ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

「来ないで」と言われて、いい気はしないもの

2020-05-03 21:44:58 | ひと
「今は来ないでください。」

2,3日前、新型コロナウイルスの感染対策で、全国あちこちで知事たちが「今は来ないで」と訴えていた。
帰省や旅行などで、人の出入りが激しくなれば、その地方に感染が広がる恐れがあるからだ。

「来ないで」は、厳しい言葉だと思う。
今までの人生で「来ないで」と自分が言われたとき、いい気分がしただろうか?
よっぽどの事情がない限り、そう言われて微笑みを返せる人は、いない。
言われた人がどんな気持ちでその言葉を受け取るか、自分ごととして考えることができたら、そのままの言葉だけでは足りないのではないかと思う。
自分の口から出る言葉を、相手はどのような受け取り方をするだろう、という考え方、つまり相手意識をもっていれば、その言葉の後、どのような説明の言葉を続けなければならないか考えられるだろうに。

「今は来ないで」と全国で、様々な知事が話していたが、その言い方によって、嫌悪感をもたれたり好感をもたれたりしている。
自分の思いを丁寧に語った方は、好意をもたれている。
説明がなかったり、説明が足りなかったりした方の場合、最初に発せられた言葉だけが一人歩きしてしまい、嫌われてしまっている。

人々が思い通りにいかないときや行き詰まっているとき、悩んでいるときに説明足らずの言葉を受け取ると、受け取った人は、さらに苦しい思いをすることになってしまう。

発せられた言葉が、受け取った人を変えていく。
自分の言葉に責任をもって行動しなくてはいけない、と改めて思う、閉塞的な雰囲気の今である。
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