日本男道記

ある日本男子の生き様

座禅和讃12

2009年03月13日 | お経を読む・理解する
三昧無礙の空ひろく、とは
「三昧」とは、贅沢三昧とか読書三昧など日常使われるように、心が静かに統一されて、安らかになっている状態を指す言葉。つまり、何ものかに集中することによって、心が安定した状態に入ること。
「無礙」の「礙」とは、さまたげるというこから、「無礙」は、さまたげるないということで、つまり、何ものにもとらわれず自由自在であるということ。
「空ひろく」は、字のとおり、空は限りなく広いということ。
従って、この句は、自性を証することによって、その境地は、ひとつのことに心を集中して、邪念がなく、そして何ものにもとらわれずに自由自在で、まさに限りなく広い大空のようだということ。
 
座禅和讃は、江戸時代中期に活躍した僧侶・白隠禅師が著述したもので、大変深い内容を持つ和文で書かれたお経。和讃というのは、声明(しょうみょう)の一つで、日本語で書かれてあり、何らかの功徳を讃えるために作られる長い七五調の歌のこと。この座禅和算は、座禅の功徳を讃えたもの。
『座禅和讃全文』
衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし
衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ 譬へば水の中に居て 
渇を叫ぶがごときなり 長者の家の子となりて 貧里に迷ふに異ならず
六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり 闇路に闇路を踏みそへて いつか生死をはなるべき
夫れ摩訶衍の禅定は 賞嘆するに余りあり 布施や持戒の諸波羅蜜 
念仏 懺悔 修行等 其の品多き諸善行 皆此のうちに帰するなり
一座の功を成す人も 積みし無量の罪ほろぶ 悪趣いづくにありぬべき 浄土即ち遠からず
辱くも此の法を 一たび耳に触るるとき 讃嘆随喜する人は 福を得ること限りなし 
いはんや自ら廻向して 直に自性を証すれば 
自性即ち無性にて すでに戯論を離れたり 
因果一如の門ひらけ 
無二無三の道直し 無相の相を相として 
往くも帰るも余所ならず 無念の念を念として 謡ふも舞ふも法の声三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん 此の時何をか求むべき 寂滅現前するゆえに
当処即ち蓮華国  此の身即ち仏なり






Daily Vocabulary(2009/03/13)

2009年03月13日 | Daily Vocabulary
7206.have an effect (影響を及ぼす)
There's probably no sector of the economy where the expanding pet care business isn't having no effect.
7207.ballooning(膨張する、急増する)
His ballooning waistline forced him to buy a new belt.
7208.on impulse(出来心で、衝動的に)
It seems she can't stop buying things on impulse.
7209.commitment(献身、参加、義務、責務、約束、確約)
Marriage should be a lifelong commitment.
7210.fall for(~にほれる、~に夢中になる)
When he falls for a girl, he really falls hard.
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