寒い日は続いていましたが、でも3月の声を聞けば少しは暖かくなるだろうと…なんて甘かったですね。

 今朝起きて窓の外を見ると、何か白いものがヒラヒラと…アレッ、〝綿虫〟?と一瞬思ったのですが、これはこの辺りでは滅多に見かけないものだし…では、今ちょうど満開になっている我家の〝豊後梅〟の花びらが散っているのかしらなどと考えていたら、息子が〝雪が降ってるよ〟と言う。エエッ、ホントに?とすぐスマホの天気アプリを見ると…ただ今の気温0度と、雪だるまのマークもでていました。ビックリですよ。でも、それもすぐに止んで10時頃にはお日様が照ってきたりして…部屋にいると暖かそうなんです。でも外へ一歩でも出るとなんとも風の冷たいこと!最高気温だって6度までだというじゃあありませんか。ほら今日の春の雪は、まさにこの句のような感じでしたね。

  すぐ晴るる春の雪とてうつつなる    稲畑汀子

 この写真は我家の豊後梅です。李ぐらいの大きな実が成るんですよ。

 さて、本日10時よりフォーユー文化講座の学習発表会です。いろいろな講座が明日にかけての2日間で発表します。展示会場に行ってみると舞台での発表があったりしてたくさんの方が見に来ておられました。我が俳句の展示にも…

 この写真は、昨日の準備が終わった時に撮ったものですので、人がいませんが…

 しかし、全館を見て回りましたらコロナ禍以前に比べると何となく発表する講座が少なくなっているような気がします。講師会の会議でも、このところ会員割れの講座が増えてきて存続が危ぶまれるところもあるというような話がでていましたものね。俳句はかつては申込が多過ぎて抽選をしていたんですよ。それでもコロナをきっかけにどんどん減ってきてそのままに…。ある意味これも最近の物価高と生活が苦しいという経済状況を反映したものなんでしょうかね。もう遊んでばかりはいられないという…何だか哀しい現実です。

 それでは、明日も俳人協会県支部の役員会で朝早くから出かけますので今日はこれで…オヤスミナサイ!   

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今日は閏年の二月尽ですよ!?

2024年02月29日 | 俳句

 今日は4年に一度の閏年。それでいつもより一日長くなって何だか得をした気分です。だって締切りに追われている身としては貴重な一日なんですもの。

 ところで、俳句では〝二月尽(にがつじん)〟や〝二月果つ〟という季語があります。これは近代以後に用いられるようになったものだから、陰暦では無く陽暦での季語。ですから歳時記にも〝ようやく寒気もゆるみ、春の訪れを肌で感じ始める頃〟と解説されていますからね。

  瀬の岩へ踏んで銭鳴る二月尽   秋元不死男

 いいですね。〈銭鳴る〉なんて…作者は男性ですからきっとズボンかのポケットに入れていた小銭が、瀬を渡ろうとして岩へ跳んだはずみに触れ合ってチャリンと…。その音を想像すると何も言わなくても春への喜びが伝わってきて、何だか楽しくなりませんか。アッ、もしかしたら岩の上に落ちていた銭を踏んだ時に鳴ったの?皆さんどう思われますか。ご意見聞かせて下さい。

  鍬の柄に艶よみがへる二月尽   福永耕二

 はて、馬酔木の大先輩の耕二さんは鍬なんかを持つような生活をしていたのかしら?もしかしたら家庭菜園でも?とにかく寒さが緩んで畑へ出る日が多くなれば、納屋に眠って埃を被っていた鍬も出番が増えて、手で持つ柄の艶も出てくるというものでしょう。この句についても何かご意見があれば…よろしく!

 さて、私の方はというと、明日の3月1日からはとっても忙しいんですよ。コロナで中止していたフォーユー文化講座の発表会が昨年から正常に復活し、そのための俳句教室の展示の準備も大変。発表会は2日(土)・3日(日)の二日間ですので、1日がその準備の日。更に3日の午前中は俳人協会山口県支部の役員会で山口へも行かなくっちゃいけないし、午後からは展示の片付け。4日、5日はいつもの俳句教室、9日(土)が三つの教室の合同吟行会…と、息つく暇が無いほどすることが詰っているんですよ。

 まあ、一つ一つこなしていくしかありませんけど、やはり3月というのは気候がよくなって何だか前へ前へといろんなことが弾んでいきますよね。これはとてもイイコトなんですが、ただ自分の体が年々それに追いつかないということ、それが情けないんです。若返る薬でもあれば飲みたいものですよ。でもこれは言っても仕方の無いこと、まあ無理をしないように…ボチボチといきましょうか。

 今月はこれでブログUpは7回目。これまでよりは少しマシだと思いますので、これからもまたよろしく…応援して下さいね!

