俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『水元公園』

2010-01-09 22:29:49 | Weblog
葛飾区にある都立の「水元公園」へ行って来ました。

大場川の「小合溜(こあいだめ」という遊水地の畔(ほとり)の水郷公園で、敷地面積が878,995㎡もある広大な公園です。

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生きた化石と云われる落葉したメタセコイアの林は、真っ直ぐに天に向かって背比べをしていました。


沼には沢山のカモやサギなどの水鳥が遊んでいます。
バードサンクチュアリーの観察舎から、カワウやアオサギがひなたぼっこを楽しんでいるのが見えました。


観察舎でカメラを三脚に据え付けて、パイプの折りたたみ式腰掛に座ってタバコをくゆらせていた初老のカメラマンが居ました。
年季の入ったアマチュアカメラマンに見えました。

「カワセミなんかが居るんですか?」と話しかけたら、ぶっきらぼうに「来るよ」と一言発すると、ナップザックから取り出したA4版の写真ファイルをめくって、カワセミの大写しの写真を黙って差し出して見せてくれた。

「いやあ~、きれいに撮れていますね」と云うと、「500mmで撮ったのだ」と言う。
「それに画面いっぱいに良く写っていますね」と云うと、「大き過ぎて少しさがって撮ったんだ」と云う。

「大きかったらズームを縮じめればいいのに・・・」と、思ったが、「ピントもいいし、いい写真ですね」とお世辞を言うと、さっきまでの愛想の無い顔がにこやかになり、話が止まらなくなった。

「カメラを始めて40年、野鳥を撮り出して20年になる」
「カメラはCANON EOS 50D、シグマの150-500mm AF手ブレ補正付きのズームを装着しているけど、これで充分楽しめるよ」

「オオタカもやって来てあそこで水を飲むんだ」と、島の水辺を指差して教えてくれた。
「オオタカがやって来るとカラスがカアカア騒ぐので判るんだ」、「オオタカは朝9時頃と夕方3時ごろに来る、人間と同じで朝飯と晩飯を食いに来るんだ」

「良かったら、他のも見てよ」と20枚ぐらいのファイルを渡してくれた。
木に止まったオオタカが首をかしげて覗き込むようにしてしている写真を見つめていると、「カメラのシャッター音に反応してるのだ」と云う。

真っ青な空を大きく翼を広げて飛ぶ姿や、木の枝から飛び出した瞬間、力強く羽ばたく姿などオオタカが多かった。
多少ピントの甘いのもあったが、どれも大写しの鳥の写真ばかりだった。

「何ミリで撮ってんの?」と言うので、「18-200mmズーム」と返答すると、「200mmじゃ、無理無理!、やっぱり500mmは欲しいよ、このズームは10万円だけど安いだろ」と、のたまうじゃないですか!

「200mmじゃ、そこのところにルリビタキが居るから、撮ってみたら・・・、いっぱいカメラマンが居るから直ぐ分かるよ」と云う。
「よく分かりますね」と感心すると、「毎日来ているからね」と自慢げである。

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通りかかった夫婦連れが顔見知りらしく、「今日はどうですか?」と声をかけていた。「一昨日撮った写真だ」と例の写真ファイルを勧めていた。

引き揚げるに、ちょうど良い機会なので、礼を言ってルリビタキを見に行った。
枝から枝へ飛び移っている青い小鳥を撮って見ました。


やっぱり小さいですねェ、云われる通り「500mmは欲しい」と思いました。

でも、いかに“デジ一”でも、手持ちで撮れるかなあ?
俺はじっと待っている“待ち派”など出来ない“追っかけ派”ですから・・・