ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

シュウカイドウ

2017-11-15 21:39:10 | 草木花
「あんなところに、ベゴニアが咲いている。」
と指差したら、妻に笑われた。
「何言ってんの。あれは、シュウカイドウじゃない。」
と言われた。
え?シュウカイドウ…??

ハナカイドウなら知ってるけど…。
春に咲く樹木の可愛い花だ。

2年前には秋に狂い咲きしているのを見た、と、このブログ上でふれたことがあったけれども。

ハナカイドウは、「花海棠」と書く。
ハナカイドウは、バラ科リンゴ属の落葉高木で、樹木の仲間だ。
シュウカイドウは、「秋海棠」と書く。
シュウカイドウは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の、多年生草本球根植物である。
全然似ていない。

なぜ、樹木と草花なのに、同じ「海棠」の名がついたのだろう?
ざっと調べてもよくわからなかったが、どちらも中国から来たもので、中国名を音読みした名前らしい。

シュウカイドウは、ベゴニアに似ているから、冒頭のセリフになったのだ。
だが、調べてみると、ベゴニア江戸時代の初期にシュウカイドウが、日本に入っていた。
ベゴニアも、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の植物で、園芸種なのだという。
だが、古くから入っていて「シュウカイドウ」という呼び名が定着しているので、シュウカイドウをベゴニアとは呼ばないのだそうだ。

その証拠に、江戸時代に、松尾芭蕉が一句詠んでいる。
秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり

花言葉は、自然を愛す、恋の悩み、片思い、未熟 など。
「片思い」がある理由が面白い。
ハート形の葉の片方が大きくなるところからだと言われているのだと。


シュウカイドウ。
花を間違えたおかげで、また一つ新しい知識が増えたことが楽しい。
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