 今日は久し振りに我家の〝とろろ・こんぶ〟の紹介でも。二人ともキャットタワーが大好きでいつも一番上を取合っています。私たちが何かを食べてるといつもタワーから…4つの目が睨んでいるんですよ。

 この2匹は兄弟なんですが性格は全く違います。とろろはTVが大好きで、岩合さんの猫散歩や自然の生き物などの番組はジイッと見いって動きませんが、こんぶは全く身向きもしないんですよ。面白いものです。

 とろろはとにかく恐れで、猫キチの娘が来て抱きたがりますが、我家の3人以外はダメ、隠れて絶対に出て来ません。こんぶはそこまでなくて、餌で直ぐ釣られます。(笑) 3人の中では私が大好きで、私の行動を逐一見ていますし、寝るときも必ず傍に来て寝るんですよ。ほら、カワイイでしょう!

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また、また巡ってきました、この日が!

2024年02月27日 | 日記

 一昨日の2月24日、とうとうまた巡って来ましたね。そう、ロシアのウクライナ侵攻開始から2年目の日。おまけにそれが私の誕生日でもあるんですよね。だから1日も早く終結してほしい!エッ、わたし何歳かって?それはヒミツです。( ´艸`)

 でも、例のごとく1年前のブログ記事が送られてきたのを見ますと、昨年は義母がまだ元気で、私の誕生日のお祝いにとお赤飯を蒸してくれていたんです。そう言えば、お婆ちゃんの誕生日も2月20日でしたから…昨年は娘、息子と合わせて4人分の誕生祝にと秋穂の海老料理を食べに行ったのでした。あの時のお婆ちゃんの食欲にはみんなビックリさせられましたが、でもそれだからあの時はまだまだ元気だったんですよね。

 やはり7月に体調を崩し、食べられなくなって入院して以来急速に弱っていきましたから。今考えるとそれも仕方がなかったかなとも…今では心穏やかに義母の死を受け入れられるようになりました。本当に時間が薬…心の良薬ですね。

 さて、今回は娘たちがお祝いとして、昨夜美味しいお料理屋さんに招待してくれました。今まで何度か行きたいと思っていたところなんですが、なかなか予約が取れず今回初めて行きます。普通の民家のようなところで、知る人ぞ知るという隠れ家のようなところ…楽しみ!

 まず部屋に入り出迎えてくれたのは、氷の彫刻…干支の〝龍〟、人参の〝鯉〟大根の〝牡丹(?)〟でした。

 それでは、その美しい手の込んだ会席料理をご紹介しましょうか…

 前菜…ふわふわ蒸し 青のりあんかけ キャベツのテリーヌ

 お造り…本日のお造り(マグロトロ、イカ、タイ、ホタテ)

 酢物…五色野菜のみぞれ酢

 油もの…大根・長芋・鰯のグリーンスープかけ

 お口直し…みかんシャーベット

 焼き物…県産牛の鉄板焼※県産の利き酒セット(雁木・カネナカ・東洋美人)

 御飯…焼おにぎりの茶漬

 甘味…生チョコブラマンジェ

 お飲み物…珈琲・紅茶・ルイボスティー

 以上でした。どれにも日本料理の繊細な技が冴えていて、見るだけでも楽しく、食べるのがもったいないくらい。また美味しいお料理で、ご馳走様でした。久しぶりに飲んだ日本酒も口あたりよくとってもいい気分に…

 帰るとき空にはちょっと欠けてはいましたが、美しい月が…実は24日が満月で〝一粒万倍日〟という縁起の良い日だったんです。でも天気が悪くて見えず、だからこの日は十六夜でした。

 またこの日には…他にもとっても嬉しいプレゼントをたくさん貰ったんですよ。その一つ目はちょっと言えないものなので置いといて、次に息子からウォーキングシューズ、主人からはケーキを、それに何か月も探して探してもう諦めていたものが、この日突然出てきて…これは猫ちゃんが探し出してくれたので猫たちからのプレゼント。とっても高価なものですので、これが一番嬉しくて感激しました。(笑)

 このようにこの度は今までにないくらい嬉しいウレシイ誕生日でした。これはきっと亡くなったお婆ちゃんからの贈り物かもね。だってお婆ちゃんが亡くなった日も美しい満月でしたもの…ねッ!お婆ちゃん。それにみんなみんなアリガトウ! 合掌!

