癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

東洋医学の認知

2012年11月22日 | 動物医療
日本獣医中医薬学院は2年制で授業は偶数日曜日に行われます。
 基本的に
1~6講までは基礎理論
7~11講までは診断学
12~14講までは鍼灸学基礎
15~20講までは経絡経穴論
21講は、進級試験と言う具合です。

これが、1年次で2年次は更に高度なカリキュラムになります。
使う教科書のメインのものは、全て学院で新たに起草したものであり、どこにも販売されていません。
学院長の同級生Yが書いたものです。
今は、経絡経穴の名称を覚えるので必死ですが、最終的に300位は暗記せねばなりません。
一番教科書作成で苦労したと思われるのは、経絡経穴の解剖学的位置を示さねばならないことです。
「大体この辺」では学問的にだめでしょう。
解剖学の知識がなければならないのです。骨とか筋肉とかのですね。
骨もでっぱりがあったり、窪みがあったり名称がそれぞれ付されています。
位置関係も示さなくてはいけないので、「どこそこ筋とどこそこ関節の間に取る」というような表現は考えねばなりません。
すごいと思いました。この教科書!

今週末はまた、東京に行って勉強です。
楽しみです。

同じ、獣医師同士でも「東洋医学を学んでいる」というと、10名中8名は「なんかあやしくないかい?」と感想を漏らします。
まだ、その程度の認知度なのです。
でも、実際の患者側はかなり興味を示す方が多いのです。
この辺のギャップがこの分野の難しいところでしょうか?

早く、広く東洋医学を認知してもらいたいですね。