癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

無形無心体

2010年02月18日 | 動物一般
寒いし、雪降るし、春はまだ遠い感じです。

時々、農家さんからこういうりん告があると思います。
「先生、牛が分娩したらまりもみたいのが出てきたわ!」
こうきたら、まず「無形無心体」です。
現物を見るのは稀ですが、出てきたら驚くでしょう。
双子の片割れであり、まりも状で毛がはえていて、内部には体の組織の一部が入っています。

ある研究では、
「ホルスタイン種5例の無形無心体(重複奇形とくに非対称性双胎奇形として注目)について、肉眼的、組織学的、X線学的に観察した。母牛の産歴3~9産で、無形無心体と双胎の子牛はすべて雌、1例フリーマーチン。無形無心体の重量は650~2400g、圧扁球体か楕円球体。奇形体の基底部に胎膜付着、割面では結合と脂肪組織、筋肉、血管の区別でき、消化管様構造、骨組織も4例に認められた。組織学的に腺、軟骨、リンパ組織が明らかで3例に神経組織、神経節が認められた。 」

なんていうのもあるのですが、教科書によっては記載がない場合もあり、無形無心体には余り関心が向けられていません。
したがって世の中にも余り知られていません。

確か昔、歯のようなものが生えていたものを見た、記憶があります。
「オイ、キタロウ!」を想いだしたりして・・・・・
何せ不思議な物体です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カレル)
2010-02-19 20:04:08
ピノコみたいなものでしょうか。
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Unknown (Unknown)
2010-02-21 08:41:46
どうなんでしょう。
目はないようです。
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