 ※昨夜アップするのに写真がシステムエラーでどうしても出来ず、遅くなりました。

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土曜日は第11回目の〝きらら俳句教室〟でした!

2024年02月19日 | 俳句

 今日は〝雨水〟…角川俳句大歳時記には〝二十四節気の一つ、立春になって初めて雨が降ることをいう〟とあります。…はい、確かにこちらでは今朝から雨でしたが、でも立春になっての初めての雨ではありませんでしたけどね。他の歳時記には〝降る雪が雨に変わり、積った雪や氷が解けて水となる〟との意からと書いてあります。さて…どっちがホントかしら?

  ぬかるみの雨水の雨となりにけり  平田玲子

 さて、17日の第3土曜日が、第11回目の〝きらら俳句教室〟でした。いつもの如く9時30分より開始。

 先ずレンジャーのAさんから今月は春になったので鳥たちの囀(さえず)りがよく聞かれるようになったと。それで今回はみな双眼鏡を持って探鳥しましょうということに。鴨(カモ)類の水鳥はもう移動を始めているので先月に比べるとかなり減ってるけど、鶯(ウグイス)の初音を15日に確認しましたし、他の鳥たちも…と、Aさんの解説を聞きながらさあ、出発です。

 とっても穏やかな日で、湖がキラキラと光ってキレイ!鴨たちも気持ちよさそうです。

 いつもとは違うコースを辿っていくと、なんとまあ…鶯があっちでもこっちでもよく囀って…最初Aさんが〝鶯はまだ鳴き始めでたどたどしいんですが…〟なんて言ってたものだから〝きっと鶯たちが反発してデモンストレーションしてるのよね〟などと言っては大笑い。本当に直ぐ傍で〝ホーホケキョ〟としきりに鳴くので…〈ほらそこに指差す方の初音かな〉という句が出て、最高点句になりました。

 そのうち、今度は目白の大群が木の実を食べにあちらこちらと。すると、地面には蒿雀(アオジ)が…〝鳥の社会には青字(蒿雀)や黒字(黒鵐)はあるけど赤字は無いのよ!〟なんてだじゃれも出たりして…公園の入口へ。向こうの方にはきららドームが見えています。

 すると今度は道路を隔てた干拓地の灌木の枝先に頬白(ホオジロ)を見つけました。その枝が気に入ったのか一羽の雄がそこを動こうとはしませんでしたので、みんなで思う存分観察し、ラッキー!です。それで〈枝先に頬白ひとり舞台かな〉という句も出て、これも高点句になりました。私のスマホではこれが限界なんです…ボケボケの写真ばかりでゴメンナサイ!

 この日は風もなく実にうららかな日和で楽しい探鳥会になりました。センターへ帰るとき青鷺(アオサギ)が一羽何かもの思うかのように佇んで…。白い椿も…

 いよいよ来月が今年度の最後になりますが、また今日のようないい日和になりますように!では、今日はここまでで…オヤスミナサイ!

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〝心田を耕す〟とは?

2024年02月16日 | 俳句

 なんとしたこと!折角立春をもって志を新たにしたものの…あっと言う間に十日以上も空いてしまいました。ゴメンナサ~イ!

