ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

金八先生、最終回

2011-03-28 17:36:46 | 「育」業
「三年B組金八先生」も、金八先生の退職で幕を閉じた。
今回の最終回スペシャルでは、直江喜一演じる元不良加藤優が出てきた。
あの「腐ったみかん」で絶対的なワルだった男である。
それが、今は建設会社の社長となって、少年院を出た子たちを積極的に雇っているというストーリーも展開された。
その話は、新潟県新発田市周辺で実在するものだったため、2月にそこで金八先生のロケも行われた。知っている土地が出てくるというのは、なにかうれしいものがあった。

それにしても、金八先生である。
もう30年以上前の昭和54年に第1回があり、翌年第2回で、その「腐ったミカン」のシリーズが放送され、第7シリーズまであったのだった。
当時中学生だった生徒役の人々が、皆完全なオジサン・オバサンになっていた。
彼らの齢だって、もう中学生がいるかいないかぐらいのものである。

同じ仕事のことだから、金八先生のテレビは気になった。
しかし、夜、仕事で疲れて帰っているから、夜まで同じ仕事のテレビは見たくない、と思ったことも多く、連続して視聴したシリーズは、1,2回しかない。
でも、気になっていた番組である。
自分と同じ仕事を描いた番組だから。
子どものために、一生懸命な先生のことを描いた番組だから。
テレビ番組だから、誇張されているところはあるが、子ども一人一人のことを思って本気になって行動するのは、金八先生だけではない。
そんな先生だって、本当にいるのである。
裏切られても、きつい目にあっても、子どもの心に飛び込んでいく人は結構たくさんいるのである。

でも、昨夜の金八先生ではないが、時には疲れてしまうこともある。
そんな時も、救ってくれるのは、実は、目の前の子どもたちなのだ。
子どもたちの姿が、教師を救ってくれているのだ。
昨夜のストーリーのように、かつての3Bの教え子たちが救ってくれるのではなく、目の前の、今教えてくれる子どもたちが、何らかの形で救ってくれているのだ。
特に、心が通い合い、心が育った姿を見つけると、教師冥利に尽きる。
そういうクラスを作ったり、そういう子どもたちを育てたりすることが、教師の生きがいなのである。
改めて、そういうことを思わせてくれた、最終回スペシャルであった。

金八先生、そしてそれを取り巻いていた様々な皆様、
長年お疲れ様でした!
今まで、ありがとうございました!
コメント
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