想憲美茶

くだらないですよ、ホントに。

かんがん

2008-10-10 00:11:32 | Weblog
緒形拳さんの突然の訃報に驚き、原因が肝がんの破裂だったと知った時の事。

新卒で配属になったのは、循環器内科と消化器内科の混合病棟だった。そこでは7年間働いた。

もちろん、肝がんを患っている方が沢山いて、治療とか具合いが悪くなったりとかで、入退院を繰り返す方も少なく無かった。

御本人達も慣れたもので、私も「また、同じ部屋ですね」なんて言いながら、お互い笑ったりもしたものである。

入院しないのが一番いいのだが、余りにも顔を見ないと(入院して来ないと)逆に気になってしまい、先生(←医師)に「〇〇さん、最近見ないけど、元気なの?」すると先生は「外来にはちゃんと来てるよ。調子いいみたい」という返事にホッとした事も。

でも、急に具合いが悪くなり入院してくる方もいた。そして、数時間後には帰らぬ人に…。

そんな時、先生は「ラプチャー(破裂)かも」と言う時があった。

その事を思い出した。
だから、緒方さんも、ホントに急だったのかもしれないと、勝手に解釈した。

肝がんで御亡くなりになった方々の顔が浮かぶ。
先生と一緒に看取った方もいる。

寂しさが込み上げる。

そして、あの時元気だった方達は、まだ元気なんだろうか?と。(今は違う病院なので、その後がわかりません)


緒形さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。