 とにかく忙しかったんです。することがたくさん有って。しかし、それもやっと一段落しましたので、これからは少し真面目にと…さて、できるかしら?でも今は私にとってのブログの優先順位がとっても低くなってるんです。だから緊急性のあるものがでたりすると、ブログになかなか順番が回ってこないということに…申し訳ございません。

 さていざ書くとなると…間が空きすぎると何を書いていいのか、頭にさっと浮んできませんね。ああ、どうしましょう。そうそう、いつも通る道筋に立正佼成会の宇部教会があるんです。そこにいつも掲げてある〝今月のことば〟のようなもの。確かこれは先月見たものなんですが、なるほどと思って、いつか書こうと心に残っている言葉があります。では今日はそれを…

 その言葉は〝心田を耕す〟というものでした。

 実は〝(たがやし)〟という語は、それだけで春の季語になるんですよ。歳時記を見ると〝作物、野菜の種を蒔く前や苗を植えつける前に田や畑の土を鋤き返す、柔らかくほぐす作業をたがえしという。元来「田返し」の意味であり、今は「たがやす」ともいう〟と解説されています。

  耕や鳥さへ啼かぬ山かげに   

 これは与謝蕪村の句です。山里の昼過ぎの景でしょうか。山蔭になって日の差さぬ田畑で、農夫が一人、ただ黙々と耕している。今日はちょっと肌寒さを感じてか、それとも鳥たちも昼時でどこかに休んでいるのか、鳴き声ひとつしない。そんな大自然の中の閑寂な世界…まるで水墨画のような景ですよね。しかし、この営々とした地味な作業、「耕」から、やがてあらゆる芽が出てきて作物の立派な実りが得られるんですから、いわば農業の基本となる一番大事な仕事といってもいいでしょうか。

 だとすれば、私たち俳人もよい句を詠むためには、己の「心の田」をいつもしっかりと「耕」しておかないと…いい実り(俳句)が得られるはずはありませんよね。

 この言葉は、立正佼成会 会長・庭野日鑛氏の『心田を耕す』(佼成出版社・1998)という著書からのもの。〝生きる喜びと、自己の内に目を向け、心の田を耕し種を撒く〟と、書かれているそう。さらに、すべての物事はとどまることなく変化するという「無常」の教えをもとに、いのちの尊さ・有り難さを自覚する大切さ、苦に直面したときの心の持ち方など、仏さまの教えがやさしく説かれているとも。
 私も、この〝心の田〟の耕しによって、人々の心の有り様次第では大きく世の中が変わっていくのではと思います。これはまた俳句に限らずあらゆる芸術系のものからスポーツ系などにおいても、やはり心を磨いてこそ見えてくるものがあるのではないでしょうか。今世の中で、いや世界中で活躍している人々は、己の〝心田〟を磨き上げたからこその素晴らしい結果でしょう。
 ところで、私は立正佼成会のことは何も知りませんし、宗教的なことには疎いので偉そうなことは言えませんが、ただ次の…〝お釈迦さまが托鉢の途中、ある農耕バラモンの家の前に立つと、主のバラモンが「私は田を耕し、種をまいて食を得ている。あなたも田を耕し種をまいて、食を得たらどうか」と言います。すると、お釈迦さまは「私も耕し、種をまいて食を得ている」と答えられます。バラモンは、「だが、わしらはあなたが田を耕し、種をまいているのを見たことがない」と、さらに言いつのりますが、それに対してお釈迦さまは、「私は人の心を耕し、信という種をまいている」と答えられるのです〟という話を読んだ時なるほどと思ったんです。
 私たちが生きる上で何をするにも一番大事なこと、それは自分を磨くことだと思っています。ということは、ここで言う〝心を耕す〟ことと同じなんですよね。そうすると、いつも柔らかな心で、まわりを受け入れることができますし、人の話にも素直に耳を傾けられるようになります。それで自然に人が集まって慕ってくれるようにもなるのです。
 高齢になって人の話には聞く耳を持たず、自分の我だけを通す、いわゆる〝頑固者〟になってしまうのは、己の心を磨くことを止めてしまったからなのではないでしょうか。
 昔から聞き上手こそが人間関係づくりの決め手といわれていますが、とりわけ年を取った人にとっては、心の柔らかさがあってこそ〝生き上手〟になれるというもの。そのためにも〝心田を耕す〟ことは重要ですね。
 昨日は東京では春一番が吹いたそうですから、いよいよ春本番ですよ。さあ皆さん、〝心田を耕す〟いい季節になりました。お互いに頑張りましょうね。
写真は、やっと満開になった我が家の梅の木です。今年は何もかもが遅くなったように感じます。木々も気候の変化についていけず…弱ってるんでしょうか。花の付もいまいちですから、実がならないかも…
 
 
 
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今日は〝立春大吉〟ですよ!

