日本男道記

ある日本男子の生き様

京都二十四節気 その十八 霜降

2011年09月09日 | 京都二十四節気

京都二十四節気 その十八 霜降
露が霜となって降りる頃 新暦十月二十四日~十一月七日(頃)
紅葉狩り(霜降の自然)

昔から、日本には、紅葉を眺めて楽しむ風習があります。紅葉狩りの「狩り」は、もともと鳥や動物を捕まえるという意味で使われていましたが、平安時代、狩りをしなくなった貴族たちが野山をめぐり、自然を愛でる様子が狩りに似ていたことから、紅葉を眺めることを「紅葉狩り」というようになったといわれます。美しい紅葉の錦を愛でながら、貴族たちは宴を開き、歌を詠みました。これが、紅葉狩りの始まりとされています。紅葉は、葉を落とし、冬を迎えるための、木々の冬支度。人間も、そろそろ本格的に冬支度を始める頃です。 .
亥の子の火入れ(霜降の生活)

旧歴10月初めの「亥の日」に火入れをすると、火事が起こりにくいという言い伝えがあり、この日に炬燵や火鉢に火入れをする風習が残っています。これは、古代中国の五行説に基づくもので、十二支のひとつ「亥」は「水」に分類され、火を鎮めると考えられていました。茶の湯の世界では、地炉を開く「炉開き」が行われます。亥の日の亥の刻に「亥の子餅」を食べる「亥の子の祝い」という風習もあります。亥の子は田の神とされたことから、収穫を感謝し、無病息災を願うもので、さらには多産な亥にあやかって子孫繁栄も祈ります。 ...
コンセプト
四季のある国、日本。
桜が咲くこと、雨が降ること、紅葉が散ること、そして雪が降ること。
日本人は、その美しい自然の変化を、つい百年前まで、二十四の季節に分け見つめてきました。
私たち日本人が使ってきた旧暦の中では二十四の季節に沿った年中行事や風習と共に、風雅な暮らしを楽しむ工夫や知恵がありました。
それと同時に、永遠にめぐる四季の中で移ろい変わっていくものと、その変化の裏にある不変のものを感じとってきたのです。
新しいものがあふれていく現代社会のなかで古くから日本にある伝統を見つめなおすことそれは、移ろう季節のなかから不変のものをみつけだすことと似ています。
ますます季節感が失われていくなかで、二十四節気の暦をつうじて自然の変化を敏感に感じとれる繊細な感性と伝統の素晴らしさとそれとともにある大切な文化を伝えていきたいと思います。
その四季折々の美しさに触れるとき、自然のなかから生まれてくるこの国の美しさを改めて見つめ、「美」と「伝統」にめぐり逢える誇りとよろこびを共にしていきたいと思います。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
旧暦の亥の日に初の火入れ (地理佐渡..)
2011-09-09 06:35:11
おはようございます。

良い話でした。風景も良いし、
語りとその内容も良い。
今朝はまたひんやりとした朝で
心地のよう目覚めでした。

昨晩月が出ていましたので、住
宅仲間と二人で月を見ながら駐
車場でいっぱいやろうと言うこ
とになり、ついつい盛り上がっ
てしまいました(笑)。

返信する

コメントを投稿