想憲美茶

くだらないですよ、ホントに。

緩和ケア

2012-07-09 23:04:22 | Weblog

以前から緩和ケア病棟で働きたい気持ちはありまして。
でも、勉強嫌いだし(笑)本格的にそっち方面に取り組む訳でもなく、
ただ単純な想いだけでずっとあった訳で。

ところがどっこい。
その道のスペシャリストである医師が常勤でやって来て。
病棟自体はスタッフ不足でオープン出来ていないけど、
外来が先に始まって。

これは千載一遇⁈この機会を逃してはならぬと、
その先生の診察に入りたいなぁと思っていた。
その担当になったスタッフは、「すごいよー。話を聴きだすのが上手い」
とか、好評番で。

そして、念願の担当の日。
先生自体がやたらと貫禄があって、
どっちかと言えば、近寄り難い感じもあって、
いろんな意味でドキドキだった。

いざ、診察が始まって…。

 

いやいやいや。
スゴイよ、ホント。
皆(スタッフ)が言っていた通り。

率直に聴くの。
「あれから一週間、どうでした?」
「楽しい事はありました?」
とか。

んで、患者さんの何気ない言葉を拾って、それを掘り下げる。
例えば、患者さんのガンの痛みにたいして「あまり痛くない」と言ったら、
「あまり…っていう事は、痛みはあるのですよね⁈」的な。

きっとそれで、患者さんは自分を客観的に捉えられるというか、
再認識出来てるんだろうね。(わかんないけど。)

たまたま今回の患者さんは、
先生との出会いが良かったのか、
一週間前から安定しているって言ってたんだけど。

それは事実かもしれないけど、
でも実際問題、スピードは遅かれ早かれ、坂道を下って行く事には変わりないわけだから、
ちゃんと「いずれは、動けなくなりますから」って、途中で挟むの。
変な期待⁈はもたせない様に。

うまく表現できないけど、
ホントにこんな医師がいるんだなぁ。って。
患者さんも2回目の診察にして既に信頼している感じで。

自分はまだまだ勉強不足だから、
これを機にその先生から盗めるテクは盗んでいこうと(笑)思っている。
もちろん、患者さん中心だけど。

残り少ない人生であろう、貴重なひと時。
その患者さんやそれを見守るご家族が
少しでも心穏やかに過ごす事が出来るよう、
サポート出来たらと思っている。