2024年02月04日 | 俳句

 今日は〝立春〟です。ということは正真正銘の〝春〟になったということ。でもこの日から5月5日頃の立夏までの3ヶ月間をいうのですから、その間には当然〝植物などの生育が活発になり、大気に陽気が漲る季節〟としての明るさと希望の見える季語が多いのですが、それでも一気にそうなることはありませんよね。だからマイナスの季語もいろいろあり、俳人にとっては詠みがいのある季節なんです。そんな季語を探して詠んでみるのも楽しいかも。

 私は〝立春大吉〟という季語が好きなんです。これは、もともとは、立春の日に、禅寺の門に貼る紙札の文句で、読経祈祷してこの紙片を檀家に配布するもの。我家にも貼ってありました。しかし、この季語は8音ということからなかなか詠みづらいものがありますが、私はこのような音数の多い季語に挑戦するのが好き。うまく詠み込めたときのスカッとした気分が快感なんです。でもまだ句集に残せるような句は詠めていません。そこで例句がないかと探していると次のような句が…

  老ほがら立春大吉の茶柱立て   山口青邨

 この句は「5/9/6」という破調で詠まれています。さすがは山口青邨先生!と言うほかはないのですが…私にはこういう大胆な破調はまだ手を出す勇気がありません。でも、すべてが陽気で前向きの句ですから、リズムの違和感が気にならず、読後の楽しさでウキウキしてきませんか。歳を取ったら暗い句を詠まずにこんな明るい句を目指したいものですね。

 さて、昨日は吟行に行った「西宮八幡宮」の節分祭へ11時頃出かけました。駐車場が狭いので心配でしたが、小降りの雨のせいか、思ったほどの人出がなくてスムーズにお参りができ、接待のぜんざいと梅昆布茶、おまけにたくわんまで用意してあって、美味しく頂きました。更に福豆も貰って…

 ここのご神木は「たぶの木」で、その木の説明がありましたから、しっかり触って拝んできました。

 更に、ここには「厄割石」というのがあって、その石に「厄割玉」を投げて割ると「厄落し」になるんだと。よく神社では「かわらけ投げ」というのがありますが、厄玉を割るというのは初めて。この「厄落し」や「厄払」も節分の日の季語の一つなんです。一日早かったのですが、投げた人は見事に粉々にして厄払いをしましたよ。

 では、次にと向かったのが「松江八幡宮」…あれ、あれ、ここには殆ど参拝の人がいなくて淋しいこと!そういえばコロナ以降にこうなったのかしら。昔は接待もあったし人も多かったのに…。でも、ご自由にどうぞと福豆が置いてありましたのでここでもゲット!

 実は〝恵方巻〟が買いたかったのですが、西宮では売切れ。それでここに来たのですが、恵方巻きどころか店など全くありませんでした。

 というわけで、最後はいつもの「中津瀬神社」へ。ここは市の中心部にありますので毎年人出は多いです。でも、一番の問題は駐車場が全く無いということ。それで仕方なく、主人は車で周辺を回って来て、私一人がお参り。恒例の福引と恵方巻きを買いました。昨年は運良く停められたので、お婆ちゃんと主人の3人で福引を5本ずつ引いて…お婆ちゃんと主人が大当たりでした。今年は私一人…淋しくなりましたが、さて、成果は?

 なんと5本引いて3本が鬼打棒の飴だったんですよ。景品係の人もよく当りましたねと…こんなこと初めてです。これはもしかしたら今年は鬼が多いからかも…ハアッ、じゃあ頑張らないといけませんね。一年一年歳を取っても若返ることはないんだから…そのうち節分にも来られなくなるかも…なんて思うと淋しくなります。ねえ、お婆ちゃん、天国から見てますか?

 いや、いや、先ほどの青邨先生の句のように…今日は〝老ほがらか〟にお茶でもいれて、福飴や福豆でも食べましょうか。これで茶柱でも立つてくれたら縁起がいいということ…ねっ!まさに〝こいつ春から縁起がいいわぇ〟と…さあ、皆さんもどうぞ!

  

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節分ですね!でも先ず昨日の吟行を…

2024年02月03日 | 俳句

 今日は〝節分〟、ということは明日が〝立春〟ということですね。もちろん昔は、〝節分〟というのは各季節の変わり目にそれぞれあったのですが、春は一年の始めになりますから、さあ、新しい年の正月(旧正月)が来るぞと、邪悪なる「鬼」の災厄を取り払って、よい一年を迎えましょうということで、この節分だけが今日まで続いているんです。

 それで今日は、その「鬼」に向かって〝鬼は外〟〝福は内〟と〝豆撒き〟をしましょう。

  スターリン鬼いづこに居るぞ鬼は外  林翔

 歳時記を見ていましたら、上掲句に出合いました。これは林翔先生がいつ頃詠まれたんでしょう。第6句集『あるがまま』(1997年刊)にある句ですから、それ以前…とすると、ロシアではスターリンが鬼だったんでしょうか。詳しいことは知りませんが、彼が大粛清による独裁政治をした暴君として怖れられていたことぐらいは知っています。だから、これを今の〈プーチン鬼〉と置き換えて、私は〝鬼は外〟と豆を撒いて退治したい!もういい加減に戦争を終結して貰いたいんですものね。

 さて、昨日は月例の吟行会でしたが、いやに暖かい日でした。まるでもう傍に春が来ているような…そう〝春隣〟がピッタリの吟行でした。

 吟行地は、宇部市の西部にある厚東川の東岸に沿って、南北に長く広がった藤山地区。藩政時代には、藤曲、沖ノ旦、中山の3村からなり、明治22年、新町村制により合併して藤山村となり、さらに昭和6年、宇部市に合併され今日に至っていますが、宇部地方においては最も古く開けた地域なんです。

 この度のお世話をしてくれたSさんが配ってくれた「藤山史跡まっぷ」を見ると、嘗て廻船業で栄えたという藤山村の史跡がこんなにあるのかとビックリです。50年以上宇部市に住んでいて始めて歩くところばかりでした。

 史跡まっぷには47ヶ所の史跡案内がありましたが、今回は先ず、1月に居能駅で見たモザイクアートのモデルとなった「三嶋神社」へ。

 ここはもともとは八大竜王を祀った水神社でした。傍には「西宮ゑびす三郎社」があって、宇部の地名の由来が〝海辺の村だったからうみべがうべとなった〟と書いてありました。

 更にそこに「藤曲浦網代碑」というのがあって、裁判所が漁業権を取り決めた記念にと明治30年に建てられていましたが、それが真ん中で割れているし、裏を見ると…何これッと驚きました。宇部には軍需工場があったので終戦近くの空襲が酷かったという話は良く聞いていましたし、以前に行った縄地ヶ鼻公園にはB29が来て落としたという爆弾跡がありましたものね。この藤山地区も相当に爆撃されたようですからその砲弾跡なのかしらなんて…

 神社を出たこの辺りは、嘗てメインストリートだったのに今は廃れた店ばかり…などと説明を聞いて歩いていると、こんなにキレイな花が…さて、これは〝椿〟か〝山茶花〟かと、今度はその違いを論議しながら…

 では皆様はどっちだと思いますか。グーグルレンズの答えは…

 途中昔の宇部線が走っていたという鉄路跡の桜並木を通り…桜の頃またここに来たいわねなどと…話しながら藤山小学校へ。ここは昨年「子ども文化夢教室」で来ましたから、このプラタナスの大木は知っていたのですが、明治35年に青木周蔵がドイツより種を持ち帰って寄贈したものだったとは知りませんでした。

 珍しく二宮金次郎の銅像もありました。ここは宇部でも1番古くて、令和4年が創立150周年だった学校なんですよ。

 それから「西宮八幡宮」へ。ここでは明日の節分祭の準備中でした。その後「善福寺」、浄土真宗本願寺派の寺です。

 お寺を去るときにこんな言葉が目に入りました。その通りですね。

 その後、食事をして午後から句会。今回は6人でしたが、定刻に終了。皆様お疲れ様でした。

 実は今日の節分には、この西宮八幡宮に初めて来てみたんですよ。なぜかというと、節分祭にはぜんざいと梅昆布茶と福豆の接待があると、書いてあるのを昨日見ましたので…(笑) 

 でも今日は吟行の写真がたくさんありますので、節分祭の写真は明日に回しますからよろしくお願いしますね。では、オヤスミナサイ!

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